コロナウイルスが広まり、ライフスタイルが変わった人々が多いのではないでしょうか。
そんな中、葬儀を執り行う人、参加する人としてはコロナウイルスに感染してしまうのではないか、と不安になりますよね。そんな方は火葬のみの葬儀を行ってみてはいかがでしょうか。
まだ常識的には定番化していないため、葬儀を執り行わないのは失礼だ、と思う方がいるかもしれません。ですが、コロナウイルスの感染率を考えるとそうも言ってられませんよね。
ですから、火葬のみの葬儀でも失礼のないよう始められるように、火葬のみの葬儀を執り行う場合のメリットやデメリット、服装の注意点などを考えていきましょう。
Contents
火葬ってどんな葬儀?

火葬とは、通夜式や告別式などの葬式は執り行わず、家族や限られた親しい人達で火葬式を行うことです。1日で終わる非常にコンパクトな内容になっているのが特徴です。
また、火葬式は、直葬とも言われていることがありますが、どちらも同じ意味なので安心してください。
火葬を行う際にすべきこと
火葬はすぐに執り行うことができません。なぜなら、死亡が確認されてから24時間以上経たなければ火葬してはいけない、と法律で禁じられているからです。なので、火葬を執り行う際に必要な書類を準備しておきましょう。
火葬の準備
火葬式をする際には、火葬許可証というものを取得する必要があります。そのほかにも、当日に必要な重要書類や管理者へ提出しなければならない書類がありますので詳しく見ていきましょう。
火葬許可証について
火葬許可証とは、亡くなった人の遺体の火葬を、公的に許可する書類です。この許可証が無ければ火葬できないので気を付けてください。
火葬許可証は、申請書と死亡届が受理されると発行されます。
火葬を執り行うのは葬儀の日が一般的です。火葬許可申請書は、市町村の役場に死亡届と一緒に提出するのがいいでしょう。
死亡届は、死亡を知った日から7日以内に提出しなければいけないので注意しましょう。
埋葬許可証について
埋葬許可証とは、お墓への遺骨を納める際に必要な重要書類です。
埋葬許可証が無ければ遺族であってもお墓に遺骨を納めることができないので注意しましょう。
火葬当日に持っていく書類
各管理者へ提出する書類を当日持参していないと、火葬や埋葬ができなくなるので必ずなくさないように保管、早めの準備をお願いいたします。
必要な書類は以下の通りです。
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生きている中で大事な書類を貰うことって多いですよね。
私の友人は書類を整理するのが苦手なため、どんな書類がどこにあるのか、どれが大事な書類だったのか分からず相談を受けたこともあります。私自身『これ、何の書類だっけ?』と思い、とても焦ることがあります。
ですが安心してください!
『失くしちゃった』『書類が見つからない』なんてことが起きても大丈夫なよう、その時の対処法もしっかりと載せているので安心してくださいね。
許可証を失くした場合
火葬許可証
火葬許可証の発行から5年未満の場合、死亡届けを提出した市区町村の役場で申請することができます。
埋葬許可証
亡くなってから5年未満の場合、死亡届を受理した市区町村の役場で再発行することができます。
火葬での注意点

納棺の際、何を入れればいいのか、入れてはいけないのか悩んだことはないですか?
私も気になったので入れていいもの、駄目なものをリストアップしました。中には、爆発してしまう可能性のあるものもあるので覚えておくといいでしょう。
棺に入れてはいけないもの
- 火葬炉など、設備の故障につながる恐れがあるもの。
- ガラスや金属製品、プラスチック製品など。
- 燃焼にくいもの。
亡くなった人の体内にペースメーカーなどの医療品が入っている場合は、熱で爆発してしまうことがあります。事前に火葬場の担当者などに伝えるようにしましょう。
入れていいもの
お花 亡くなった人が好きな花や花束を入れてもいいでしょう。食べ物 水気の多い果物は燃えにくいのでおすすめしません。入れる場合は少量にしましょう。洋服 燃えにくい素材、ポリエステルなどを含むものはおすすめしません。絹・綿・麻などの素材を含むものは燃えやすいため入れても大丈夫です。 写真 |
入れていいものでも細かな注意点がありましたね。
私は花を入れてはいけないと思っていました。なぜなら、葬儀で遺族などが供花を入れるため、花は棺に入れるものとしてふさわしくない、と思っていました。
ですが、供花と棺に入れるものは全くの別ものでした。棺に入れる花は「別れ花」と言われていることから、特に悪い意味をもったものではなかったのです。
私と同じようにお花は本当に入れていいのか、と思った方もいると思いますが、これからは安心して沢山お花を入れてくださいね。
火葬のみの葬儀だと服装は正喪服?準喪服?

火葬のみの葬儀、というのはまだ世間では定番化していないやり方のため、どんな服装にしたらいいのか分からないですよね。
私も友人に聞かれるまでは、こういったコンパクトな葬儀のできるプランがあることを知りませんでした。コロナウイルスが流行っている今ではとてもありがたいプランですよね。
一般的な葬式では、遺族などが着用するのは正喪服ですが、火葬のみの葬儀では、準喪服を着用するのがマナーになっています。では、男性と女性で詳しく見ていきましょう。
男性の場合
親族
モーニングコート、ダブルまたはシングルのブラックスーツを着用するといいです。中のワイシャツは白の無地を選び、ネクタイやベストなどもすべて黒で揃えましょう。
参列者
黒やその色に近い上下のビジネススーツを着用するといいです。中のワイシャツは白の無地を選び、ネクタイや靴は基本黒を選びましょう。柄のある派手なものや光沢のあるものはなるべく避けましょう。
女性の場合
親族
黒色の無地の着物やワンピース、アンサンブルスーツを着用するといいです。ブラウスやパンプスなどもなるべく黒で揃え、素材は光沢があまり目立たないものにしましょう。スカートの丈は正座をしたときに、膝が隠れるくらいのものを選びましょう。
参列者
黒やその色に近い色のワンピース、またスーツなどを着用するといいです。ブラウスは白や暗めの色などでもかまいませんが、スカートの丈は正座をしたときに、膝が隠れるくらいのものを選びましょう。
身だしなみで気を付けること

女性にとって身だしなみ、というのはとても気を使いますよね。どのような髪型、アクセサリーなどを着用していいのか見ていきましょう。
男性の場合
髪型
落ち着いた髪色で、ワックスなどのスタイリング剤はつけすぎには注意しましょう。
アクセサリー
基本的には結婚指輪以外のアクセサリーはすべて外したほうがいいでしょう。
女性の場合
髪型
落ち着いた髪色で、ワックスなどのスタイリング剤はつけすぎには注意しましょう。
アクセサリー
基本的には結婚指輪以外のアクセサリーはすべて外したほうがいいでしょう。
ネクタイピンや腕時計などの小物は、光沢があまり目立たないようなものにしましょう。
火葬のみの葬儀でかかる費用



葬儀でかかる平均費用

画像引用:いい葬儀
葬儀といっても一つだけではなく、様々なプランがあるので自分にあった葬儀を選ぶことができますね。
画像の通り、一般的な葬儀と火葬のみの葬儀ではここまで費用の差が出ます。なんと、約100万円以上の差が出ます。なぜこんなにも差が出るのか、一般的な葬儀と火葬のみの葬儀を比べていきましょう。
一般的な葬儀の場合
葬儀一式費用 合計120万円程度
ご遺体の移送費や安置費用 |
ご遺体を移動させる車両やタクシーなどの車両費用 |
式場利用時の費用 |
祭壇、棺、骨壺、遺影などの葬祭用品にかかる費用 |
生花や、お供えをする供物の費用 |
司会進行など、代行サービスの費用 |
火葬の費用 |
その他
寺院の費用(お経、お布施など) | 約40万円 |
飲食・接待の費用 | 約50万円 |
返礼品の費用 | 約2,000円 |
など。
一般的な葬儀は大体2日間かかります。なので一つ一つの作業工程が多く、その分費用もかかるみたいですね。これだけの作業があると、葬儀の主催者側は手伝ってくれる人が必要になりますね。
火葬の場合
寝台車やご遺体を移動させる車両の費用 | 約2万円 |
安置費用 | 1日約1万円 |
ドライアイス代 | 1日分約6千円 |
火葬の費用 | 約4万円 |
棺代 | 約4万円 |
骨壷代 | 約1万円 |
など。
一目見ただけでも違いが明らかですね。一般的な葬儀と比べ、作業工程も少なく費用の負担が激減しています。火葬のみの葬儀は1日で終わるため体力的な心配もありませんね。主催者側にとってはとてもありがたいプランです。
では、本当に火葬のみの葬儀でいいのか、後悔しないか、と不安にならないためにメリットとデメリット、両方を見ていきましょう。
火葬のみのメリット・デメリット

火葬のみの葬儀はとてもコンパクトな内容になっているので、遠方から来た人や明日仕事がある、という人にはとてもありがたいことですね。
しかし、いい所ばかりではありません。亡くなった人の最後を見届けることになるので、後悔のないよう上記で紹介された費用などを踏まえながら、自分に合った葬儀を決断していきましょう。
メリット
- 1日で完結する。
- 主催者の負担が少ない。
- 費用の負担が少ない。
- コロナウイルスの感染リスクを下げられる。
デメリット
- お別れをする時間が少ない。
- 参列できない人がいる。
- 親族や亡くなった人の友人などから不満が出る場合がある。
- コロナウイルスの感染リスクが高くなる。
メリットとデメリットを知って私は、デメリットである限られた親しい人しか参列できない、というのは少し悲しいと思いました。なるべく、関わりのあった人を呼びたいですよね。
また、遠方から親しいし人が来る場合には、火葬のみの葬儀の方が負担は少なそうですよね。このようにメリットとデメリットを知ることで、どんな葬儀が自分に合っているのか、どんなお別れをしたいのか、というのが明確になっていきますね。
火葬のみの葬儀はどんな人におすすめ?
こんな方におすすめ
- なるべく費用の負担を下げたい
- 仕事などが忙しいから準備に時間をかけれない
- 遠方から親族が来るのでなるべく負担をかけたくない
- コロナウイルスの感染が心配
やはり、今の時期はコロナウイルスが気になりますよね。
火葬のみの葬儀は、まだ定番化していないため理解が得られず、周りから不満を言われることがあるかもしれません。ですがコロナウイルスのことを考えると、このような小規模で行うことができる葬儀は、主催者も参加者も安心して執り行うことがことができますね。
まとめ
どうでしたか?
葬儀といっても色々な内容やプランがありましたね。私は、一般的な葬儀と火葬のみの葬儀でかかる費用の差にとても驚きました。
主催者の人は一般的な葬儀だと忙しくなりそうですね。関連記事の内容にもありますが、主催者は手伝いをしてくれる人を探したり、その人への返礼品などを考えたりと、とても忙しそうですね。
葬儀では気持ちが一番大事です。どの葬儀でも、亡くなった人の顔を見る最後の時間ですので、後悔のない葬儀をお過ごしください。
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