法事の際、お世話になる僧侶に感謝の気持ちを込めて渡すお布施ですが、「いつ渡せばよいのだろう?」と悩んだことはありませんか?
お布施を渡すタイミングは明確に決められていないからこそ、「みんなはいつ渡してるの?」と気になりますよね。
また、渡すタイミングだけでなく、お金の包み方や金額、渡し方にも押さえておきたいマナーがあります。
正しいマナーを知ることで、いざという時に恥ずかしい思いをせずに、感謝の気持ちをしっかり伝えられるようにしましょう。
Contents
お布施を渡すタイミングは?
お布施を渡すタイミングは明確には決められていません。
しかし、慣れない法事でバタバタしてしまうと渡し忘れてしまう可能性があるので、大まかなタイミングを把握しておくと良いでしょう。
お布施を渡すタイミングとして多いのは、儀式が始まる前です。
一般的に喪主やご遺族は、僧侶が会場に到着したことを葬儀会社から連絡を受けると、僧侶に挨拶をしに伺います。
その際に葬儀をお願いするとともにお布施を渡すとスムーズです。僧侶が複数人いる場合は、一番地位の高い人に渡しましょう。
しかし、儀式が始まる前に渡すタイミングが取れなかった場合でも、焦る必要はありません。
一連の儀式が終わった後に、「本日はお心のこもったお勤めをしていただきありがとうございました」などの感謝の気持ちを述べてから渡すと良いでしょう。
どうしても当日中にお布施を渡すことが出来なかった場合は、後日お寺まで届けに行きましょう。その際はなるべく早めに行くのがベストです。
お布施を渡すときのマナー5つ
- 新札を使用する
- 濃墨の筆ペンを使用する
- お札の向きをそろえる
- 金額は漢数字で書く
- 切手盆にのせて渡す。または、袱紗に包んで渡す
このお布施の渡し方のマナーを見ると、法事のマナーに詳しい人ほど「弔事なのに新札や濃墨を使っていいの?」と疑問に思いませんか?
私も初めてお布施のマナーを知った時、「えっそうなの⁉」とびっくりしました。
香典や返信ハガキとお布施のマナーは異なるので間違えないよう気を付けましょう。
新札を使用する
弔事では古いお札を使用することがマナーとされていますが、お布施は僧侶に対するお礼の気持ちを示したものなので、新札を使用することが望ましいです。
濃墨の筆ペンを使用する
新札を使用することと同じ理由で、お寺や僧侶にご不幸があったわけではないので、お布施は濃墨の筆ペンを使用するのが良いとされています。
香典や返信ハガキは薄墨がマナーとされているので、混同してしまわないようにしましょう。
お札の向きをそろえる
引用:みんなの終活
上記の画像のように表面側に肖像が接し、封筒の口側に肖像がくるように揃えて入れます。
お布施においてお札の向きはとても重要なので、取り出した時に「最初に肖像が見える」と覚えておくと良いでしょう。
金額は漢数字で書く
金額の書き方はご祝儀や香典と同じように漢数字で書きます。

引用:そうぞくドットコム
切手盆にのせて渡す。または、袱紗に包んで渡す
お布施をそのまま手渡しすることはマナー違反になります。
一番丁寧な渡し方は切手盆というお盆にのせた状態のまま、相手に受け取ってもらうやり方です。
お布施を渡す以外にも慶弔様々なシーンで使える道具なので、1つ持っておくと便利です。最近では100円ショップにも置いているので、ぜひ探してみてください。
切手盆がない場合は、袱紗に包んで渡しましょう。こちらも紺や紫など落ち着いた色のものであれば、慶弔どちらでも使用できるので、大人の嗜みとして1つ持っておきたいですね。
お布施に包む金額の相場はどれくらい?

お布施に包む金額は明確には決まっていません。僧侶に確認しても「お気持ちで結構です」と言われることが多いです。
「じゃあいくらでもいいの?」と思うかもしれませんが、あまりに相場からかけ離れた金額だと失礼になってしまいます。
地域によっても金額が変わってくるので、あなたの住んでいる地域のお布施の相場を確認しましょう。
葬儀のお布施の相場
地域 | 金額(相場) |
北海道 | 30万円~35万円 |
東北地方 | 60万円前後 |
関東地方 | 50万円~55万円 |
中部地方 | 40万円~65万円 |
近畿地方 | 45万円前後 |
四国地方 | 40万円前後 |
九州地方 | 30万円前後 |
引用:小さなお葬式
葬儀の際のお布施の金額の相場は、全国平均で45~50万円です。結構かかりますよね。
古くからお世話になっているお寺にお願いする場合は、金額が少し高めになる傾向があります。故人と僧侶・お寺との関係性を踏まえてご遺族と相談し、いくら包むかを決めると良いでしょう。
法事・法要のお布施の相場
法要では、葬儀の時のような高額なお布施を包む必要はありません。
四十九日など重要な法要の場合は3~5万円、三回忌以降は1~5万円が一般的な相場になります。
こちらも葬儀の時と同様に、故人と僧侶・お寺との関係性により金額が変わってくるので、ご遺族でよく話し合うと良いでしょう。
また、車移動が必要な場所で法事を行う際は、別途お車代を忘れずに準備しましょう。金額は距離に合わせて検討しますが、お布施とは一緒にせず、単体で渡すようにしましょう。
まとめ
お布施は、僧侶やお寺への感謝の気持ちを示す大切なものです。渡すタイミングや金額など明確に決まっていない点もありますが、忘れずに準備し、失礼のないように渡しましょう。
また、冠婚葬祭のマナーは地域によっても大きく異なる場合があります。私も友人などから話をきいて、「そんなことしているのか!」と違いに驚いたことがあります。
不安や不明な点があれば、地域の慣習をよく知る親族や実際にお寺に問い合わせてみると良いでしょう。
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