葬儀の挨拶ってどうしたらいいの?遺族・参列者が使える例文

突然の葬儀。自分が遺族になった時、私達はただでさえ辛い中で、葬儀の準備などに追われて精神的にも肉体的にも一杯一杯になってしまいます。そんな状況だからこそ、葬儀の挨拶では知らずに『不謹慎』と見なされるような言葉を使ってしまったりと、何かと不安がつきものですよね。

この記事では、葬儀の挨拶で気をつけたいポイントと、具体的な例文をご用意しました。

尚、参列者の方は、下記の目次から記事の後半部分をご参照ください。

 

遺族として

挨拶のポイント
  • 心身ともに平時の状態とは違うでしょうから、挨拶の言葉を考える為に頭を悩ませることはありません。
  • 上手に話すことは重要ではなく、簡潔で型通りのご挨拶でも大丈夫です。
  • 参列者の方や、故人が生前お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。
  • 暗記する必要はなく、紙を読み上げる形でも問題ありません。
喪主の挨拶の構成

内容としては、このような要素を、1~3分程度の長さで伝えます。

  1. 自己紹介(名前・故人との関係など)
  2. 参列していただいた方へのお礼
  3. 生前お世話になった方へのお礼
  4. 故人の人柄などを伝えるエピソード
  5. 今後についての考え・遺族への力添えのお願いなど
儀不斗
あと、生死を直接表現で言葉にするのはタブーです。『生きていた』『死んだ』などは、ちょっとオブラートに包んで『生前』『逝去(せいきょ)』『突然のこと』などに言い換えましょう

告別式・出棺時の挨拶 例文

遺族を代表致しまして、皆様にご挨拶を申し上げます。故人○○の長女、○○でございます。本日は、お忙しい中、父の葬儀にお越しいただき、誠にありがとうございます。

父は口下手で、私達家族を含め、あまり人付き合いの上手ではない人でした。しかし、いつも仕事に一所懸命で、大事な日には必ずお土産を買って来てくれたりと、行動でさりげなく気持ちを表してくれるような、そんな穏やかで優しい人でした。

生前公私ともにお世話になった皆様、今後とも私達一家とお付き合いいただければ幸いに存じます。本日は誠にありがとうございました。

精進落としの席での挨拶 例文

精進落としとは

精進落としは、火葬場から戻った際に、親族や参列者の方々に振る舞う会食のことです。元々は、親族が亡くなった際は四十九日の忌明けまで肉や魚を断ち、精進料理を摂る慣習があり、それを通常の食事に戻すことを『精進落とし』と呼んでいたものですが、現在では、故人の供養と、参列者へのお礼とお清めの意味合いで行われています。

始めの挨拶

本日はお忙しい中、父を最後までお見送りいただきまして誠にありがとうございました。皆様からご協力をいただき、滞りなく葬儀を済ませることができました。

ささやかではございますが、精進落としのお膳をご用意させていただきましたので、お召し上がりいただければと思います。どうぞ、お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。

お開きの挨拶

父の生前のお話など聞かせていただき、まだまだ名残惜しくは存じますが、間もなくお時間となりますので、本日はこの辺りでお開きにさせていただきたいと思います。この場にお越しくださった皆様、亡きの為にお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。

急なことでしたので、何かと行き届かない点がございましたこと、何卒ご容赦いただきたく存じます。父がいなくなって寂しくはなりますが、家族一同助け合って参りますので、変わらぬご支援のほど、よろしくお願い致します。本日は最後まで誠にありがとうございました。

 

参列者として(お悔やみの言葉)

挨拶のポイント
  • 葬儀の時、遺族の方は精神的に非常に参ってしまっています。遺族の方々の気持ちを慮り、故人を悼む気持ちを込めつつも、挨拶は手短にするのが望ましいでしょう。
  • また、遺族の方がお子様を亡くされている場合は、自分の子供の話は避けた方が無難です。
  • 死因や病状などを掘り返すような質問をしてはいけません。
  • お悔やみの言葉を述べている最中に笑顔を見せることは失礼に当たります。

標準的なお悔やみの言葉

  • この度は、ご愁傷様でございます。心より謹んでお悔やみ申し上げます。
  • お悔やみ申し上げます。どうかお力を落とされませんように。
  • 急なお知らせに、今も信じられない思いでございます。謹んでお悔やみ申し上げます。何かお手伝いできることがございましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。

故人が高齢の場合

この度はご愁傷様でございます。昨年に元気なお姿を拝見したばかりでしたので、寂しい気持ちが致します。心からお悔やみ申し上げます。

故人が子供の場合

この度はお知らせをいただきまして、信じられない思いで急ぎ参りました。あまりのことに、今も言葉が見つかりません。お力落としのことと存じますが、何卒ご自愛ください。心よりお悔やみ申し上げます。

 

葬儀の挨拶に使ってはいけない忌み言葉

葬儀の場においては、ネガティブなイメージを与えかねない言葉(忌み言葉)は避けなければなりません。

不幸が重なることを連想させる言葉

また/重ね重ね/しばしば/たびたび/次々/再び/再度/再三/もう一度/次回/続いて

など

不吉なイメージの言葉

消える/落ちる/苦しむ/迷う/惨い/浮かばれない

など

儀不斗
日本の葬儀で使われる『成仏』『供養』『冥福』『往生』と言った単語は仏教特有の表現になるので、キリスト教の場合などは原則的に使用できません。キリスト教では、死を『神様の元へ帰る』ことと見なし、『成仏』の代わりに『昇天』『天に召される』などと表現します。

 

まとめ

葬儀の挨拶のポイント
  • 余裕がなければ、無理に考えすぎず、型通りの挨拶で大丈夫。
  • 忌み言葉が入らないようにご注意。
  • 参列者の方は、ご遺族の気持ちに配慮し、あまり深入りせずに。

今まさに大変な時かと思いますが、どうかあまりお気を落とされませんように。

 

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