喪主を務める方の悩みのひとつに、葬儀に参列する親戚の方とのトラブルをよく耳にします。
葬儀の方法に、
「ここはこうした方がいいんだ。」
「うちの地域ではこうしているんだ。」
など口を出されてしまう。
こっちは準備や段取りで忙しいのに…、少し静かにしてて!なんて思ったことのある方は多いのではないでしょうか。葬儀は結婚式とは異なり、十分な打ち合わせも準備の時間もなく唐突に訪れます。そんな時にいちいち口を出され、それに答えていては時間がいくらあって足りません。
ここでは、一体どんな理由で親戚の方が口を挟んでくるのかの事例を紹介します。知っておくことで対策を講じ、スムーズに対応できるようになります。
では、さっそく具体例を交えながら紹介していきましょう。
Contents
葬儀で親戚の口出しによるトラブル3選
まず、葬儀の場で実際にどんなことに対して口を出されトラブルに発展しているのか。より多いとされるものを、大きく3つにわけて紹介していきます。
葬儀の費用や内容に関する違い
近年の葬儀の形も様々になりました。一般葬だけでなく家族葬や直葬など、方法は各家庭で違います。費用の面で家族葬で行う予定が、親族の意向により盛大な一般葬となり赤字になってしまった…。
なんて話も耳にします。
その中でも家族葬は葬儀社によっては、プランの内容以外は有料のオプションです。口を挟まれ、確認もせず追加していくと大幅な予算オーバーになってしまうようです。故人に対して、お金を出し渋っていると思われたくないという理由で聞き入れてしまう。
それが、葬儀後の親戚との関係悪化につながったというケースもあります。
もちろん故人を送り出す式になので、盛大に開いてあげたいという気持ちに悪意はないでしょう。口出しをしている本人も、どんどん費用をあげて苦しめてやろうなんて思いからしている訳ではありません。
しかし、葬儀費用の負担について誰が行うか法律上の定めはなく、一般的に喪主が負担することとなっています。すべて言われるがままにしてしまったがために、後のトラブルや関係悪化に繋がってしまうようです。
しきたりや風習に関する違い
次に紹介するのは、様々な地域のしきたりや風習の違いによるものです。お通夜の違いもよく聞きますが、主に関東圏と関西圏で違いがあると言われています。関東では通夜ぶるまいといい、親族や参列者に食事をふるまう慣習があります。
他にも葬儀日程の違いがあげられます。
関西では亡くなった翌日に葬儀を行うのに対して、関東では2~4日空けてから葬儀を行うのが一般的です。
葬儀は一族が集まる場です。普段は違う地域に住んでることも珍しくはないでしょう。よって住み慣れた地域と違う方法に、違和感を感じ口を挟んでしまうことがあるようです。些細な違いでもそれを大切にしている人にとっては、とても重要なことだったりもします。
葬儀の主導権争い
最後は、葬儀の主導権争いです。前に紹介した2つは考え方や慣習による相違が原因でした。どんなケースがあげられるかというと、簡単にいうと仕切りたがり屋さんということです。あれやこれやと何かと口を挟み、口は出すが手は出さないという方が多いようです。
話を聞いている時間も取られますし、もっともストレスが溜まるのではないでしょうか。
いっそのこと全てお任せします!と言いたいですが、そうもいきません。そもそも仮になにかお願いをしても、動いてくれる人はほとんどいらっしゃらないようです。
お話好きな方が多い傾向にあるようなので、何かと待ち時間が多い葬儀の場ではその場をつないでくれる
役割も担っているのでメリットもあります。ですが、余計なひと言で他の親戚の方とトラブルに…なんてこともあります。また葬儀は近親者や親族だけでなく、地域の方、仕事場の方なども参列します。そういった場での
見栄がででしまうことが、仕切りたがり屋さんにつながるようです。
トラブル回避の対策と解決方法を解説
どの理由にも共通していますが、そのほとんどの原因が意思疎通が上手くいっていないことがあげられます。
喪主は葬儀全体を取り仕切る、いわばトップになります。喪主が決めた意向に基本的には従わなければいけません。喪主が意向をはっきりと伝えれば、口出ししてくることも少なくなるでしょう。
しかし、全員がそう上手くはできませんよね。葬儀には多くの準備が、人手も少ない中行われることが
ほとんどです。
喪主の負担を減らすためにも、初期の段階で数人を責任者に選んでおくという方法があります。
このメンバーで葬儀を滞りなく進めるという目的をもったチームです。みなさん、故人を無事に送りたいという気持ちは一緒だと思いますので、快く引き受けてくれるはずです。
また、葬儀社選びも重要になります。親切な葬儀社の方の対応に助けられた、親族との意見の相違も葬儀社の仲介で問題なく済んだ、などの声も多く聞かれるためです。お互い感情的になっている時にこそ、冷静な専門家の意見は貴重です。
近年多くの葬儀社が存在しているため、市場競争のためお客様対応は上がってきているのも理由にあります。
口出しというと、悪いイメージが先行してしまいますが全てがそうとは限りません。良かれと思い、つい口を挟んでしまうこともあるのです。一人で判断せず、周りに相談してから判断するようにしましょう。違う視点で、もうひとつ対策をあげるならば終活があるでしょう。
自身の葬儀で身内で揉めることなく行えるようにと、終活の一つとして取り入れてる方もいらっしゃるようです。
遺言書では、葬儀後の落ち着いてから開封することが多いので注意が必要です。終活ノートに記す方法が最適でしょう。葬儀でのトラブルを経験しているからこその視点だと感じます。
まとめ
いかがだったでしょうか。親戚とのトラブルは、明確な対策を講じるのは難しいかもしれません。強硬な態度をとれば、その後の関係が悪化したりとデリケートな問題でしょう。
しかし、これを機に家族で話す機会を設けるのもいいと思います。滅多にお会いになれない親戚とのエピソードや、どんな人なのかを知ることによって違う視点で対応できるようになるはずです。
また葬儀からそれまでの準備にかかる喪主への負担は、精神的にも、肉体的にも大変です。
重ねて親戚への対応はとても気を遣います。喪主という立場になくても、「なにか手伝えることはない?」と声をかけてあげるだけで支えになるでしょう。
最後に親戚の方の中には、かつて同じ屋根の下で暮らしていた時期もあった方もいらっしゃいます。
その方の故人への思いから、つい口を挟みたくなる気持ちを考慮して温かい気持ちで対応していければいいのではないかなと思います。
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