香典返しの際に適切な時期は?早い時期に送りたいけど失礼⁈

「早めに香典返しを送るのは失礼ですか??」

ネットサーフィンをしていたら、こんな質問をふと見つけました。そしてよく見てみると同じような質問をされている方が沢山おられるんです。

早めに送りたい理由は様々だと思います。例えば、香典返しをお渡しする時期が年末年始と被ってしまうや、香典返しを送る前に直接会う機会があるとか、正直な話をすれば、葬儀も終わり早くひと段落したいけれど香典返しをしないと落ち着かない、と思う方もあるかと思います。

しかし香典返しを前倒しして送って、非常識だと思われても困りますよね。

お気持ちわかります。身内だけならまだしも、勤め先関係の方への香典返しなどで相手に非常識だと思われては大変ですから。

そんな皆さんのために香典返しの時期に関してお話ししていきたいと思います。

 

そもそも香典返しとは?

そもそも香典返しとはどういったものなのでしょう。「香典返しという制度があるから、とりあえず返しておく」ではなく、どういった意味合いがあるのかを知っておくのも大切なことだと思います。

簡単にまとめるならば、香典返しは葬儀に参加し個人を弔ってくださった方に、お礼と忌明けを報告するためのものです。そのため香典返しには、その旨を伝えるための挨拶状を添えて送るのが一般的です

また香典返は、香典で頂いた額の3割~5割を返すのが一般的です。半返しという言葉から、頂いた額の半額と思われがちですが、特に高額な香典を頂いた場合には、3割での香典返しでも問題ありません。

ただ反対に多いのは少し注意が必要です。というのは、お世話になっている方だからと、例えば5000円の香典に同額の香典返しをしたとします。この同額返しには気遣い無用という意味があります。

これは相手の好意を無にすることになり、非常に失礼な行為と捉えられることもありますので、香典返しの金額は、高くても頂いた額の半分に抑えるようにしましょう。

また、香典返しの品物など、注意する点がいくつかあります。そちらに関してはこちらをご覧ください。

香典返し品物選びのタブー!?これだけは知っておいてほしい!

2019年6月9日

 

香典返しに適切な時期とは

香典返しの一般的な時期として先述でも少し触れましたが、忌明けの報告も込めているため、忌明け後から1か月以内に送るのが一般的とされています。

ただ忌明けというのが宗教によって前後する点は知って置いて下さい。仏式ではいわゆる49日法要後が忌明けとなります。実質的な数は別として、一番よく聞く忌明けではないでしょうか。

その他にも神式では50日目に霊祭をして忌明けとなりますし、キリスト教カトリックで30日目の追悼ミサ、プロテスタントであれば一か月後の昇天記念祭が忌明けとなります。

忌明けの時期

仏式・・・49日

神式・・・50日

キリスト教:カトリック・・・30日

キリスト教:プロテスタント・・・1か月

キリスト教では香典・香典返しといった風習はありませんでしたが、最近ではお花代をくださった方返礼をすることが一般的なようです。

 

一般的な時期は分かったけど、早めに香典返しを送りたい!

忌明け後というのが一般的な香典返しですが、現在では「早めに香典返しを済ませたい」という考え方も多くみられるようになっています。

49日法要後と考えても、単純に個人の葬儀から1か月以上後になってしまうわけです。葬儀が終わってひと段落したら、また日常生活を送っていかなくてはなりません。すると49日法要後うっかり香典返しを忘れてしまったりすることもあります

また中には葬儀の日に都合がつかず、後から香典をくださる方もいます。そういった方がリストから漏れてしまったりというケースもあり得ます。

そういった事を心配すると、なかなか葬儀後も落ち着かないといった事になってしまいます。しかし「早めにことを済ませたいからと言って、香典返しを送ってしまうのは失礼ではないか」と、そんな風に悩んでしまう、お気持ちわかります。

単刀直入に言ってしまえば、決して失礼なことではありません。

葬儀の日にそのまま返す香典返しがある

早めの香典返しが失礼ではありません。そのもっとも大きな理由が、この即日返しの香典返しにあります。これは、葬儀や通夜の席で香典を頂いた方に、その場で前もって準備をしていた香典返しをお渡しするという方法です。

もともとは忌明けの報告を兼ねた香典返しですが、そのためには香典を頂いた方と金額を、逐一帳簿にまとめ、金額に応じて商品を選ぶといった負担が生じてしまいます。その負担を軽減しようという考え方が広まってきています

多くの地域でこの即日返しが行われており、特段これを失礼だと感じる方はいないのではないでしょうか

即日返しの場合は香典の金額にかかわらず、一律でおよそ2000円~3000円程度のものを用意するようです。そもそも頂いた香典の中身を、その場で確かめるなんて出来ないからです。

ただし高額な香典をいただいた方に関しては、調整のため後日再度お礼をすることが望ましいです。それでもすべての方に香典返しをすることに比べれば、負担はぐっと減るはずです

また折角即日返しをお渡ししても香典返しとして受け取られず、通夜や葬儀に参列していただいたお礼である会葬御礼品として認識される方もおられるため、即日返しの挨拶状には「香典返しとさせていただきます」という旨を、きちんと入れておくことをお勧めします。

49日法要を35日法要に

出来れば個別の物を送りたいという方や、葬儀は済んだが早く香典返しを送りたくて困っているという方には忌明けを繰り上げる方法もあります。

これは仏式の場合になりますが、49日法要を35日法要として早めに忌明けが出来ます。こうすることで2週間弱ではありますが、早めに香典返しを送ることができます。

元々忌中である49日間が3ヶ月をまたぐのを良しとしない考え方があります。更に最近では、法要を日曜日など、都合の良い日にずらす事が増えていますが、その場合も、49日方法は実際の49日より後ろにずらすのは良くないとされております。

そのため最近では49日法要の都合がつかないため、前倒しで35日法要を行うということも増えてきています。ですので特段忌明けを前倒しにすることは、気にする必要はありません。

一言添えて早めに送ってしまう

即日返しや、35日を忌明けにするなどお話ししてきましたが、極端な話をしてしまえば即日返しといったものがあるわけですから、そこまで一般的な忌明けまで香典返しを待つことに、とらわれすぎる必要はないのではないでしょうか

例えば「都合により忌明け前ではありますが早めに香典返しを送らせていただきたい」という旨を挨拶状に織り込んで送れば、それを非常識だと非難する方はいないのではないでしょうか。

形式はあくまで一つの方法です。古くからの形式にそれなり理由があることは間違いないですが、その形式通りにすることが重要なのではなく、贈り物をする際に重要なのは送る側の気持ちではないでしょうか。

相手のことを思い、きちんと礼を通せば形式にこだわらずとも問題ないと思います。

 

まとめ

香典返しの時期と、早めに送りたい場合どんな方法があるのか、お話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。

少しでも読んでいる方の参考になれば幸いです。

先述した所ではありますが、相手への感謝の気持ちを伝える。という事が香典返しを送る際に一番重要な事です。

これまでお話ししてきたことはあくまで基本的な形式ですが、その形式にあまりに囚われすぎる必要はありません。

香典返しがいきなり時期はずれにきては、非常識と言う印象を与えてしまいますが、その旨を一言添えるだけで相手の印象はがらりと変わってきます。

基本的な形式を理解し相手への気遣いを忘れなければ、多少形式から外れても相手に悪い印象を与えることはないということですね。

 

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