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法事の食事代相場は?

法事に呼ばれた時は、香典袋に食事代を一緒に加えて包むのが、マナーです。
一般的には、香典にプラス1万円。つまり食事代については1万円が相場となります。
夫婦や家族で招待されている時は、1人当たり5千円~1万円で計算をします。
この時の注意点としては、合計額が「4」や「9」になってしまったら、少しプラスをするかマイナスをするかして避けてください。
「4」や「9」は「死」や「苦しみ」を連想させるのでダメです。
また、きりが悪い金額もダメNGです。3人家族の場合、1人5千円にすると1万5千円になり、きりが悪くなってしまいます。その時は、プラスするかマイナスするかして、きりのよい数字にします。
必ずしも会場が斎場ではない場合もありますが、その場合でも、そこで食事をいただくことに変わりないので、きちんと食事代を上乗せしてお渡しします。
また、ホテルや料亭の場合は、少し値段が張ってしまうということも考慮して、相場よりも少しプラスして包みます。事前にどこで法事の食事をいただくかリサーチをしたうえで、設定金額を決めるようにした方が賢明です。


法事の食事メニューって?

法事の食事のことを別名「お齋(おとき)」といいます。仏教では、僧侶の食事のことを「齋」といい、ときは「時」の意味です。つまり、決まった時間にとる食事のことです。
ちなみに、おやつや決まっていない時間にとる食事を「非時(ひじ)」といいます。
昔のメニューは精進料理が一般的でした。
精進料理
しょうじんりょうり野菜,海草など植物性食品を材料とした料理。精進とは,仏教用語で,美食を戒めて粗食をし精神修養をするという意味であったが,仏教では「不殺生戒」を第一とし肉類を用いないことを原則としているところから,肉類を使わない料理を精進料理というようになった。料理法は,主として禅宗の僧が平安・鎌倉時代に中国から修得してきたものがもとになっている。
引用:コトバンク|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
法事の時の食事会は、参列者してくれた方に対する感謝の気持ちと、食事をする中で、故人の話をして思い出を共有し、故人を偲ぶという意味合いがあります。なるべく、出席するようにしましょう。
かつては肉や魚を使用しない精進料理が一般的でしたが、現在では「おもてなし」の気持ちを重視して、華やかな食事内容も増えています。
例えば、ホテルで懐石料理を注文したり、会場に仕出し弁当や法事料理のケータリングを頼むことも珍しくありません。


時間的な問題から、遅くに法事を始めなければならない場合もあります。その時は、食事を省くのもアリです。
ただし、参列者の方に失礼にならないように、食事に代わる折詰弁当とお酒などを用意して、持って帰っていただきます。
夏は食中毒になる可能性がありますので、食べ物はなるべく避けて、かわりに商品券などで代用するといいです。
法事で用意する食事で禁止食材はある?

法事はあくまでも弔事であり慶事ではないので、祝いを連想させる食べ物は厳禁です。
めでたい「鯛」や喜ぶ「昆布」。正月の定番ですが、イコールで喜ばしいと連想できてしまいますので使用不可です。他にも、小豆などは赤飯に使われ、祝いごとには欠かせないですし、アワビはお祝いののし袋に書いてあったりするので使用できません。
また、松竹梅の飾り付けや、金粉、金箔を施したもの、紅白の彩りになるものなどもダメです。











御齋料や御膳料って何?
僧侶の方が法事の後の食事会に、列席される場合は不要です。
しかし、僧侶が多忙な時もあるので、その時はすぐに次のお勤めへと向かわれることもあります。
また、食事会自体を行わない場合も増えており、料理をお出しする代わりにお齋料もしくは御膳料をお渡しすることは、現在では、一般的です。
名前の由来は、僧侶の方に食事を提供することを「御齋を差し上げる」といっていたところから、昔は「御齋料」といっていました。また食事のことを「御膳」ともいうので、「御膳料」ともいわれ、今ではこっちの方が主流になっていますが、宗教・宗派・地域などにもよりますので、事前にリサーチをしたうえで、用意してください。
食事の時間は?
法事が始まってから終わるまでを約3時間30分~4時間に設定しておきます。会食については2時間未満に設定しておくのが一般的ですが、法事をする場所と会食をする場所が違う時は、移動の時間も計算にいれておくようにしてください。
準備する食事代は?
金額的には、おもてなし料理に代わるものであるため、その料理に見合った金額を包むのが基本ですが、イメージとしては、呼ばれて行く時に包む5千円~1万円が相場となります。あくまでも目安ですので、お寺や地域、規模などもろもろを総合的に見たうえで判断します。
袋は?封筒でいいの?
市販品の白い封筒で構いません。ただし、縦型で郵便番号枠のないものにしてください。また封筒は二重になっているものではなく、一重のものにします。これは、不幸の繰り返しを避けるという意味があります。
一般的に香典袋のように、水引きを付けることはありませんが、法要の規模があまりにも大きい時や、僧侶の方を複数人お招きする時は水引きが必要になってきます。香典と同じように、黒白・黄白・双銀などを使用します。どの種類を選ぶかは地域や時期などいろいろと考えて決定します。
封筒の書き方は?
使用する墨は、薄墨ではなく濃墨を用います。僧侶の方自身に不幸があったわけではないので、濃墨でいいです。
書く時は、封筒の表、上半分に「御齋料」もしくは「御膳料」と書きます。下半分に「○○家」と喪家の名前もしくは、喪主の名前をフルネームで記入してください。
裏側には、右側のスペースに住所、電話番号などを書き入れます。次に少し下げて、金額を記します。この時の字は香典袋と同じように、漢数字を使用し、頭には[金」を付け、金額の後ろには「也」を付けます。1万円なら「金壱萬円也」となります。
封筒に入れるお札は何を使用する?
用いるお札は「新札」です。御齋料や御膳料は御僧侶に対するお礼であるため、新しくないものを包むのは失礼に当たります。
入れ方は、肖像画がある方が表なので、これが表書き、つまり表面に来るようにします。香典袋の入れ方とは反対ですので注意してください。複数のお札を入れる時は、すべてのお札の裏表、上下の向きをそろえて入れるのがマナーです。
食事代はいつ渡す?
②法事が終わり御僧侶が帰る前
ちなみに、御僧侶にお渡しするものは、「御膳料」の他に「御車代」そして[お布施」の3点セットです。この3点は別々の封筒に入れて用意します。お渡しする時は、手渡しで渡すのではなく、「切手盆」という専用のお盆にのせて渡します。ない時は小さいお盆でもいいですし、お盆がない時はふくさに包んでお渡ししても大丈夫です。お渡しするときは、3点セットをまとめてお渡しします。
参考までに、御車代については、だいたい3千円~1万円が相場です。
お布施の相場
御通夜から初七日まで | 20万円~50万円 ※通夜、告別式、火葬式、初七日をすべて含む |
初七日から一周忌まで | 3万円~5万円 |
一周忌以降 | 1万円~5万円 |
上記はあくまでも一般的な相場です。地域によって違っていたり、お寺によっては金額が決められていたりするので、事前によく調べてから包むようにしてください。
まとめ

- 食事代は香典にプラス1万円が相場。香典袋の中に香典と一緒に入れる。きりのよい数字にして、ホテルや料亭でする時は、少し上乗せしてお渡しする。
- 食事のメニューは昔は精進料理が一般的でしたが、今はおもてなし料理として、仕出し弁当や懐石料理など幅広く使用されています。
- 禁止食材は、喜びや祝いを連想させるものです。こまごまとした決まりはないので、比較的たくさんのメニューが選べます。
- 食事会は、食事会を通して、故人への思い出や思いを参列者の方と共有し、改めて故人を偲ぶために行うものです。
- 場合によっては、食事会を省くこともアリです。
- 食事会は2時間未満に設定し、御僧侶が帰られる時は「御膳料」としてお渡しします。
食事会は法事の一部で、故人を偲ぶために大切な会です。呼ばれる側も呼ぶ側もおろそかにしないように、しっかりとしたリサーチを行ったうえで、望むようにして欲しいです。
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