【これでわかる】日蓮宗葬儀の特徴と流れとは?費用はいくら必要?

故人の信仰している宗派の葬儀について、様々なルールが存在しますよね。

私の友人のお話なのですが、去年に祖母が他界した際、戸惑った事があったそうです。それは、祖母は日蓮宗を信仰していて、葬儀は日蓮宗のやり方で執り行う事に決まった時やり方が分からず、親族一同で慌てて大変だったそうです。

私はこのお話を聞いて、確かに戸惑う事だと思いました。喪主を務めることになって、故人の信仰している宗派で葬儀を執り行う必要がある時、かなり焦ると思います。

もし、あなたが日蓮宗の葬儀を執り行う喪主になった場合、宗派によって、葬儀の考え方も違えば内容も違う、一番気になるのは費用がどのくらいかかるのか不安なことだらけですよね。

今回は、日蓮宗の葬儀の特徴や費用について解説していきたいと思います。

こんな方におすすめ

  • 日蓮宗の葬儀の特徴や考え方がわかる
  • 葬儀費用の大まかな内訳がわかる
  • 葬儀費用を抑える節約術が確認できる

 

日蓮宗とは?

一度は耳にしたことあるでしょう「南無妙法蓮華經」そう、日蓮宗はこのお経を唱える宗派の事です。詳しく解説していきますね。

日蓮宗の歴史

平安時代中期から鎌倉時代初期にかけて、日本各地では災害や戦乱が繰り返され、餓死や疫病で苦しむ人々が多くいました。

そのような社会的混乱や不安が広がる社会の中で、仏教の教えにより人々を救おうと様々な宗派が生まれました。その中の一つが日蓮によって開かれた日蓮宗です。

1253年(建長5年)には、お釈迦様による法華経の教えをよりどころにする日蓮宗を立教し、布教に努めました。

現在では、日蓮宗寺院は全国に約5,300カ所あります。日蓮は、晩年山梨県で過ごされ、弟子によってたくさんの寺が山梨県で開かれたため、全国的にみても山梨県は特に日蓮宗を信仰する人が多い地域となっています。

もし、日蓮宗の歴史について気になったら動画がすごく面白く参考になるので、是非、ご覧ください!

 

日蓮宗の葬儀について

ここからは、日蓮宗の葬儀について解説していきます。

葬儀の特徴や考え方を知ることで、どのような葬儀をあげて、どのように故人を宗教的に思いやればいいのかヒントになると思います。

日蓮宗の葬儀の考え方

日蓮宗では「南無妙法蓮華經」をお題目として呼びます。この言葉に全ての徳が込められていると考えられており、葬儀ではお題を唱えることで故人を霊山浄土に送り出すという意味合いもあります。

日蓮宗の葬儀の特徴

日蓮宗には、他の宗派と異なる葬儀の特徴がありますのでご紹介しますね。

特徴まとめ
①全員でお題目を唱える

②戒名を法号と呼ぶ

③お焼香のマナーがある

全員でお題目を唱える

お題目(南無妙法蓮華經)を式中参列者全員で唱えます。

これを唱えることが、最も重要な修行であるとされているため全員で唱え故人を霊山浄土へ旅立たせます。

私が、参列者だったら一番緊張する場面かもしれません。お題目を唱えた事がないので、口パクになっちゃう可能性が大きいですね。というより、100%口パク確定です。

戒名を法号と呼ぶ

日蓮宗では戒名を法号と呼びます。これは日蓮聖人の「法華経に帰依することが持戒にまさる」という教えによります。そのため、葬儀でも授戒という作法はありません。信仰に入った証として法号が授けられます。

引用:日蓮宗の葬儀の特徴_流れ・マナー

本来は、生前に受けておくべきものですが、最近では亡くなったあとに受けるケースも増えてきているそうです。

故人が法号を受けているかは、通っているお寺などで確認ができると思います。

お焼香のマナーがある

日蓮宗では、焼香の時にマナーがあります。

導師が3回、その他の在家信者や一般参列者は1回おしいただきます。

補足
おしいいただくとは、香を右手の人差し指と親指でつまみ、額の高さまで上げて香炉に入れる一連の動作の事です

わかりやすい動画がありますので参考までにどうぞ!

 

日蓮宗の葬儀の流れ

葬儀のお花

故人が亡くなった日の夜または翌日の夜にお通夜を行います。その翌日に、葬儀と告別式を執り行うことが一般的とされています。

司会者(葬儀社)による開式の宣言がなされ、僧侶による読経が開始されます。その際、日蓮宗の場合「総礼」→「道場偈」→「勧請」→「開経偈」と続き、参列者全員で「読経」→「唱題(お題目を唱えること)」で経本を読み上げ、「南無妙法蓮華経」を唱えるようになります(地域により多少異なります)。

引用:日蓮宗の葬儀日蓮宗独自の「開棺」「引導」と呼ばれる儀式があります。

日蓮宗には独自の「開棺」「引導」と呼ばれる儀式があります。

日蓮宗の葬儀ポイント

開棺→僧侶が棺の横に立って棺の蓋を叩き、音をたてながらお経を読みます。その時に、お供物やお茶、お膳などを祭壇へ捧げる儀式の事

引導→仏様に故人を引き合わせる儀式で、僧侶は払子(ほっす)と呼ばれる仏具を振り、引導文を読みます

宗教者によって作法が異なる場合がありますので、葬儀当日は葬儀社に確認をとるとより安心です。

 

日蓮宗の葬儀にかかる費用

私が一番気になるお金の話です。葬儀費用は、平均195万円くらいかかります。宗派によっても金額が変わると聞いたことがあるので、日蓮宗はどのくらいの費用なのか調べてみました。

葬儀にかかる費用の内訳

会場代:小規模な会場は5〜10万程、大規模ば葬儀では100万円を超える場合もあります。

祭壇・お棺などの費用:小さくシンプルな祭壇は10万円、大規模で豪華な花を使用したものは100万円以上かかります。棺は、サイズや素材によって値段が変わってきます。一般的には3万円〜10万円前後でしょう。

火葬:火葬費用は公営と民営で値段が異なるので、ご自分の住われている地域の火葬場を調べることをお勧めします。地域によっては、無料で使用できるところもあるみたいですよ。

接待費用:一人につき5千円から1万5千円程かかるのが一般的です。

お布施:決まった額は設定されていませんが、相場にそった額を渡すのがマナーです。

補足
お布施の全国平均は、47.3万円となっています。一番相場が高い地域は中部地区(愛知・静岡・岐阜・長野・山梨)で65万円。一番相場が安い地域は九州で29万円です。※第11回「葬儀についてのアンケート調査」日本消費者協会調べより)

内訳を見ると、選ぶ内容によっては結構な額の費用が必要かもしれませんね。ある程度、葬儀にかけれる金額を初めから決めて、その金額にあったプランなどを選ぶとスムーズに選べると思います。

合計約12万円〜葬儀は執り行うことができるみたいです。

参考:小さなお葬式

 

日蓮宗の葬儀を安く抑えるには?

お金があれば、好きなようにやるけど、予算もそんなにないから一番安くで葬儀を執り行いたい。だけど、節約できる内容はどこ?と疑問を持たれる方もいるかと思います。

次に葬儀の節約術をご紹介したいと思います。

装飾品をシンプルにする

祭壇や棺、お花や衣装、会場備品などをできるだけシンプルにすることがコツです。派手にすればするほど、値段は上がっていきます。

見栄えと安さは選ぶ基準となるため、あらかじめ何を重視して葬儀を執り行うのか決めておくといいでしょう。

霊柩車を一般車にする

霊柩車もランクがあります。どのランクを選ぶかで値段が変わってきます。

一番安い霊柩車は、一般車両と変わらないバン型霊柩車なので、安くで抑えたい方はそちらを検討するのもいいでしょう。

葬儀の規模を小さくする

家族葬を執り行う。少人数で行なうため、会場費や接待費を抑えることができます。一般葬よりプランによっては50%安くなる場合もあります。

他にも、お通夜を省略したり、葬儀自体を行わない直葬といった葬儀内容もありますので、大きく費用を節約したい方は検討するのもアリかと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?

日蓮宗の葬儀の特徴的な内容だったと思います。

葬儀費用も安く抑えるコツがわかれば、自分の考えている予算で執り行うことができるかもしれませんね。「身内葬なのに、お父さんが見栄を張っちゃって、結構葬儀費用かかったよ」なんて話もよく耳にします。

なので、日頃から家族でしっかりと葬儀費用の予算を決めたり、葬儀費用がいくらかかるか把握したりするといいかもしれませんね。

私の個人的な意見としては、お金や派手な葬儀より故人を思いやって、故人が素敵な旅立ちができる葬儀にしてあげたいという気持ちが大切だと思っています。

ぜひ、この記事を読んで日蓮宗の葬儀を執り行う際の参考になってくれたら嬉しいです。

 

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