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13回忌の法要って?

お葬式は突然やって来ることの方が多いですが、残された家族にとっては、それから先の方が大変なのかもしれません。
四十九日の法要の後、一年後には、一回忌をします。その後は、数え年と同じような数え方で一年早く繰り上げて数え「二回忌」ではなく「三回忌」を行います。それから五回忌、七回忌と行っていき満12年目を迎えた時にするのが、「13回忌」です。
現代では、三回忌からは法要の規模が小さくなり、参列者も血縁関係の人や、お付き合いの深かった人だけになります。13回忌になると遺族・身内だけがほとんどで、呼ばれるとしたら、親族のみの傾向が強いです。
正しくは13回忌の法要は、満12年目の祥月命日(亡くなった月の亡くなった日)に行います。
しかし、平日の場合、参加者は会社や学校を休んで参加しないと行けない、リスクが伴ってくるので、直前の日の土日を選んでされることが多いです。
ちなみに、法事は、あまりにも早いのはいけませんが、少しぐらいなら早くても問題ありません。ただし、祥月命日よりも後にすることはできません。土日に法事がふさがっていてしてもらえない時は、少し早めの法事も選択肢に入れてみます。
香典袋の表書きは?

●仏教の場合
一般的には「御仏前」「御香料」「御供物料」と書きます。
※「御霊前」は使用不可です。葬式から四十九日より前までは使用することができますが、それ以降は使用できません。
仏教では四十九日までに仏様になるという考え方から四十九日前までは「御霊前」四十九日以降からは「御仏前」と分けて使っています。13回忌は当然、四十九日以降になりますので「御仏前」を使用します。
●神式の場合
神道では、仏教と年の数え方が違っていて、数え年ではなくて、満の数でします。つまり満三年目の命日が「三年祭」。五年祭、七年祭、十年祭、その後は十年ごとに行うので、13年目はありません。
十年祭などに持って行くとしたら、「御神前」や「御玉串料」とかきます。
もしも、「御神前」や「御玉串料」などの不祝儀袋が売っていない場合は「御霊前」を使用しても問題ありません。
●キリスト教の場合
プロテスタントの場合、法事に当たるのは「昇天記念日」です。一年目、三年目、七年目と「記年集会」を行います。13年目はありません。
記念日に持って行く時の表書きは「御花料」や「献花料」、「志慰料」という書き方をします。
カトリックの場合は命日(昇天日)に「記念ミサ」を行い、三年、五年、十年、二十年とおこなっていくため、13年目はありません。
記念ミサに持って行く時の表書きは、「御ミサ料」とかきます。
薄墨or濃墨
薄墨を使うのは、「悲しみの涙で、文字がにじんでいます」という状態を表しています。
よって、お通夜や葬儀の時にお渡しする香典袋は「薄墨」で書きます。四十九日以降になると、濃墨を使用するため、13回忌の法要の時も濃墨で書きます。
これは仏教の考え方なので、他の宗教には関係が無く、濃墨を使用します。
名前の書き方
1人 | そのまま水引きの下の真ん中にフルネームで記入します。 |
2人 | 水引きの下の真ん中に2人の名前をフルネームで記入します。 |
3人 | 中心に1人、左右に1人ずつフルネームで記入します。 |
4人以上 | 代表者を中央に書き、その左下に「他〇名」「他一同」と記入します。 ※名前をまとめた場合には、包んだ人全員の氏名を別紙に書いて、お札と一緒に包みます。 |
連名の場合—–
夫婦一緒の時=夫の名前だけを記載するのが一般的ですが、二人共お世話になった場合は、中央に夫のフルネームを書き、左側に妻の名前を書き添えます。
会社などの関係の時=代表者の名前のみ記入するか、「〇〇部一同」などの書き方をします。その時、会社名は右側に書くといいです。
中袋は何を書く?
表側中央に「金額」を記入し、裏側の左下に「住所」「氏名」を書くのが基本です。
正式なマナーとしては、毛筆や筆ペンを用いることが望ましいのですが、苦手な人も多いです。
中袋そのものに関しては、香典の整理をしやすくするために書くものなので、わかりやすい方がいいです。ペンを使用しても問題ありません。ただし、見にくいボールペンや鉛筆はダメです。
縦書きと横書きの中袋があるのですが、縦書きの中袋の場合は、旧字体の漢数字で書くことが慣例となっていますので、それにならって、旧字体を用います。
これは「一」や「二」などはすぐ簡単に書き換えることができてしまうので、改ざん防止のために旧字体を用いています。
横書きの中袋については、アラビア数字を使用して、「金5,000円」や「金10,000円」と書いても問題はありません。
金額については、偶数で割り切れる数と「4」や「9」のように「死」や「苦しみ」を表すものは用いられません。
※「2」は偶数で割り切れる数ですが、例外的によく使われています。
円または圓
現金を郵送することはアリ?
法事に参加することが望ましいですが、どうしても参加することができないという場合、現金を郵送することは可能です。
現金を郵送する時は、郵便局で現金書留を購入して、きちんと書いている香典袋をその中に入れて郵送してください。間違っても、普通の封筒に香典袋を入れて、郵送することはしないでください。
①まず下ふたを起こして、中ふたを折り、のりで貼り付ける。
②その上に下ふたをのせて貼り付ける。
③更にその上に上ふたを折って重ね、のりで貼り付ける。
④上ふたを貼り付けると、三つの点でできた丸があるので、そこに割り印もしくは署名をする。
ポストに投函することはせず、郵便局に直接持っていき、重さに応じた切手を貼って、郵送します。その際、簡単な手紙を添えて送ることで、故人や遺族に対しての気持ちを示すことも大切です。
水引きは何を使用する?
●仏教の場合
黄白 黒白 白銀 双銀が一般的です。
水引きの本数は2本、4本、6本と偶数で、結び切り(あわじ結び)を選びます。これは、端を引っ張っても解けない結び方で、「二度と同じことが起こらないように」「一度限りの出来事」を願ってのことです。
水引きは、香典袋に実際に包む金額と釣り合ったものにします。外観のデザインや装飾はバランスを見ながら選びます。また、あまり馴染みのない「黄白」ですが、関西では一般的とされているところもあります。念のため、事前に調べてから準備すると無難です。
5千円以下—–黄白 黒白を使用します。水引きが印刷された、略式のものを使用します。
5万円以下—–黄白 黒白 白銀を使用します。実際に水引きが付いているものを使用します。
5万円以上—–双銀を使用します。水引き自体も細工の施されたものなどがあるので、いろいろと見てから購入します。
●神道の場合
黒白 双銀の結び切り(あわじ結び)を使用します。仏教と同じように、5万円以上で双銀を使用するといいです。
●キリスト教の場合
十字架の絵の付いたものか、白い封筒、もしくは不祝儀袋を使用します。金額で袋を分けることはしません。




13回忌のマナーは?

お供え物は必要?
社会人の場合はお供え物は必要ですが、学生であれば不要です。
供養の仕方は、それぞれで違っているので、事前にきちんとリサーチをした上で、用意してください。一般的には5,000円~10,000円くらいのものを選びます。
望ましいもの
形が残らないもの(食べ物、飲み物)
※賞味期限の長いものを選びます。これは、お供え物としてしばらく仏壇にお供えすることも考慮してのことです。
相手が迷惑と思わないもの
場所を取るものや持ち帰りにくいものはダメです。手渡ししやすく、重すぎないもの。また、法事の場合は、その場で分けて、持ち帰ってもらうことも多いので、個別に包装されているものがいいです。お饅頭やクッキーなどの焼き菓子は好ましいです。
お花
ただし、華やかじゃないもの。分からない時は、お花屋さんにお供え物用であることを伝えると、ピッタリなものを選んでくれます。
線香やロウソク
消耗品であるのと同時に、仏壇で使用することが多いです。消費期限もないため、仮に他の人と同じものになったとしても、問題ありません。
現金
「御供物料」としてお渡しすれば、現金を持って行っても、失礼にはなりません。一般的に5,000円が相場です。不祝儀袋か白い封筒に入れて、表に「御供物料」と書きます。近頃では、ネットで検索もお薦めです。
香典の金額の目安は?
●曾祖父母 祖父母
法要のみ 5,000円~10,000円
会食付き 10,000円~2,000円
夫婦で会食付き 20,000円~50,000円
●父母 兄弟姉妹 嫁・娘の夫
法要のみ 10,000円~30,000円
会食付き 20,000円~50,000円
夫婦で会食付き 30,000円~100,000円
●おじ・おば
法要のみ 5,000円~30,000円
会食付き 10,000円~30,000円
夫婦で会食付き 20,000円~50,000円
※個々で異なるので、あくまでも参考です。事前に他の親族とも話し合いの上で、判断してください。
お札を入れる向きは?
お札は表面の人物の肖像画を下にします。中袋から出した時、お札の裏面が見えるようにします。
これは、お札を裏面にすることで「悲しくて顔をふせる」という意味合いからです。
また、外袋は先に下を折ってから、上を折り被せます。「悲しみを流す」という意味が込められています。他にも「深くお辞儀をする」などといろいろありますが、どれでもいいので、正しい折り方を覚えるようにしてください。
お札は事前にわかるので、なるべく新札を包んでください。なければ、普通で構いませんが、あまりに状態の悪いもの(破れている、しわしわなど)は使用不可です。
香典袋はふくさに包んで
香典袋は、ふくさに包んでお渡しすることがマナーです。そのままの状態でお渡しするのは、マナー違反です。
ふくさは、葬儀や弔事の場合は、「無地のもの」を使用します。柄や刺繍の入ったものは、逆向きに包むことができないため、使用できません。例外は家紋入りのもので、弔事で使ってもいいとされています。
弔事用のふくさの色は、青色、緑色、紺色、灰色、うぐいす色など、寒色系を使用します。
慶弔兼用は、男性が紺色、青色、女性がえんじ色が一般的です。ただし、男女逆に使うことはできません。
男女兼用で慶弔兼用なものは、紫色です。色合いとしては、薄いものよりも、濃いものを選びます。
ふくさの種類としては、金封タイプのものや、爪付きふくさ、台付きふくさなどもあります。
金封タイプのふくさは、弔事用は左開きになるので、購入時に注意してください。
ふくさは右、下、上、左の順番でたたみ、爪があるものは、爪を後ろに折りこみ、ないものは、そのまま後ろに折ります。ひとつあると、とても便利なので、購入しておくといいです。


まとめ

●13回忌の法要は12年目に行う仏教の儀式。他の宗教ではないです。
●濃墨を使い、「御仏前」「御香料」などと書き、水引きは黒白 黄白 白銀双銀などを使用します。水引きは、金額に応じて変えます。
●5千円以下—–黄白 黒白を使用します。水引きが印刷された、略式のものを使用します。
●5万円以下—–黄白 黒白 白銀を使用します。実際に水引きが付いているものを使用します。
●5万円以上—–双銀を使用します。水引き自体も細工の施されたものなどがあるので、いろいろと見てから購入します。
●中袋は縦書きの時は、旧字体の漢数字を使用して、横書きの時はアラビア数字を用いても構いません。
●香典袋は郵送することも可能です。その際は、郵便局で現金書留を買い、所定の形にして、郵便局から送ります。その時は、手紙も添えましょう。
●お供え物は、5,000円~10,000円くらいのもので、形が残らず、相手が迷惑と思わないものを選びます。お花、線香やロウソク、現金でも大丈夫です。
●現金は、肖像画のある表面を下向きにして袋にいれ、出した時に裏側が表になるようにする。
●ふくさは無地のものを選び、金封タイプのふくさに関しては、左開きのものを選びます。
12年経っても、残された家族にとっては、忘れ去ることができないことも多く、大切な節目であることに変わりはありません。残された家族に納得してもらえる13回忌にするためにも、きちんとマナーを身に付けてください。
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