【もう困らない】法事のお布施マナー 入れ方・書き方・包み方

葬儀や法事のときにお寺さんにお渡しするお布施ですが、どんなマナーがあるのだろうと思ったことありませんか?

お布施って何に包んであるのだろう?何て書けばいいのだろう?金額も書くのかなあ?新札の方がいいの?お札を入れる向きは?

考えだしたらきりがありませんね。知っているようで知らないお布施の入れ方マナー。

きちんとポイントを押さえておかないと恥をかくかもしれませんよ。

今回はそんな「お布施の入れ方マナー」を順を追って、とことんわかりやすく説明しますね。

 

法事のお布施って何に包んで渡すの?

奉書紙に包んで渡す

奉書紙って何だか馴染みの薄い言葉ですよね。「ほうしょがみ」と読みます。和紙の一種で、弔辞をしたためたりするときに使われる紙です。

これは、文具屋さんなどで販売していますが、100均ショップでも見かけますね。

先ず、半紙にお札を包み、その上を奉書紙で包みます。半紙も奉書紙もつるつるしているのが表です。

中袋があれば、半紙に包まずに中袋に入れてもOK。

奉書紙に包む方法が、僧侶に対する最も敬意を払う方法になります。下の図を参考にしてください。

 

引用:良覚寺

白い封筒に入れる、できれば奉書紙の封筒がよい。

豆知識
二重封筒は避ける~不幸が重なるという悪いイメージがあるのでさけましょう。

郵便番号の印刷してある封筒は避ける~準備不十分という印象を与えます。僧侶に対して失礼になります。

白い封筒に「御布施」「お布施」などの印字がしてある封筒はOK。また、ゴム印などのハンコを押しても構いません。

封筒にも白い封筒のみのものと、中袋や中包のあるものがあります。

どちらを選びますか?中袋のあるものが丁寧だと思いませんか?でもそうではないみたいです。

中包や中袋は葬儀など大きな金額を包む場合に使い、法事では直接封筒に入れればよいのです。中に入っている金額とそれを包むものって関係があるんですよね。冠婚葬祭に精通している人なら、その包みを見たら中の金額が分かるんですって。私はちょっと驚きました。

ところで、封筒にお布施をいれたあと、糊付けはどうするのが正しいと思いますか?

これも確な決まりはないようです。心配なら糊付けしておきましょう。私は糊付けします(笑)。

直接僧侶ご本人にお渡しするのならともかく、一度他の人を経由するなら必ず糊付けしておきましょう。

地域によっては熨斗付き封筒や水引を使用するところもある

仏事も地域によって風習やしきたりが異なる場合が多いですよね。

基本的には熨斗や水引はお布施には必要ないのですが、そにの地の慣わしに沿うことが大切です。柔軟に解釈しましょう。

豆知識
仏事に使用する水引ですが、水引は故人を供養するためのもの。僧侶の家に不幸があったわけではないのでお布施には通常水引は必要ありません。

水引を使用する場合は双銀・黄白などを使用します。

結びお方は結び切(硬くてほどけない)、淡路結び(ほどくのが難しい)が使用されています。

 

法事のお布施に入れるお札は新札がいい?枚数に決まりはある?

お布施に入れるお札は新札が望ましい

新札を用意した方がよいのか、使ったお札を用意したらよいのか迷いませんか?

お布施も香典と同じ考え方でよいのでしょうか?

これも明確な決まりはないようです。ただし、法事でお経を唱え供養していただく僧侶に対して「きちんと準備をしていました」という一つの敬意の表し方として、新札を用意しておくべきでしょう。

香典ならば「新札」は故人の死を予期して用意していました、というイメージがありタブーですが、お布施は僧侶の家の不幸ではないので、できるだけ新札を用意するのがマナーすね。

お布施のお札の枚数にタブーはない?

日本の数の考え方の基本には中国の陰陽説が影響を及ぼしています。

奇数は「陽の数」としてとらえられ、偶数は陰の数(割り切れる、この世との縁が切れる)と考えられており、慶弔時には避けられています。

また4は「死」9は「苦」を連想されることから避けられています。

お布施は慶弔に関係ないので数は気にすることはありませんが、4・9を避けるのが一般的です。

 

お布施の包みに必要事項の記入

お布施の表書き

先ず、使用するのは黒墨です。香典のように薄墨を使う必要はありません。

上半分に「御布施」と記入し、下半分に施主の名前を書きます。

この場合、フルネーム又は苗字のみ、〇〇家といった書き方をします。

豆知識
連名の場合は3名まで。もしくは代表社名を書き「他一同」と記します。

4名以上の場合は全員分を半紙か奉書紙に氏名・住所・金額を記入して同封しておきます。

順番は目上の人・上下関係・同列ならば五十音順に右から記入

裏面の書き方

中包がある場合

中包がある場合は、中包の表中央に金額を大きく旧字体の漢数字や大字(おおじ)で記入します。最初に「金」という文字を付け最後に「也」を入れるのが一般的ですが、「也」は省略してもかまいません。

也は銭や厘など、一円未満のお金が存在していたころの書き方の名残です。

漢数字を使用する場合、一()・二()・三()・四(四)・五()・六(六)・七(七)・八(八)・九(九)十()・百(百)・千()・万()円()の( )内の文字を使用します。

なぜこのような難しい字体を使うのでしょう。これらは数字を改ざんできないようにするための秘策のようです。法的文書や会計書類、領収書などにつかわれ、他の漢数字やカタカナなどとの混同や改ざんを防げるものです。

書き方は次を参考にしてください。お布施はこれを縦書きにします。

御布施の金額の書き方 図 に対する画像結果

引用:家族葬の案内所

裏面に氏名・住所・電話番号を記入します。電話番号必要?と思われるかもしれませんが、何か連絡が必要になったときのために書いた方が親切です。記入場所中央より左側に記入します。電話番号も縦書き・漢数字を使用します。

封筒にそのまま入れる場合

裏面の右側に金額を書きますが、これは省略しても構いません。

左側に住所・氏名・電話番号を書きます。

 

法事のお布施・お札を入れる~お札の向きに決まりはある?

お札の入れ方に向きなんてあるの?って思われますか?

あるんですよね。

お札に印刷されている肖像画を上・表にくるように入れます。

香典は肖像画が下にくるように入れるのですが、お布施はそのしきたりにあてはまりません。

繰り返しになるのですが、お寺さんに不幸があったわけではないので。

 

法事のお布施~金額って決まっている?その他の必要経費はある?

お布施の相場ってある?

法事のとき「お布施にいくら包めばよいのだろう」と悩む人もきっと多いと思います。

罰当たりと言われそうですが、もちろん僧侶に対して敬意は払っていますが、懐事情を考えると経費はなるべく抑えたいという心情もわかりますよね。相場が1~5万円と言われたらあなたはどうしますか?

1万円にしますか?中間をとりますか?5万円にしますか?

お布施の金額は決まっていないのです。

お布施とは「お寺様に法施(ほうせ)をいただき、方施に対して布施を施すという考え方です。

お布施は僧侶に渡すのですが、実際はご本尊様に捧げるもの。そのお布施で寺院の維持や管理、仏具や法衣の用意、そしてお寺さんとしての活動を通じてご本尊様をお守りするということになります。

お布施に関する考え方で面白い記事をみつけたのでご紹介しますね。

良覚寺という浄土真宗のお寺さんのホームページよりの抜粋です。

【中身がない!】
知り合いの浄土真宗のお坊さんに聞いた話です。
 お布施の金封を頂き、帰ってから開いたら中身がない!。その方は、そこからどうしようかと迷ったそうです。おそらく、中身を入れ忘れておられるのだろう。しかし、「あなたにはそれでいいんです」と言われたら、、、それが恐ろしくて、しばらく電話するのをためらったそうですが。

~中略~

財施はあくまでも〝こころざし〟なんです。
 上の「中身がなかった話」で、「あなたにはそれでいいんです」と答えられるのが恐かったというのは、「お前の法施への感謝の心はこれじゃあ」ということを、中身がないことで言われているかと思うと恐かったということ。

引用:良覚寺

良覚寺では「相場はない」とおっしゃていますが、でもそういわれると困ってしまいます。見当もつかないし。では5000円でもいいの?ということになりますよね。

そこで、一般的な相場と言われるものは一応あるようで、法事・法要は地域によっては3~5万円とも1~3万円とも言われてもいます。

お布施に関しても他の仏事と同様、お寺さんや宗派によってそれぞれの考え方があります。またその地域の風習・しきたりもあります。

私の友人は早くに両親をなくして、20代で施主として葬儀や法事を執り行いました。

しきたりも分からず、あろうことか僧侶にいくらお布施に入れればよいか聞いたそうです。「まさか、直接聞くなんて・・・なんてことを」。と、聞いた時は驚きましたが、これもまんざらマナー違反ではないようですよ。

ただし、「いくらお支払いすればよいのでしょうか」といった聞き方は失礼になります。僧侶への感謝の気持ちをいくら支払えばよいかという意味になりますよね。

友人はまさに「いくらお支払いを・・・」と聞いたので、「お気持ちだけで」と答えが返ってきたそうです。しかし困っているのが伝わったようで、気の毒に思われたのでしょう。後で「皆さんは〇〇円ほどお包になっておられます」と教えてくださったとか。

聞くならば「ほかの檀家の方は」とか「みなさんは」どのくらいお包になっておられるのでしょうか?という聞き方をすれば良いようですね。

でもやはり直接聞くのは抵抗がありませんか?それなら地元の風習やしきたりを熟知している人に聞けばよいのです。例えば石屋さんか葬儀社の人に聞くということもできますね。

お布施の他に必要な経費は?

僧侶にお渡しするものとして必要に応じてということになりますが「御膳料」「お車代」を包む必要があります。

「御布施」「御膳料」「お車代」は別々にお包みします。

「お車代」は法事を行う側が僧侶の送迎をした場合は必要ありません。もちろんお寺さんで法事を行う場合も必要ないですね。

相場としてはとしては5000円から10000円と言われていますが、遠方から来ていただく場合はタクシー代を頭に浮かべればよいですね。

「御膳料」は法要のあとに食事を用意している場合、膳につかれない場合にお包します。

これも5000~10000円位が相場です。

お渡しするときは、お布施を一番上にして重ねお渡しします。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

「お布施」はお寺さんに感謝の気持ちを伝えるもので、こうあらねばならないという決まりは案外少ないのです。

しかし、マナーとして押さえておきたいことはいくつかあります。

  • お布施は奉書紙に包むか白い封筒に入れる。
  • お布施はなるべく新札で。枚数は慶弔のしきたりにはそわなくてよい。ただし4,9は避ける。
  • 金額の記入は漢数字の旧字体で。
  • お布施のお札はお札の肖像画が表・上に来るように入れる。

これらのことを参考にしながらお寺さんに感謝の気持ちをもって、その地の風習や宗派の考え方に沿ってお布施の準備をしましょう。

 

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