お志という言葉は、冠婚葬祭の歓送迎会やビジネスシーンでよく使われる言葉だと思います。
おこころざしという言葉を調べると、「お志」「御志」「寸志」「ご厚志」など様々な言葉が出てきます。



ビジネスシーンでも使う事が増えてきているこの言葉。知らないと、自分自身が恥をかいてしまう、なんて事にもつながりかねません。そこで今回は、「こころざし」の読み方、意味についてや、使用するシーンを中心に、紹介していきます。
Contents
お志(おこころざし)とは?どんなシーンで使うの?

主にビジネスシーンで使われることが多いです。お志とは相手に対して「気持ち」を送るという意味であり、主に「金品」を送ることが多いです。
お志?寸志?読み方は?
読み方として「お志(おこころざし)」と言います。別の言い方として、「寸志(すんし)」とも言います。
寸志も使われることが多いため、実際のシーンも見ながら紹介していきます。
寸志(すんし)が使われるシーンとは?
寸志は歓迎会や送別会などを、開いてもらったという「感謝」の気持ちとして渡すことがあります。日本では昔から伝わる風習として、残っている会社などもあるため覚えておきたい言葉です。






なにが悪かったのでしょうか。
寸志(すんし)とお志(おこころざし)の意味合いの違い

言葉の意味を整理してみましょう。
お志の意味
相手の敬意を敬っていう言葉。
引用:コトバンク
寸志の意味
少しばかりの志。自分の志をへりくだっていう語。
心ばかりの贈り物。自分の贈り物をへりくだっていう語。
わずかなさしさわりや不満。
引用:コトバンク
「お志」と「寸志」の使い分けとして、基本的に渡す時に「寸志」と書いて渡す時に使われ、紹介する時は「お志」ということが多いです。
外国人観光客から、「すいません」と謝る日本人を見て、おかしいと感じる人が多いと聞いたことがあります。このような習慣は、日本の風習として残されている文化です。
若い世代からすると「めんどくさい」と思うことかも知れませんが、贈り物で「気持ち」を伝える風習が残っている事自体、私は素晴らしいことだと思います。
インターネットが普及した現代は、SNSなどで不特定多数と簡単に繋がれる時代となりました。しかし身近な人との繋がりが薄くなっている事もあると思います。
気持ちを直接伝える機会が少ないからこそ、大切にしたい文化ですよね。そのために、お志と寸志の違いを理解した上で、使い分けられると、人間関係も良好になっていくと思います。
お志=感謝の気持ちを表す言葉
寸志=渡す側が、自分をへりくだって送る「贈り物」のことをさす言葉。
ご厚志?ご芳志?お志以外にも目上の人に伝える言葉

Yahoo!知恵袋にて、カンパやチップを頂いた時に、頂いた側がお礼として述べる言葉は「お心付け」か「お志」か、どのような言い回しがいいのかという質問を見つけました。
質問されている方は、ショーか何かを開催する側なのでしょうか。私たちには縁がなさそうなシチュエーションですが、もらった側が、紹介する場面と考えれば、対応に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そのベストアンサーとして選ばれていたのが、こちらになります。
「お心付け」も「お志」も、差し出す側が謙遜して使う言葉です。
こちらから言うと失礼になります。下の方がおっしゃるように「ご厚志」などと尊敬語にしなくてはいけません。
「ご厚志を賜りまして、ありがとうございました。」ぐらいでしょうか。
ただしこれは手紙の場合で、直接お礼を述べるときには固すぎるように思います。
「いつも応援いただいて…」のように、分かりやすい言葉のほうが気持ちが伝わるかもしれませんね。
引用:Yahoo!知恵袋
寸志は渡す側が謙遜して使う言葉である事を、先ほど紹介させて頂きました。しかし「お志」も、差し出す側が謙遜して使う言い方であると主張する人もいるようです。
どうやら、「お志」もへりくだった表現で伝わってしまう場合があるようです。
そんなときは、ご厚志、ご芳志という言葉があります。お志よりも丁寧な言葉となりますので、合わせておさえておきましょう。
ご厚志
深い思いやりの気持ち。心のこもった親切
引用:コトバンク
ご厚志とお志の違いとは?
ご厚志は(ごこうし)と言います。意味としては、深い思いやりの気持ちであるため、お志よりも丁寧な言葉となります。
そのためお志同様、ビジネスシーンでは目上の人を敬って、使う言葉として相応しい言葉遣いとなります。
ご芳志
他人を敬って、その親切な心づかいをいう語。
引用:コトバンク
ご芳志は(ごほうし)と言います。ご厚志とご芳志の意味は、ほぼ同義と考えていいでしょう。
芳志の意味として、「相手を敬う」という意味があるため、ご厚志よりも敬意が強い言い方となるため、シーンに使い分ける必要があります。
ご芳志>ご厚志>お志
どの言い方でも間違いではないですが、紹介する上司との関係性や、上司・先輩の立ち位置などで決めると良いでしょう。
幹事が知っておきたい、寸志の紹介するタイミング!

寸志をお志と紹介する事はわかったとして、寸志はいつのタイミングで紹介する事が望ましいのでしょうか?
答えは、会の初めに紹介する事が望ましいです。
理由としては、会が進むとお酒が入ってしまうため、忘れてしまったり、寸志の紹介がしにくい状況となってしまう事が予想されるからです。
職場の習慣などもあるため、上司や先輩などから情報収集しながら行うのがベストだと思います。
上司は必見!!寸志の渡し方について

寸志は歓送迎会などで使われる機会が多いです。そこで気になるが、どの立場になったら寸志を送った方がいいのかや、金額はどのくらい包むのがマナーなのかどの疑問です。
歓迎会や送別会を招く側は、会費を払うと思いますが、歓迎される側も「寸志」として払う場合があるのです。
だからといって、新入社員が主役である歓迎会では寸志を出すことはありません。異動があった人の歓迎会などでは、会社や役職によって出す必要があります。
金額の相場は?
5000〜10000円程度が相場のようです。会費と同額か、それよりも多く出すのが相場となっています。
下の立場の人は、多めに払う必要はありません。会費と同額程度の金額を入れる事を意識していれば、大丈夫です。
寸志の封筒は?のしは?
寸志を包む袋はどのようなものが相応しいのでしょうか。寸志で使うのは、「花結びののし袋」か、「赤棒のし袋」となっています。
仕事上で使う場合などは、白い封筒に表書きにして寸志を渡すといった対応でも大丈夫です。
理由として、仕事関係で開催される歓送迎会などでは、冠婚葬祭など厳密な決まりごとがない場合がほとんどな為です。
冠婚葬祭に関連した歓送迎会の場合は、「花結びののし袋」か、「赤棒のし袋」で包みましょう。
まとめ
- 寸志は目上の人がへりくだって使う表現であるため、紹介するときには使わない
- お志も、場合によってはへりくだった表現で伝わってしまう場合がある
- 紹介する時、特に手紙などで伝えるときは、ご厚志、ご芳志という表現がベスト
- 寸志を紹介するタイミングは「お酒を飲む前」
- 寸志の相場は5000〜10000万円程度
- 寸志を包む袋は「花結びののし袋」か、「赤棒のし袋」
みなさんもこれらの言葉を正しく使い分けてみてください。
【徹底厳選】もう迷わない!!オススメギフト専門サイト
おこころざし.com
香典返しや、法事・法要返しに特化した専門オンラインショップです。カタログギフトをはじめ、仏事の返礼にふさわしいタオル、食品等を多数ラインナップされており選ぶことができます。 おこころざしの三大サービスとして「挨拶状」「のしがけ」「送料」の無料サービスを実施していたり、出産・結婚等と異なり事前に十分に準備できるものではないためお急ぎの方でも、安心して依頼することができます。またマナーコンテンツなども充実しているため、情報だけでも十分に利用できるサイトです。