法事の服装/7回忌/17回忌/23回忌/33回忌に相応しいマナーを!

法事とは、家族や友人、恩師など、親しかった人との別れを偲ぶ大切な行事ですが、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌と数十年に渡って長く続く行事でもあります。

葬儀の時は学生だったから制服で良かったけど、時が経ち、社会人になってどんな服が相応しいのか分からない、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

私自身、幼い頃に亡くなった親戚の法事に招かれた時に、服装はどうすればいいんだろう、と悩んでしまった経験があります。

いざという時に恥ずかしい思いをしてしまうことのないよう、しっかりと知識を身につけておきたいですね。 今回は、年忌法要においてふさわしい服装についてご紹介します。

 

「平服」とは?

年忌法要の案内状には「平服でお越しください」と書かれていることが多いですが、この平服とは、Tシャツやジーンズのようなカジュアルな服装を指すものではありません。

一般的に「喪服」と呼ばれるものは、正喪服、準喪服、略喪服の三種類があります。

正喪服とは葬儀・通夜において喪主や遺族が着用する一番格式の高い服、一般的に喪服と呼ばれているのが二番目の準喪服です。そして、三番目の略喪服が平服に当たります。

葬儀・通夜から三回忌までは基本的に全員が準喪服を着用しますが、それ以降は略喪服、つまり平服を着用するのが一般的です。

これは、七回忌以降は法事の規模が小さくなっていき、親族間のみで開かれることが多いことが主な理由です。また、回を重ねるにつれ、喪に服すことの意味を軽くしていくという理由もあるといいます。

 

男女別の平服のマナー

男性

男性は、黒、紺、グレーなどの地味な色で無地のスーツを着用します。薄いストライプなど、目立たない柄であれば柄が入ってても大丈夫ですが、無地のものが無難です。

シャツは白無地のレギュラーカラーのもの、色柄物やボタンダウンは避けましょう。

革靴やベルトは黒のシンプルなもの、靴は光沢のあるエナメルや、スエード素材はNGです。金具が付いているものではなく、紐で結ぶタイプの革靴が良いでしょう。

ネクタイについて

ネクタイも基本的には黒の無地のものが無難です。

しかし、準喪服の場合とは違い、地味な色、柄ではあれば問題ありません。この時、ネクタイピンは付けないのが基本です。

女性

女性は、黒、紺、グレーなどの地味な色で無地のワンピースやアンサンブルを着用します。丈は膝下からふくらはぎにかかる程度のものが好ましいです。

ストッキングは黒が基本です。厚手の生地のもの、柄の入っているもの、肌色のストッキングは避けましょう。

夏の暑い時期でも素足はマナー違反になってしまいますので、黒のストッキングを着用することが望ましいです。

靴や鞄は地味な色のもの、エナメルやスエード素材は避けましょう。大きな金具がついていない、地味なデザインのものが無難です。

アクセサリーは真珠が定番ですが、結婚指輪以外は一連のネックレスなどに留めて、あれこれと付けない方が好ましいです。 また、連が重なるものは「不幸が重なる」とされるので、避けましょう。

パンツスーツは?

法事の場では、小さなお子さんやご年配の方のお世話をしたり、食事の際料理を運んだりと、なにかと動き回ることが多いですよね。

女性は喪服でパンツスタイルを着用することは避けた方が良いとされていますが、平服の場合は問題ありません。

ただし、地域によっては法事での女性のパンツスーツ着用がほとんど見られない地域もあります。 パンツスーツの場合も、地味な色で無地のもの、光沢感のない素材のものを着用しましょう。

スリムなシルエットはカジュアルに見られがちなので注意が必要です。

子ども

学生さんや、制服のあるお子さんは制服が正装に当たるため、制服を着用します。

制服がない場合は、キャラクターものや派手な柄、色のものを避けて、シンプルなものを選びましょう。

 

覚えておきたいこと

年忌法要は葬儀とは違い、親族間で行われることが多いです。

勿論宗派や地域によっても変わりますが、各家庭間でも考え方は様々です。 困った時はご家族の方に相談して決めるのも良いかもしれませんね。

そして、ビジネススーツと喪服は別物になります。 平服であればスーツでも問題ありませんが、生地の光沢感や黒の深みが違います。 喪服の集団の中に入るとかなり分かりやすく浮いてしまうので、葬儀でのビジネススーツの着用は避けましょう。

大学生はリクルートスーツでも許されることがありますが、歳を重ねるにつれて法事に招かれる機会も増えると思いますので、一般的なマナーを知り、きちんとした喪服を一着持っておくと安心です。

 

まとめ

七回忌以降の回忌法要は三回忌までと比べて、そこまでのフォーマルさは求められなくなりますが、それでも細かなマナーは存在します。以下にまとめます。

年忌法要の服装マナー

・七回忌以降は基本的に平服での参加になる

・「平服」とは略喪服のことを指す

・男性は地味な色のスーツ、小物は黒で統一するのが無難

・ネクタイは派手なデザインでなければ色柄物でも可

・女性は基本地味な色のワンピース、平服の場合はパンツスーツも可

・光りもののアクセサリーはNG

親族間での行事とはいえ、世間知らず、常識知らずと思われてしまうことのないよう、しっかりと準備をすることが大切ですね。

 

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