この記事をお読みになっているあなたは法事についてどれだけご存知でしょうか。
今日法事に参加してきたけど、自分が施主になったらちゃんと出来るのかものすごく心配なんですけど…
— Riese (@Riese_K) August 4, 2019
世間からはこんな声も聞こえてきます。
人生の中で法事の施主になる機会ってそう多くはないかもしれませんが、幅広い世代が集まる法事ではあなたの振る舞い次第で場合によっては「そんなことも知らないのか。」と非常識な人と受け取られてしまうことも。
「そんな状況は避けたい!」というあなた、安心してください。
そんなあなたの為にこの記事ではあなたが施主になった時、特につまずくであろうお返し(引き出物)についてわかりやすくまとめました。

Contents
法事と法要?お返しの金額はどのくらい?

【法要】や【法事】という言葉を聞いたことがあると思いますが、その違いを知っていますか。
本題に入る前にその違いを理解しておくと、色々なことが考えやすくなりますのでこの機会に知っておきましょう。
- 法要・・・住職さん、僧侶にお経をあげてもらい故人を供養すること
- 法事・・・法要の後のお斎(おときと言われる食事)を含めた行事全体の事
同じようでちょっと違うんですよね。出席する側は、お斎があるのか無いのかでお供えとして包む金額が変わってきたりもします。

法事や法要を行う時には出席してくださった方や、出席はかなわなかったけれどお供えをいただいた方に感謝の気持ちを伝えるお返し(引き出物)をお渡しします。
「お返しを」と言われても、いただくお供えの金額の目安や内訳をある程度わかっていないと、一体いくら位で考えれば良いのか困ってしまいますよね。
いただくお供えは法要の場合、親戚であれば一人1万円ほど。友人知人であれば一人5千円ほどと考えておきましょう。
お斎がある法事の場合は、食事代を上乗せして包んでくださる場合が多いので親戚で1万円〜2万円、友人知人で1万円とみておくと良いと思います。
お返し(引き出物)の金額は?
この金額については先ほどのお供えをベースに考えますが、出席してくださった方に関しては当日その場で引き出物としてお渡ししますから、いただいた金額や相手によって品物を変えたりはしません。
最近は、四十九日以降の法事は親戚のみで済ませることも多くなってきていますが、一回忌法要は四十九日法要と同じくらい重要とされる法事です。この年の法事には親戚のほかにも、故人と関わりの深かった知人友人を招くこともあると思います。
また、三回忌以降の法事を執り行うことも以前と比べると減少傾向にあります。そのような中、三回忌以降も法事を行なっていくと出席者の金銭的な負担も増えますから、お供えの金額も少なくなっていくことも考えられます。
お招きする方との間柄や何回忌なのかといった、様々な状況も考慮してお返し(引き出物)として用意する品物は3000円程度で考えるのが良いと思います。
夫婦連名でお供えをくださる方や学生のお子さんと来られる方などもいますよね。そのような場合はお渡しするお返しは1つで大丈夫です。
ですが、お子さんが社会人などになられ親子で出席されても別々にお供えをくださった時にはそれぞれにお返しをお渡ししましょう。
また、「出席はできないけれど、気持ちです。」とお供えを贈ってくださったりすることもあります。この場合お斎の用意はしないので、お返しを頂いた金額の半分程度で用意してお渡しできるといいですね。
お返しの品物選び・注意することは?

お返しする金額の目安は立ちましたね。次にするのは品物選びだと思います。
しかし、3,000円程度であればどんなものでも良いというわけにはいきません。法事などの不祝儀の時に用意するお返しは形に残るようなものはふさわしく無いとされています。
食べてなくなるものや、日用品のように消耗するものがいいですね。また、重いものやかさばるものは、ご年配の方や電車で来てくださる方にしてみたら持ち帰るのが大変ですよね。
例えばロールケーキ一本のような大きなお菓子も、一人暮らしでは日持ちもしないので食べきるのが大変ですし、「切り分ける」ということを嫌う方もいらしゃいます。
また、よろ昆布(喜ぶ)・神酒などお祝い事を連想させるような昆布やお酒、紅白ものなども避けた方がいいですね。
家族構成や習わしなどのことも考えると、個別に包装されていて日持ちするお菓子やウォッシュタオルのセット、カタログギフトなどが喜んでもらえそうですね。
個別包装されたお菓子であれば、本人が食べなかったとしても会社に差し入れすることができたり、ご近所さんとのお茶の時に出すことができます。
日持ちするものであれば、少しずつ食べることができますし来客時にお茶菓子として出すこともできますよね。
タオルは日常生活でよく使うものですし、よく使うものほど消耗も早いですからいくらあっても困らないですよね。
カタログギフトは好きなものを選んでもらえるというのが一番の利点ですが、ご自分たちが大変な思いをしながら法事を行なってきたご年配の方の中には「手抜きだな。」と感じる方もいらっしゃるので、お招きする方がご年配の方たちが多いのであれば控えた方が無難です。
- 形に残るもの
- 重いもの
- かさばるもの
- 切り分けが必要なもの
- お祝い事を連想させるもの
- ご年配の出席者が多い時のカタログギフト
- 個別包装されたもの
- 日持ちのするもの
- 日常よく使うタオル類
- カタログギフト(ご年配が多い法事の時は控えた方が良い)

今は弔事向けの専門ショップなどもあり、パソコン1つで準備する事もできます。

引用:おこころざし.com
おこころざし.comもそのひとつで、香典返しや法事のお返しに適したカタログギフトや日用品、食品などを取り扱っていて掛け紙や手提げの紙袋も無料でつけてくれます。
配送先一ヶ所あたり2800円(税込)以上で送料も無料になるので、当日の引き出物をまとめて用意するのにはとても便利だと思います。
商品の発送まで10日前後かかるので、余裕を持って準備することをオススメします。

掛け紙の選び方

お返しする品物には、掛け紙をつけるのが一般的です。「それは知っているけど決まりが色々あるんでしょう?」という方も多いと思います。
安心してください。掛け紙についてもしっかり説明していきます。
まず、掛け紙ですが、一回忌までの法要とそれ以降の法要では水引の色が違います。
一回忌までの法要では白黒または双銀で結び切りの水引を選びます。

引用:高島屋
水引の上に粗供養または志と書いて、水引の下に施主の名前をフルネームで書きます。
三回忌以降は青白または黄白の結び切りの水引を使います。書き方は変わりません。

上記画像のような結び切りの水引とは、繰り返されたく無い行事(葬式や結婚)の際に使われる水引の結び方で、一度結ぶと解けないようになっています。

出産など何度繰り返されてもめでたい時に使われる蝶結びの水引は白黒であっても使用しません。
掛け紙は包装の下にかける内のしと、包装紙の上にかける外のしの二通りの掛け方があります。
法事の際は紙袋に入っているため外のしでも周囲にそこまで目立つような事はありませんが郵送で外のしにしてしまうと、縁起の良いものでないのにあからさまに見えてしまい嫌がる方もいらっしゃいます。
法事当日に出席された方に引き出物として渡すものは分かりやすいように外のし、当日欠席されお供えをいただいた方に後日お返しを送る際は内のしにして送るようにしましょう。

お礼状は?

お礼状は感謝の気持ちをよりしっかりと伝えるためにぜひ用意したいですよね。
法要を行う上で無くても支障はないけれど、あるのと無いのとでは心証は大きく変わります。今は法事のギフトショップなどもありますから、わざわざ用意しなくてもお店側で適切な文面のお礼状を添えてくれる事も増えました。
しかし中にはそのようなサービスが無いところでお返しを用意する事もあると思います。
そんな時はご自分で用意する事もできるんですよ。

引用:ギフト館ふじむら
当日、お返しに添えてお渡しするお礼状はこのような文面であれば、あまり物々しく無くていいかと思います。
お礼状を自分で作る場合は、「句読点は使わない」「繰り返し言葉は使わない」といったことに注意して作成しましょう。
プリンターにも手書きにも対応している和紙などもありますから、そういった物を使うとより素敵なお礼状に仕上げる事ができます。

ギフト館ふじむらは掛け紙や包装はもちろん、法事に適したお礼状もつけてくれるので郵送でお礼をする際には直接送ることができます。
法事に向けて慌ただしい中でも、失礼のないものを準備することが出来るのでとても便利だと思います。

いつ渡す?郵送でお返しするタイミングは?


これもその場になってみると意外と悩んでしまうポイントなんですよね。あらかじめ知っておく事で、慌てる事なくお渡しする事ができます。
法要のみの場合は、法要を終え、出席してくださった方々をお見送りする時に一人一人に渡すようにしましょう。
お斎がある法事の場合は、皆さんの食事が終わる頃合いを見計らい、一人一人のお席をまわって渡します。人数が多い場合には、席ごとにまとめて用意して施主の最後の挨拶の時に「一人一人に直接お渡しできない事のお詫び」と「引き出物を用意したので持ち帰ってほしい」といったことをしっかりとお伝えしましょう。
当日は欠席され、お供えを頂いた方に後日お返しを郵送する場合は法事を終えた後、1週間〜2週間を目安にお送りしましょう。あまり日にちが経ってしまうのはよくありません。

まとめ

今回は、施主として法事を行う時につまずくであろう引き出物について細かくお話ししていきました。
出席してくださる方、そして施主としておもてなしをするみなさんが気持ちよく故人の供養をする機会作りのお手伝いが少しでもできていれば幸いです。
- 当日の引き出物として用意するものは3000円前後で準備すると良い
- 郵送でお贈りする方へは頂いた金額の半分程度の品物をお返しする
- 形に残るものや重いもの、派手なものは避けて個別包装され、日持ちがするものが良い
- 掛け紙は結び切りで一回忌までは黒白・三回忌以降は黄白の水引を用意する
- お礼状を添えうとより丁寧になる
- 当日は会食の後に一人一人に手渡しをする
- 郵送の場合は法事の後1〜2週間を目安に渡せるように手配する。

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