
こんなお悩みをお持ちの方に向けてこの記事を書きました。
四十九日って人生でもそんなに多くはないですよね。まあ、多くても困りますが。
私も社会人になってから数多くの行事に参加しましたが、四十九日なんて片手で数えられる程度しかありません。
でも、多くはないからといってマナーを知らずにいると恥をかくかもしれません。
のしのマナーを知っている方は少ないのではないでしょうか。のしを書く機会なんて滅多にないですもんね。
この記事では、のしの書き方をレクチャーします。
その後、四十九日の意味や引き出物と香典返しの違いなどを豆知識的に学んでいただける形にしました。ここらへんを読んでいただけるとのしの理解が深まります。
- のしの書き方
- 49日の意味や引き出物と香典返しの違い等の知識
Contents
49日の香典返し~のしの表書きの書き方~

のしのマナーは地域や宗教によって違います。とはいえ、基本的な構成は地域・宗教問わず同じです。
一つ注意していただきたいのは、これからお教えする書き方は「こういう傾向がある」というくらいにとらえていただきたいと思います。
のしを構成しているものは以下の3つです。
- 表書き
- 水引
- 送り主の名前
この章では、その違いをとらえていただければと思います。
一般的な書き方

画像の引用:香典返し.jp
- 表書き:「志」
- 水引:白黒または黄白の結びきり、あわじ結び
- 水引の下:贈り主の名前
表書きの「志」という文字はどの宗教でも使えます。また、水引は白黒または黄白の結びきりを使用します。結びきりには、「一度きりにしたい」という想いが込められています。
結びきりの下には、喪主の苗字または「○○家」と書きます。フルネームで書くケースもあるようです。
関西

画像の引用:引き物ドットコム
- 表書き:「志」、「粗供養」、「満中陰志」
- 水引:白黒か黄白の結びきり、または、あわじ結び
- 水引の下:贈り主の名前
西日本の熨斗には、表書きに「志」だけではなく「満中陰志」と書かれることもあります。
ただし、「満中陰志」は四十九日明けに贈るときにしか使えない言葉です。満中陰志の意味はこの後解説します。
宗教
仏式

画像の引用:シャディ公式サイト
- 表書き:「志」
- 水引:白黒の結びきり、または、あわじ結び
- 水引の下:贈り主の名前
- ハスの花が描かれた熨斗の使用OK
仏式の香典返しでは、ハスの花が描かれた熨斗を使用してもOKです。仏教では極楽浄土にはハスの花が咲いていると説かれているからです。
逆に、仏式以外にはハスの花が描かれたのしは使用できませんので注意してください。
神式(神道に則った方式)・キリスト教式

画像の引用:引き物ドットコム
- 表書き:「志」、「偲び草」、「偲草」
- 水引:白黒か黄白の結びきり、または、あわじ結び
- 水引の下:贈り主の名前
神式ののしでは、表書きに「偲び草」や「偲草」と書くのが特徴です。
また、白黒の結びきりか黄白の結びきりを使用します。結びきりの下には、喪主の苗字かフルネーム、もしくは「○○家」と書きます。ここは他の宗教と変わりはないですね。
49日の香典返し~墨の色~

意外と気になるのが墨の色ですね。
49日の香典返しの表書きは薄い墨で書くのが良いです。
なぜかというと「突然の出来事で墨が涙で薄まってしまいました」という意味合いがあるからです。
墨の色で悲しみを表現するのです。
逆に、引き出物の表書きは濃い墨で書くのが一般的です。
49日の香典返し~のし紙をかける順番~
のし紙をかける順番も気になるところですよね。
のし紙をかける順番には2パターンあります。外のしと内のしです。
包装紙で包んだ後にのし紙を貼る(外のし)
包装紙で包む前にのし紙を貼る(内のし)

画像の引用:レタスクラブニュース
「内のしと外のしどっちがいいの?」と悩んでしまいますが、これは地域や慣習で分かれてきます。「関西では内のし、関東では外のしが多い」と覚えておくと良いですよ。
関西の人でも外のしを好む人がいたり、関東の人でも内のしが良いという人もいますので、「そういう傾向があるんだな」くらいの認識でいればOKです。
また、「お祝い事には外のし、お悔やみ事には内のしにすべき」という考え方もあります。
お祝い事では誰からの贈り物かが分かるようにするべきで、お悔やみ事では控えめな気持ちで贈り物をするために内のしにするべきだと考える人もいます。
贈り先の人にどちらが良いか確認するのが無難です。
49日の香典返し~49日の意味~

この章は、豆知識的な感じで読んでもらえればいいなと思います。
そもそも、どうして四十九日法要を行うんでしょうね?意外と知らないかもしれません。実は仏教的にはとっても大切な日なんです。
仏教では亡くなってから49日間のことを「忌中」または「中陰」といいます。中陰の期間中、故人は7日ごとに極楽浄土に行けるかどうかの裁判を受け続けます。
そして、49日後にエンマ大王による裁きが行われ、最終的に極楽浄土に行けるかどうかが決まると考えられています。
四十九日法要とは、「故人が極楽浄土に行けるようにみんなでお願いしましょう」という儀式なのです。
49日目のことを「満中陰」または「忌明け」と呼びます。
49日の香典返し~志~

「志」は感謝の気持ちを表すと言われています。
また、「満中陰志」とは「満中陰」に「志」が付いたものなので、「おかげさまで無事に49日を迎えることができました」という意味だと考えられるでしょう。
49日の香典返し~引き出物と香典返しの違い~

49日の意味が分かると、引き出物と香典返しの違いも分かるようになります。引き出物も香典返しもマナーはほとんど同じであるため、混同しやすいと思いますが、違いがあるんです。
これも豆知識ですね。
引き出物→四十九日法要でいただいたお供え物に対するお返し
香典返し→忌中にいただいた香典に対するお返し
平たく言うと、49日の前にもらったもののお礼が香典返し、49日にもらったもののお礼が引き出物です。なので、香典とお供え物の両方をもらった場合は、大変ですが両方のお返しをしましょう。
引き出物では、白黒か双銀の結びきりを使用するのが一般的のようです。
また、贈り先の人が引き出物と香典返しを区別できるように、のし表書きを書き分けることをおすすめします。
たとえば、香典返しだったら「志」、引き出物だったら「粗供養」という風に書くと良いですね。
まとめ

香典返しにつける、のしのマナーや慣習について述べてきました。
のしには地域差や宗教ごとに守るべきルールがあることが分かっていただければ良いと思います。
では、そのルールとは何だったか、おさらいしておきましょう。
- 表書き:「志」
- 水引:白黒の結びきり
- 水引の下:贈り主の名前
- 表書き:「志」か「満中陰志」
- 水引:白黒か黄白の結びきり
- 水引の下:贈り主の名前
- 表書き:「志」
- 水引:白黒の結びきり
- 水引の下:贈り主の名前
- ハスの花が描かれた熨斗の使用OK
- 表書き:「志」、「偲び草」、「偲草」
- 水引:白黒か黄白の結びきり
- 水引の下:贈り主の名前
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