



皆さんは法事の案内状が届いた際の返信ハガキの書き方をご存知ですか?お恥ずかしい話ですが、私は詳しく知りませんでした。親族など近しい間柄での法事の出欠は、電話での連絡で済ませてしまうことが多く、そもそも法事の案内状の返信ハガキを書く機会があまりありませんでした。
しかし、友人や会社関係の方などからの法事の案内状に対して電話連絡で済ますことはできません。また、間違った書き方で返信ハガキを書いてしまうことも失礼になります。
今回は正しい返信ハガキの書き方についてご紹介します。正しい書き方を学び、相手方に失礼のないよう返信ハガキを送りましょう。
Contents
正しい返信ハガキの書き方


返信ハガキの目的は法事の出欠確認です。しかしながら、出欠席のどちらかに〇を付けるだけでなく、施主やご遺族の方々へのちょっとした心遣いを足すことがマナーになります。
出席の場合の書き方
・出席の意思表明
「御出席」の「御」を二重斜線で消し、「出席」のみを〇で囲みます。「出席」のあとに「させていただきます」と記入することで、さらに丁寧な印象になります。その後、「御欠席」の三文字を縦二重線で消します。
・敬称を消す
「御住所」の「御」を二重斜線で、「御芳名」の三文字を縦二重線で消し、自分の住所と名前を記入します。
・一言添える
余白がある場合は、施主やご遺族へのちょっとした心遣いで一言添えると良いでしょう。
「ご連絡をいただきありがとうございます。当日はご家族の皆様とともに故人のご冥福をお祈りしたいと思います。」
・「行」を「様」に変更
返信ハガキの表面に書かれている施主の名前の下にある「行」を二重斜線で消し、「様」と記入します。
欠席の場合の書き方
・欠席の意思表明
「御欠席」の「御」を二重の斜線で消し、「欠席」のみを〇で囲みます。「欠席」のあとに「させていただきます」と記入すると、さらに丁寧な印象になります。その後、「御出席」の三文字を縦二重線で消します。
・敬称を消す
「御住所」の「御」を二重斜線で、「御芳名」の三文字を縦二重線で消し、自分の住所と名前を記入します。
・一言添える
余白がある場合は、施主やご遺族へのちょっとした心遣いで一言添えると良いでしょう。
「ご連絡いただきありがとうございます。ご家族とともに故人のご冥福をお祈りしたかったのですが、都合がつかず欠席させていただきます。大変申し訳ございません。」
・「行」を「様」に変更
返信ハガキの表面に書かれている施主の名前の下にある「行」を二重斜線で消し、「様」と記入します。
・お詫びの手紙
欠席の場合、返信ハガキとは別にお詫びの手紙を送ることがより丁寧なマナーになります。また、欠席のため香典を郵送する場合は、現金書留で5000円程度包むことが一般的です。
<例文>
謹啓
このたびは、亡●●●●様の三回忌の法要のご案内を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。
お世話になった●●様のご法要であり、ご遺族の皆様とご冥福をお祈りさせていただきたかったのですが、当日は取引先との会談がある日に当たります。誠に申し訳もございませんが、欠礼をさせていただきたく存じます。
心ばかりではありますが、別便にて御香料を送らせて頂きましたので、どうぞ御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
ご家族の皆様にもどうぞよろしくお伝えください。
略儀ではありますが、これにて不参のお詫びとさせていただきますことお許しください。寒さ厳しき折にて、ご家族皆様どうぞご自愛くださいませ。
謹白
ボールペンは使用していいの?
ボールペンを使用することは、本来マナー違反になります。
正式なマナーでは毛筆や万年筆が良しとされています。しかし、毛筆や万年筆は持っていない方も多いため、黒色のボールペンのみ使用しても良いことになっています。
慣れないものを使うより、慣れているボールペンで丁寧に心を込めて書くことが何よりのマナーになります。

法事の案内状が届いたら早めに返信を
法事の案内状が届いた際は、なるべく早く返信しましょう。
主催者である施主やご遺族は、返信ハガキの出欠をもとに会食や引き出物の準備を行います。
心身共に疲労している中、法事の準備を行う施主やご遺族をギリギリの返信で困らせることのないようにしましょう。
法事の案内に対して電話やメールで返信してもいい?

身内だけで行う法事に関しては、出欠の連絡を電話やメールでしても失礼にはなりません。しかし、友人や知人から返信ハガキ同封の案内状が届いた際は、やはり返信ハガキを使用して返信をしたほうが良いでしょう。
近年では法事の案内状を出さずに電話やメールで連絡をすることも増えてきました。
その場合は電話やメールで出欠の返信をしても問題ありませんが、メールの場合は相手が見たかどうかがわかりにくいので、後日もう一度確認をかねて連絡するとさらに良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。返信ハガキは出欠席の確認を目的としたものですが、出欠席を選択するだけでは相手に心遣いが足りないと感じられてしまう可能性があります。
出席・欠席のどちらでも、故人を偲び供養する気持ちと施主・ご遺族への心遣いを持って返信ハガキを記入し、送ることが何よりも大切ではないでしょうか。
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