新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活スタイルは変化してきており、人が集まる様々なイベントや会食について、未だ行うには制限が必要な状況となっています。
法事についても例外ではなく、3密が避けられない状況、遠方からの参列者が多い場合、参列者に高齢者などの重症リスクのある人が含まれる場合などには、規模を縮小して少人数で執り行なう事にしたり、中止・延期の判断をする場合があると思います。

今回は、以下のような疑問のある方へ向けての記事です。
・少人数で執り行なう場合に、参加を遠慮してもらう人への連絡はどうしたらいいか?
・法事の案内状が届いたが、コロナの影響で参列を見送る場合はどのように返事をしたらいいか?
例文も併せてご紹介いたしますので、ご参考になさってください。
Contents
コロナの影響で法事を中止・延期した場合の案内状の書き方は?

コロナの影響で、法事を中止・延期する場合、案内状にはどのように書けばいいのでしょうか。
方法としては、2パターンがあります。
2.直接的に「コロナの影響」ということを書かず、「昨今の状況から」と表現して、コロナによって中止・延期ということを理解して頂く
地域や家族によって、それぞれ、どちらが好ましいかは違うと思いますので、ご自身の場合はどちらが良いかお考えいただければと思います。

コロナの影響を直接書く場合
直接中止や延期を伝える場合は以下のように書きます。
この度 亡父 ○○○○の一周忌を迎えるにあたり 法要を予定しておりましたが
新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を鑑みて 中止することといたしました
甚だ勝手と存じますが ご理解賜りますようお願い申し上げます
皆様に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
略儀ながら書中をもちまして謹んでご挨拶申し上げます 敬具
日付 住所 氏名
コロナの影響を直接書かずに知らせる場合
直接表現しない場合は以下のように書きます。
この度 予定しておりました 亡父 ◯◯◯◯の一周忌法要は
昨今の状況を鑑み 延期させていただくこととなりました
新しい日程が決まった際は 改めてご案内申し上げますので
ご理解のほど よろしくお願い申し上げます 敬具
日付 住所 氏名
コロナの影響で少人数で執り行なう場合

コロナの影響で、遠方の親族や重症リスクの高い親族には参加してもらわずに、少人数で執り行なう事にする場合もあると思います。
その場合は、以下の2つの方法のどちらかで、親族にお伝えすると良いでしょう。
2.法事後、参列して頂かなかった方へ、無事執り行なった旨の報告の案内状を送る。(コロナ禍である背景を考慮した事も書く)
相手方との関係性によっては、事前に「参列を断るための」案内状を出すのはかえって失礼かと思われるような場合もあるかもしれません。
その場合は、無理に事前の案内状は送らないようにしても良いと思われます。
ただし、事前の案内ができなかった方には、法事を済ませたあとで、無事に済んだことをお知らせするようにすると良いでしょう。
事前に、少人数で行う事をお伝えする場合
事前に少人数で行うことをお伝えするための文章は以下です。
この度 亡父 ○○ ○○の一周忌法要を予定しておりましたが
新型コロナウイルスの感染の広がる中 皆様のご健康を考慮いたしまして
家族のみで執り行うことといたしました
何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます 敬具
日付 住所 氏名
2.法事終了後に、少人数で行ったことを知らせる場合
法事終了後にお送りする場合の文面は以下です。
さて この度の亡父 ○○ ○○の一周忌法要は
新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を鑑み
家族にて相済ませましたことをご報告させていただきます
何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます 敬具
日付 住所 氏名
法事の中止を伝える案内状を書く際の注意点
案内状に共通して、「、」「。」といった句読点は使わないようにしましょう。
理由は諸説あり、「書状が毛筆で書かれていた名残りによるもの」「法要や葬儀が滞りなく進み、つつがなく終わるよう途中で区切るための句読点を打たないという説」「相手への敬意を表す為」などといわれています。
また、時候の挨拶は月によって相応しいものを使うようにします。
時候の挨拶の例を以下に記しておきます。
一月 厳寒の候
二月 余寒の候
三月 浅春の候
四月 暮春の候
五月 新緑の候
六月 梅雨の候
七月 盛夏の候
八月 残暑の候
九月 初秋の候
十月 秋涼の候
十一月 暮秋の候
十二月 初冬の候
案内状への返信方法
参列者側としても、今回のようなコロナ禍の状況では、やむを得ず、法事に参列できないこともあると思います。
例えば、感染拡大時や緊急事態宣言が発令された場合などは、外出自粛や移動制限が呼びかけられ、参列することが難しいでしょう。
また、自分が無症状だとしても感染している可能性がないとは言い切れないですので、そんな中で親族多数で集まることは、リスクとなると考えるのであれば、参列することを控えるという判断もあり得るでしょう。

施主側に相談してもよいでしょう。
〜コロナの影響で法事への参列を見送る場合〜
参列を見送る場合、もし法事の案内状が届いているのであれば、参列できないことを施主側にできるだけ早く伝えるようにしましょう。
その場合の連絡手段は、電話やメールでも構いません。

準備を行う側のことを考え、早めを心がけましょう。
もし法事に参列できなかったとしても、後ろめたい気持ちになることはありません。
コロナ禍ということは、誰もが承知している事ですので、理由をきちんと伝えるようにしましょう。
また、参列しない場合でも、郵送などで香典(御仏前)をきちんとお出ししましょう。
故人や遺族への気持ちは十分に伝わりますし、自分自身の心の整理もつくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
*コロナの影響で、法事を中止・延期する場合の案内状の書き方(2パターン)
①わかりやすく、コロナウイルスの影響で中止・延期するということを直接書く。
②直接的に「コロナの影響」ということを書かず、「昨今の状況から」と表現して、コロナによって中止・延期ということを理解して頂く。
*コロナの影響で少人数で執り行なう場合の連絡方法(2パターン)
①事前に電話やメール、書面などで連絡して「コロナ禍を考慮して、3密を回避する為」という理由も合わせて伝え、了承いただく。
②法事後、参列して頂かなかった方へ、無事執り行なった旨の報告の案内状を送る。(コロナ禍である背景を考慮した事も書く)
*参列者側: コロナの影響で法事への参列を見送る場合の案内状への返信方法
・施主側にできるだけ早く参列できないということを伝える。(電話やメールでも可)
・参列しない場合でも、郵送などで香典(御仏前)をきちんとお出しする
コロナ禍における法事は、感染対策を行いながら執り行なう場合もあると思いますが、法事を行う事による集団感染のリスクと隣りあわせとなります。
中止や延期の判断は各々に任せられており、どうすれば良いのか、迷って当然です。
お寺さんや法事・食事の会場の方などに相談する様にしましょう。
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また、近い家族のみの少人数で執り行なっても良いですが、その場合は事後でもいいので、参列を見送られた方々への連絡を行いましょう。