



この記事は、
- カトリック式葬儀の費用がわからない
- プロテスタント式葬儀の費用がわからない
- 葬儀の流れを教えてほしい
これらの悩みを解決する記事です。
- カトリック式葬儀とプロテスタント式葬儀の費用とその他の費用
- カトリック式とプロテスタント式の葬儀の違い
- カトリック式とプロテスタント式の葬儀の流れ
本記事では、『教会の葬儀の費用〜葬儀の流れ』を紹介します。
読み終えれば、キリスト教の葬儀について知ることができます。
Contents
カトリック式葬儀とプロテスタント式葬儀の費用とその他の費用

カトリック式葬儀とプロテスタント式葬儀の費用とその他の費用について以下の6つがあります。
- カトリック式葬儀の費用
- プロテスタント式葬儀の費用
- 御礼
- 御花料
- 心付け(チップ)
- 葬儀の費用が割高になることもあるので注意
カトリック式とプロテスタント式の費用やその他の費用から注意点まで詳しく解説していきます。
カトリック式葬儀の費用
カトリック式葬儀の費用は、
- 一般葬 約35万円〜約200万円
- 家族葬 約40万円〜約100万円程度
- 特別葬 約200万円〜
となっていて、相場額の平均は151万円となっています。
カトリック式葬儀は、祭壇の飾り付けが仏式などと比べて簡素なため費用があまりかからない傾向になっています。
プロテスタント式葬儀の費用
プロテスタント式葬儀の費用は、
- 一般葬 約35万円〜120万円
- 家族葬 約30万円〜80万円
となっており、カトリック式葬儀と大きな費用の違いはありません。仏式と比べても非常に安い相場です。
しかし注意点として、
葬儀の規模
葬儀を行う教会
によっては、カトリック式葬儀よりも金額が大きく変動する可能性が高いので事前に確認しておくことをオススメします。
御礼
- 神父(献金)
- 牧師(献金)
- 聖歌隊
- オルガン奏者
上記の方々に御礼をお渡しします。教会を借りて葬儀を行う場合は、神父様と牧師先生に対しては葬儀献金として教会に払われます。
御礼の相場は、約15万円〜20万円程度になっています。
事前に教会や葬儀社に確認することがオススメです。
御花料
キリスト教の葬儀では、葬儀に持参するお金のことを『御花料』と言います。(カトリック・プロテスタントを問わない。)
御花料の相場は、
両親 約5万〜10万円
兄弟・姉妹 約3万〜10万円
知人・友人 約5千〜1万円
となっていて、故人との繋がりが強い人ほど大きな金額を包みます。
注意点として、御花料は宗派によって表書きが異なります。
カトリック 『御ミサ料』、『御霊前』
プロテスタント 『御花料』、『献花料』
と書きましょう。
御花料は、『十字架・百合が描いてある不祝儀袋』もしくは『真っ白の無地の封筒』を使います。コンビニにない場合もあるので事前に準備しておくと安心です。
心付け(チップ)
日本では『心付け』、海外などではいわゆる『チップ』を渡す習慣もあります。
心付けを送る人は、
- 受付の人
- 火夫さん
- 寝台車の運転手
- 霊柩車の運転手
- 火葬場で働くスタッフ
といった、葬儀のお手伝いをしてもらった方々に感謝のしるしとして心付けを準備します。
心付けに入れるお金は、約3千円程度を包んで渡すことが一般的です。
また、お気持ちを渡すというものなので絶対に用意しないといけないルールはないので、無理して用意する必要はありません。
葬儀の費用が割高になることもあるので注意
カトリック式とプロテスタント式を含めたキリスト教の葬儀を扱う葬儀会社は少ないので、設営や葬祭用品をオプション扱いとして料金設定を割高にしている葬儀会社もあります。
ちゃんとした葬儀会社を選ぶポイントとして、
- 実績・経験が豊富かどうか?
- 火葬料・会食費が葬儀費用に含まれているかどうか?
を確認しておきましょう。
葬儀社によっては、火葬料と会食費を葬儀費用と分けて請求することがあるため、安いプランを選んだつもりでも合計金額が予定よりも高くなってしまうこともあるので注意しましょう。
カトリック式とプロテスタント式の葬儀の違い

カトリック式とプロテスタント式の葬儀の違いについて以下の3つがあります。
- 教義が違う
- カトリック式の葬儀
- プロテスタント式の葬儀
両派の葬儀の『違い』について解説していきます。
ちなみに讃美歌や聖歌、祈祷、献花などは両派とも同じです。
教義が違う
神による世界の創造
神と『イエス・キリスト』の信仰
三位一体(神=父・子・聖霊)
これら3つの根本的教義は、カトリックもプロテスタントも一緒です。
大きな違いとして、聖書の位置付けがあります。
カトリック葬儀の葬儀
カトリックの聖書の位置付けは、
- 神
- 教会
- 聖書
の順番になっています。
故人を神に委ねることで、キリストの再誕と死者の復活を願うという考え方に基づいて儀式が行われます。
また、カトリックにある『葬儀ミサ』では、ミサと告別式が別れていて、ミサの後に告別式が行われます。
パンとぶどう酒を用意して、これまでの罪を詫びて許しをもらい、故人が神に受け入れられて復活を祈る儀式のこと。
最後に行われる献花では、
- 白い菊
- カーネーション
の花が使われるのが一般的となっています。
プロテスタント式の葬儀
プロテスタントの聖書の位置付けは、
- 神
- 聖書
- 教会、信者
といった順番になっています。
プロテスタントは各教会によって、考え方や葬儀の仕方に違いがあります。
大半の教会は、『個人は神のもとで安らかになり神への感謝と遺族への慰め』という考え方を中心に葬儀が行われます。
また葬儀の場所は希望できるので、
- 教会
- 自宅
- 葬儀場
と教会以外の場所でも葬儀をする事ができます。
私の友達は、『キリスト教の完璧な信仰者ではないけど、優しく対応してくれた。』と柔軟に対応もしてくれる一面もあります。
カトリック式葬儀の流れ

カトリック式葬儀の流れについて以下の11の流れがあります。
- 危篤・臨終
- 入道式(通夜)
- 開式の辞
- 葬儀ミサ
- 告別式
- 弔辞・弔電代読
- 献花
- 喪主挨拶
- 出棺
- 火葬
- 納骨・埋葬
では、解説していきます。
危篤・臨終
危篤臨終の時点で教会に連絡をして、神父も危篤・臨終に立ち会ってもらいます。
聖なる油を体に塗り、病人が癒されるために祈る儀式。
罪の赦しを与えて神の加護を願う。臨終の祈りと言われています。
どなたか喪主を決めて、遺族の希望で葬儀社、教会、火葬場の都合を考え日程を決めます。
この3つも同時進行で行います。
入道式(通夜)
入道聖歌とともに入道式が流れて神父が入道されるので、起立して迎えます。
ちなみに入道式が始まる2〜3時間前に故人が教会に移送されます。
また、葬儀は基本的に教会で行われており、通夜は自宅でも可能ですが、教会で行われるのが一般的です。
開式の辞
祈りが捧げられた後は、神父が開式の辞を行い、葬儀が始まります。
参列者全員で聖歌を歌い上げます。
葬儀ミサ
葬儀ミサでは、『言葉の典礼』と『感謝の典礼』の2つの儀式を行います。
神父による聖書朗読と説教が行われ、全員で祈祷します。
パンやぶどう酒を使った聖体拝領(せいたいりょうはい)をする儀式
最後に代表者の方が感謝の言葉を述べて、『入道式〜葬儀ミサ』までの流れが終わります。
終わった後は、茶話会をする場合もあります。
告別式
次は告別式になります。
参列者一同で入道聖歌を歌って、告別式が始まります。
また告別式からは、親族以外の方も参加可能になります。
弔辞・弔電代読
故人の経歴や信者になった経緯を読み上げます。
故人に送られた弔辞・弔電も紹介します。
献花
次に献花の儀式を行います。
キリスト教の葬儀では、御焼香の代わりに献花が添えられます。
献花を行う順番も決まっており、
- 喪主
- 家族
- 親戚
- 友人
- 知人
の順番で献花をしていきます。
喪主挨拶
献花の儀式が終わった後は、喪主が挨拶をして告別式が終了します。
参列者が多いときは、退場しやすいように喪主挨拶と献花の儀式が反対になる場合もあります。
出棺
家族や親族らが棺を霊柩車まで運び、火葬場へと向かいます。
この時に出棺のみ立ち会う予定の参列者は、事前に教会や家族と連絡を取り、出棺と同じタイミングで足を運びましょう。
ちなみに棺を火葬場まで運ぶことを『出棺』と言いますが、自宅から教会に運ぶことも『出棺』というので2回使われます。
元々、キリスト教は土葬が基本なので『出棺』として意味合いが強いのは自宅から教会に運ぶことだと覚えておきましょう。
火葬
教会から出棺されて火葬されます。
火葬場で最後の祈りをした後に火葬を行います。
納骨・埋葬
火葬後は納骨・埋葬を行います。
納骨をする時期は、カトリック式では明確には決まっていませんが、亡くなってから1ヶ月目にある『追悼ミサの日』に埋葬することが多いです。
プロテスタント式葬儀の流れ

プロテスタント式葬儀の流れについて以下の10の流れがあります。
- 危篤・臨終
- 納棺式
- 前夜式
- 葬儀告別式(開式の辞)
- 聖書朗読・賛美歌斉唱
- 牧師による説教
- 祈祷・挨拶
- 献花・出棺
- 火葬
- 納骨・埋葬
では、解説していきます。
危篤・臨終
カトリック式と同じで、臨終前に牧師を呼んでおきます。
牧師が来られると、病人にパンとワインが添えて家族で祈りを捧げます。
臨終後は、『死水をとる』と呼ばれる儀式を行います。
水を含ませたガーゼや脱脂綿で故人の唇を濡らす儀式
納棺式
牧師とともに短い祈りを捧げて、遺族の手で故人を棺に納めます。
棺の枕元に白黒の布で覆われた小さな机を置き、その上に
- 遺影
- 十字架
- 白い花
- ろうそく
を飾って、白い布で覆って、棺にふたをした後に黒い布で覆います。
納棺した後は、
- 聖書の朗読・祈り
- 納棺の辞
- 賛美歌の合唱
- 祈りを捧げる
といった流れを行います。
前夜式
プロテスタント式の葬儀では、前夜式が行われます。日本で言う通夜です。
前夜式では、牧師を呼んで
- 賛美歌の斉唱
- 聖書の朗読
- 祈り
- 説教
- 感話
という流れで行われます。
前夜式の最後には、
- 牧師
- 喪主
- 遺族
- 親族
- 参列者
の順番に献花をしていきます。遺族代表が感謝の言葉を述べて全邸は終わりです。
前夜式が終わった後にカトリックと同じように茶和会をするときもあります。
葬儀告別式(開式の辞)
プロテスタントでは葬儀と告別式を分けずに行う場合が多いです。
オルガンの演奏とともに牧師を初めに棺と遺族が入道します。参列者は起立して迎えることが一般的となっています。
入堂後に開式のあいさつをして始まります。(※牧師が先に入堂してあいさつをする場合もあります。)
聖書朗読・賛美歌斉唱
牧師が聖書朗読と賛美歌斉唱をするので、参列者は黙祷をして捧げます。
終わったら、全員で賛美歌を斉唱します。
聖書朗読と賛美歌斉唱が前後反対になる場合もあります。
牧師による説教
牧師が故人が信仰者になった経緯や個人の過去を紹介します。
最後に牧師による説教があります。
祈祷・挨拶
故人に送られた弔事・弔電が読まれます。
その後は、故人の安らかな眠りを祈って祈祷をします。祈祷が終わったら、再び賛美歌を合唱し、牧師が祝福の祈祷を行います。
最後に喪主挨拶をします。
献花・出棺
カトリックと同じで御焼香をする代わりに献花をします。
献花の順番は、
- 喪主
- 家族
- 親戚
- 友人
- 知人
の順番で行います。
火葬
火葬場に到着したら、棺に十字架や花を装飾します。
カトリックと同様、火葬前に祈りを捧げて賛美歌を斉唱して火葬されます。
納骨・埋葬
火葬が終わったら納骨を行います。
納骨をする時期は、プロテスタント式では亡くなってから1ヶ月目にある『召天記念日』に埋葬することが多いです。
教会で葬儀をするときにかかる費用とキリスト教の葬儀の流れを解説・まとめ

- カトリック式葬儀の費用相場は151万円
- プロテスタント式葬儀の費用相場もカトリック式と変わらない
- 御花料は5千円〜10万円でつながりが強いほど金額が多い
- 心付け(チップ)を渡す場合は、約3,000程度渡す。(感謝の気持ちなので義務ではない)
- 料金が割高になる可能性があるので、しっかり確認しておく。
いかがでしたか?
費用や流れをしっかり確認して、葬儀に行いましょう。
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