【マナーどれくらい知ってる?】葬儀へ参列することを想定して

あなたは葬儀に参列するときのマナーをどれくらい知っていますか?

つい先日、葬儀に参列した事のない友人に「来週、親戚のお葬式に参列しないといけないんだけど、恥ずかしながらお葬式のマナーに自信がないんだ。」となじみのカフェで私は相談され、友人はどことなく緊張しているようでした。

そういえば私も、初めて葬儀に参列するときはご遺族に何て言葉をかければいいのか、香典やお焼香のマナーが気がかりで少し緊張したものです。

もしかしたら、葬儀のマナーのことを全て知っている人は少数派かもしれません。そこで、この記事では「通夜」から「葬儀・告別式」での出棺までのマナーを紹介していきます。

また、この記事では日本全体で9割弱を占める仏教式の葬儀・告別式に焦点を絞ります

 

通夜と葬儀・告別式って何が違うの?

このトピックでは、そもそも「通夜」と「葬儀・告別式」はどういう違いや意味合いがあって、どっちに参列すべきかを解説していきます。

通夜と葬儀・告別式の違い

「通夜」は本来、家族や 友人といった故人にとって身近な人たちが、線香やろうそくの火を絶やす事なく、夜通し過ごすことで故人を偲ぶ儀式でした。

一方、現在の「葬儀・告別式」は、かつてのように「葬儀」と「告別式」に区別されることはなく、一連の流れで行われます。

本来、家族や親戚が故人の冥福を祈る儀式が「葬儀式」、友人や会社関係または知人などの親しい人とお別れをする儀式が「告別式」とされてきました。

しかし現在は、時代の流れとともに「通夜」は忙しくなった社会に合わせて、一般的に18時からの僧侶の読経に始まり夜のうちにお開きになるのが主流になりました。「葬儀」「告別式」も区別なく、「葬儀・告別式」と一連の流れで行うのが一般的です。

その他、「通夜」「葬儀・告別式」の主な違いを下に記します。

「通夜」「葬儀・告別式」の主な違い
  • 「通夜」は一般的に18時〜21時の夕方から夜に行われますが、「葬儀・告別式」は10時〜11時の午前中から行われる。
  • 「通夜」「葬儀式」は宗教的な意味が込められた儀式だが、「告別式」は、参列者が故人に最後の別れを告げる社会的な儀式である。しかし、現在は「葬儀・告別式」と一連になっている。
  • 「通夜」の後は「通夜振る舞い」という飲食の席が一般参列者にも用意される場合があるが、「葬儀・告別式」ではそれが無く「精進落とし」という火葬に立ち会った親族の飲食の席が設けられる。

どっちに参列したらいいの?

さて、「通夜」と「葬儀・告別式」のどちらに参列したらいいのでしょう?結論から言うとどちらに参列してもいいんです。

本来の儀式的な意味で考えるならば、「葬儀・告別式」に参列する方が望ましいでしょう。しかし、多くの場合は10時〜11時に行われるため、どうしても仕事と重なり参列が難しい状況が発生します。この場合は「通夜」のみの参列でも問題はありません

また逆に「葬儀・告別式」のみの参列でも失礼にはなりません。ただし、どちらにも参列するのがマナーだという地域もありますので、自身の予定や喪主の希望を聞きつつスケジュール調節しましょう。

悲しみに暮れる中、忙しい遺族の負担にならないように万が一の時は、式が始まる前に一報を入れましょう。

 

準備しよう!葬儀に参列するための必須アイテム

ここでは、葬儀に参列するときの必須アイテムとそれに関するマナーを説明します。まずは服装を男女別に見ていきましょう。

服装(男性)

  • 喪服(黒)    ジャケット・パンツ
  • ワイシャツ(白) 襟はレギュラーかワイド 必ず無地
  • ネクタイ(黒)  必ず無地で、ネクタイピンは控えましょう
  • ベルト(黒)   バックルはシンプルなシルバーデザインの物
  • ソックス(黒)  黒以外はマナー違反
  • 革くつ(黒)   内羽根式ストレートチップのデザイン

服装(女性)

  • 喪服(いずれも黒)    ワンピース・アンサンブル・スーツ
  • シューズ(黒)      合成皮革・布製がベター。ピンヒール、派手なデザインはNG
  • バッグ (黒)      光沢やツヤが少なく、金属部分が目立ちにくい布製の黒のハンドバッグが理想
  • メイク (ナチュラル)  ただしノーメイクはマナー違反です
  • アクセサリー       結婚指輪と小ぶりなパールのみ。
  • ヘアスタイル       基本的に自由。
  • ネイル          基本的には付けないのがマナー。

服装について、大切な補足があります。

大切な補足
  • 2連3連のネックレスは「不幸が重なる」を連想させるため、必ず1連を選びましょう
  • ロングヘアの場合、お焼香の時に邪魔になるため耳よりも下の位置で結びましょう
  • ヘアアイテムも使ってもいいですが、基本的に黒の目立たないものを選びましょう
  • ネイルは透明なもの、ベージュ系はマナー違反にならないという考えも普及してきています
  • 男性も女性も、派手なアイテムを用いないこと
  • 殺生をイメージさせる革製品、毛皮製品はNG。これは男女共通ですので覚えておきましょう

香典

香典とは、お花や線香の代わりに故人の霊前に備える金品のことで、「通夜」もしくは「葬儀・告別式」のいずれかの受付で渡します。宗派がわからない時の表書きは「御霊前」と書きましょう。

香典における1番のタブーは、追加で香典を渡すという行為です。渡した香典の額が少ないと思って気を使う気持ちはわかりますが、不幸が重なるということが連想されてしまうのでやめましょう。香典における代表的なマナーは以下の通りです。

香典の代表的マナー
  • 香典のお札は、人物が印刷されてある裏を下に向けて入れましょう。お札を出した時に、人物が見えないように
  • 新札をなるべく避けましょう。事前に香典を用意していた印象を避けるためです。新札の場合、一折しましょう
  • 香典を渡す際は、必ず袱紗(ふくさ)に包みましょう

袱紗の色は鼠色・紫色・藍色が葬儀に使われる色ですが、紫色だとお祝いの席でも使えますので便利です

数珠

数珠は宗派によって種類が違いますが、さらに男女の違いもあります。各宗派にあった数珠を持つことが望ましいです。しかし、実際に葬儀に参列すると同じ仏教でも宗派がちがうこともあり得ます。

そんな時は、略式念珠という宗派に関わらず使用できる数珠がありますので、持っておくといざという時に困りません。数珠に関するマナーは、以下があります。

数珠に関するマナー
  • 家族であっても貸し借りはしない。別名「念珠(ねんじゅ)」とも言われ、お守りと同じ役目を果たしているから
  • パワーストーン風の数珠を使わない。アクセサリーとしての意味合いがあるため、相応しくない
  • 葬儀の最中は、基本的に数珠を出しておく。
宗派によって持ち方は違いますが、基本的には以下の動画で紹介する持ち方です。48秒と短い動画ですので参考にしてください。

その他の必須アイテム

そのほかに必要になりそうなものをいくつか挙げます。

その他の必須アイテム
  • ハンカチ 白の無地か黒のフォーマルなもの。色物はNG
  • コート  黒または紺のできるだけシンプルなもの。革や毛皮素材はNG
  • 手袋   黒の布製がベター。
  • 傘    黒・紺・グレーなど地味な色のものにしましょう。

傘は、白色や透明で派手でなければ、コンビニエンスストアのビニール傘でもいいようです。

 

おさえておきたい!通夜の流れとマナー

ここでは、通夜の流れとそこで必要なマナーについて解説していきます。通夜の大前提として、時間に遅れずに参列するというのがマナーですが、1時間程度の遅れならば参列しましょう

ただし、通夜が始まる前におおよその到着予定時間を伝え、それでも参列しても構わないかを必ず確認しましょう。

受付

通夜会場に到着したら、まずは芳名帳(ほうめいちょう)に住所と名前を書きましょう。もしも書かないと、誰が参列したか分からなく遺族が困るため必ず書きましょう。

芳名帳への記帳のときのお悔やみの言葉ですが、「心よりお悔やみ申し上げます」「この度はご愁傷様です」と挨拶するのが一般的です。はっきりというよりも、濁す感じで挨拶することが望ましいです。

受付で香典を渡すのですが、香典は受付を済ませた後に渡すのが基本的なタイミングです。一言声をかけて深く一礼して渡すのがマナーです。

また、香典は袱紗(ふくさ)に包んで渡すのがマナーです。袱紗から香典を出す時は、右手に袱紗をのせ、左手で包んでいる袱紗を開き、香典袋を取り出しましょう

さらに手渡すときは、のし書きの文字の向きを相手に読めるように持ち替えて両手で渡しましょう。受付で香典を渡す際は、「ご霊前にお供えください」と言葉を添えましょう。

開式・読経(どっきょう)・焼香

仏式の通夜は、「開式」「僧侶の読経」「遺族・親族の焼香」「一般参列者の焼香」の順です。焼香の流れは次の通りです。

① 自分の順番になったら席を立ち、焼香台の前に移動
② ご遺族に一礼し、焼香台に一歩近づき、遺影にも一礼
③ 宗派ごとに決まっている回数の焼香をし、合掌して一礼
④ 焼香台から一歩下がって、再びご遺族に一礼して自分の席へ戻る

引用:ご葬儀における焼香の作法とマナー

続いて、焼香のやり方を説明します。焼香台まで行くとそこには左に香炉、右側に抹香が用意されています。宗派によって異なりますが、基本的には右手の親指、人差し指、中指で抹香をつまみます

次に、抹香をつまんだ右手を香炉に移す前に額に付けるようにいただきます。抹香を香炉に入れて燃やす回数は多くの場合、1~3回です。焼香が終わると、遺影に向かって合掌して一礼します。文章でわかりにくい方は、下の動画を参考にしてください。

喪主あいさつ・退席

通夜の最後には、「通夜振る舞い」という食事があります。故人とその家族を想っていただくものなので、お誘いを受けたらなるべく参加し、一口でも箸をつけるのがマナーです。

親しい間柄でない場合は、30分ほどしたら退席しても失礼にはなりません。翌日の「葬儀・告別式」に出席できない場合は、お悔やみの言葉と参列できない旨をお詫びしてから帰宅しましょう

通夜全体のマナーとしては、忌み言葉に注意する。例えば、「重ね重ね」「またまた」「ますます」「ふたたび」「つづく」といった言葉です。これらは不幸が続いてしまうことを連想させる縁起の悪い言葉とされています。遺族たちの心中を察しましょう。

 

おさえておきたい!葬儀・告別式の流れとマナー

続いては、「葬儀・告別式」です。どんな流れかを見ていきましょう。

受付

通夜の流れと同様に、お悔やみの言葉を述べます。通夜に参列していない方はここで香典を渡しましょう。マナーは通夜と同様です。通夜に参列したのであれば、「昨晩もまいりました」と一言伝えましょう。

開式

葬儀・告別式の開式の辞が述べられ、まず葬儀式が始められます。全体として言えることですが、私語は慎みましょう。マナー違反です。

読経

僧侶が入場し、お経が読まれます。

弔辞・弔電の奉読

弔辞をお願いしている人や、故人にゆかりある人が弔辞を読みたいとの希望がある場合に読んでもらいます。その後、弔電の奉読に移り、何通か読み上げた後は時間が限られているため名前だけの紹介となります。

焼香

焼香のマナーや作法は、通夜と変わりません。補足として、葬儀の宗派に関係なく、自分の宗派にそった作法で焼香を行ってもマナー違反にはなりません

出棺

火葬場に出棺する前に、いくつかの別れの儀式をします。
  • 花入れの儀
故人と縁の深い人から順に「別れ花」を入れます。日本古来からの土葬の名残りで、故人にゆかりのある副葬品も入れます。しかし、現在は火葬なので燃えないものは入れられません
  • 釘打ちの儀
花入れの儀による最後の対面が終わると、棺のふたを閉めます。この時、最近はあまり見かけなくなりましたが、小石で釘を2回叩きます。これは三途の川の小石と見立てています。
  • 出棺の挨拶・出棺

釘打ちの儀が終わると、故人に近しい男性で棺を霊柩車に運びいよいよ出棺の準備が整います。そして最後に喪主は参列者たちに挨拶をし、遺族と親族のみで火葬場へ出発します。一般参列者は、出発する霊柩車に合掌してお見送りをしたら解散となります。

ここで、葬儀の全体的なマナーを補足します。

マナーの補足
  • お悔やみの言葉は手短にしましょう。いくら遺族と親しかったとしても、長話は遺族にとって精神的に大きな負担となるので控えましょう。
  • 故人が亡くなった経緯を聞かない。遺族の気持ちを察しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?知っていることも、知らなかったことも多くあったのではないでしょうか?「通夜」「葬儀・告別式」は長い歴史の中で形作られてきた故人との最後の別れの儀式です。

例えば、服装や数珠だけ見ても宗派によってさまざまな捉え方や意味があり、とても奥が深いのが日本の葬儀です。全てを理解して実践するのは簡単なことではありません。

でも何よりも大切なのは、故人との最後のお別れを大切にし、悲しみに暮れる遺族の気持ちを思いやること。昔の人のこの気持ちが、宗派を問わずマナーを形作っていると感じました。

 

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