いきなりですが皆さん、香典返しにどんなものを送ったらいいのかと悩んだことはありませんか?
そもそも香典返しを送る機会自体そんなに多いものではありません。身内に不幸があって香典をいただいて初めて香典返しを考えるのですから、香典返しを送る機会が少ないに越したことはないでしょう。
しかしその機会が少ないためにいざ香典返しを送るという場面に直面した際に何を送ったらいいのだろう、と悩む方も多くおられるでしょう。
基本的にはお茶やタオルなどが贈られることが多いですが、昔に比べると香典返しで送られる品物はしきたり等に囚われず非常に多様なものになっています。
香典返しはお礼の意味を込めて贈るものですから相手に喜ばれるものをと考えたり、故人の生前好きだったものを送る方も多いようです。
しかしそんな香典返しには送ることをタブーとされている品物がいくつかあります。
そのことを知らないままタブーとされる品物を送ってしまうと、香典返しを貰った人から「非常識」「不謹慎」だという印象を持たれてしまうことになりかねません。
ちょっとしたことかもしれませんが、香典返しとなるとその数はそれなりのものになるのではないでしょうか。
その人達から自分が香典返しのマナーも知らない非常識な人だと思われてしまうことは出来ることなら避けたいものです。
なによりお礼の気持ちを伝えるための香典返しで相手を不快にさせてしまっては本末転倒です。そうならないためにこの記事では香典返しに避けるべきタブーについてのお話をさせていただきたいと思います。
Contents
香典返しに適したものって?
「タブーとされる商品だけを教えられても結局何を送ればいいの?」となってしまいますから、まず簡単に香典返しに適したものにはどんなものがあるのかというお話をしておこうと思います。
まず最も無難なものはお茶やコーヒー、タオルや洗剤などでしょうか。これらのものは使ったり食べたりすれば無くなるものとして、不祝儀を後に残さないという考えから香典返しに適しているとされています。
タオルは無くならないのでは、と思われる方もおられるでしょうが毎日使うものであり消耗品とされることから消えものとして考えられています。
こういった無難なもの以外から選ぶにしても後に残らない物を送るということは考慮しておくといいでしょう。
しかし中には形に残るものでも香典返しに選ばれるものがあります。それが漆器や陶磁器などです。
陶磁器は亡くなったら土に還るという意味で土から作られているため、漆器は漆を塗るところから不幸を塗りつぶすと考えられ香典返しにふさわしいとされています。
しっくりこないところがありますが、いわゆる昔からの風習というものですね。
香典返しのタブー!避けるべき品

香典返しの商品がどういった考え方で選ばれているのかというお話をしてきましたが、ここからタブーについてお話していこうと思います。
大きく3つカテゴリーがあり
生肉・生魚
縁起物
同額返し
この三つです。
生肉・生魚

特に生肉に関してはどんなに高級なものでも避けることをお勧めします。四つ足生臭物といわれ宗教的背景や地域的な風習で香典返しとして避けられています。
生魚もここの部類に含まれます。厳密にいえば四つ足生臭ものではないのですが、殺生を連想させるため同じく宗教的な考えから香典返しでは避けるべきとされています。
また生肉・生魚に限らず加工品等は賛否分かれるところではありますが、送り先の相手がよく思わない方という可能性を考えるならば避けておくに越したことはないでしょう。
こういった話をするとただギフトセットの中に加工した魚の入った缶詰があると感じる方もおられますが、そこまで過敏になる必要はないので安心してください。
慶事にかかわるもの
昆布や鰹節など慶事の引き出物で定番の品物は香典返しにはふさわしくないとされています。昆布はよろこぶなどといわれ、おせちなどにも入っていますので弔辞の香典返しには避けるべきでしょう。
これも魚と同じくあからさまなものでなく少し何かに入っている程度なら特段気にする必要はないでしょう。
また酒も神事でも使われ祝い事の席というイメージが強い、ということで不祝儀の香典返しでは避けるべきと考えられています。
故人がお酒が好きだったからということで送ろうとする方もおられるようですが、基本的にはタブーとされています。
生肉・生魚もですがどちらも消えものなので香典返しに間違って選ばれてしまうこともありますが、こういったものはタブーとされているため注意が必要です。
同額返し
これは品物に対するタブーではありませんが、香典と同じ金額の品物を返す同額返しは香典をいただいた相手に対してお気遣い無用という意味があり、非常に失礼にあたるため避けた方がいいでしょう。
基本的には香典返しの金額は3割から半返しとされています。実際には金額がはっきりわかることはないのですが、最近はギフトカードを香典返しに送る方も増えておられます。
その場合は金額がはっきりしているため、そういった際には特に金額にも注意をしておかなくてはいけません。
送る際には気を付けたいグレーゾーン
またタブーというわけではないですが注意したいのが、先述したギフトカードについてです。
最近では相手の利便性を考えて香典返しをギフトカードで送ろうという方が増えており、香典返し用のギフトカードなどもあるぐらいです。
ですが昔から香典返しは、金額があからさまになるものはふさわしくないとされています。そういった風習も薄れつつではあるのですが、実際ギフトカードでの香典返しを快く思われない方もおられます。
特に年齢が上の方はそういった風習を重んじるため決してタブーというわけではないですが、ギフトカードを送ろうと思われる方は、ギフトカードでの香典返しを快く思われないことがあるという点にも注意が必要です。
まとめ
ここまで香典返しのタブーと注意点をお話してきましたが、古くからの風習が由来のものが多く、そのことを知っている必要はありますが、必要以上に縛られる必要はないと思います。
例えばお酒を送ったとしても、「不祝儀の折ではありますが故人が毎晩のように飲んでいた酒を送りたいと思い」と一文添えれば非常識だという印象は持たれないのではないでしょうか。
何の配慮もなく酒等を送ってしまうのがタブーであるのは間違いないですが。
あくまで香典返しとは、相手に対するお礼を伝えるものですからきちんと知識を持っていれば必要以上にタブーに縛られる必要はないでしょう。
この記事を読んだ皆様の香典返し選びの手助けになれれば幸いです。
ギフトカードでの香典返しなどについては詳しくお話しさせていただいてる記事もありますので是非そちらも参考にしてください。
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