皆さんは自分が住む地域のお葬式の決まり事って知っていますか?
幼少期からずっと同じ地域にいる人は、詳しくなくても何となく分かるかもしれません。しかし、これまで全く関わりのなかった地域に就職や結婚などの理由で住み始めた人は分からないですよね。今回は「群馬のお葬式」に限定して、お葬式のお話しをしていきます。
・お葬式の形式と流れって何?(群馬編)
・群馬にしかないお葬式の風習はこれ
・もし、自分自身が喪主になった時の予備知識
Contents
お葬式の形式と流れって何?(群馬編)

群馬のお葬式は、全国的に行われているものと大きくは異なりません。お通夜→葬儀・告別式→火葬→精進落とし、この順番で進んでいきます。
ちなみに群馬のお通夜ですが、参列者に出される通夜振る舞いがありません。あったとしても、数百円のお菓子やお茶、お酒などが出されるくらいです。参列者はあまり長居しないというのがお通夜のルールとしてあります。
引用:終活ネット
長居しなくていい文化はいいですね。私も賛成です。
しかし、同じ群馬県内でも家や地域によって変わることもあります。
お通夜をしなかった私の友人の家では近しい親類に、おはぎやオードブル、うどんなどが出されたそうです。私はなぜうどん?と思ったのですが、友人によると群馬では何かが(行事ごとや、人が集まる時)あると「うどん」が出てくるそうです。
少し話がそれましたが、お通夜の文化に絡めて、群馬の豆知識を紹介いたしました。失礼いたしました(汗)
ここで余談ですが、皆さんはお通夜と葬儀の違いは何かといわれて説明できますか?
お通夜というのは故人と近しい関係の人間(家族や親類、友人など)が夜通し線香の灯を絶やさず、故人をしのぶ(懐かしい気持ちで思い出す)儀式と言われています。
葬儀とは一般的に、葬儀と告別式の2日間に及んで行われる別れの儀式です。
引用:終活メディア

群馬にしかないお葬式の風習はこれ

群馬には、「新生活」という香典の文化があります。皆さんの地域で聞いたことはあるでしょうか。私の知る限り、群馬や栃木、埼玉などの限られた地域だけの文化かと思います。もし、僕・私の所にもあるよ!という方がいらっしゃったら教えてください。
では、「新生活」とは何か、どういったマナーやルールがあるのかを説明していきますね。
新生活って何?
ご遺族が香典返しをしなくて良いという特徴があり、参列者とご遺族の経済的負担を軽くする目的で生まれた慣習(しきたり)です。なぜ、このような慣習が、なぜ生まれたのか理由をまとめました。下記をご覧ください。
新生活という慣習は、戦後直後から始まったと言われています。戦後と聞けば何となく想像ができるかと思いますが、日本中どこも焼け野原で経済的に苦しい状況でした。多くの方々が住む場所も無く、明日食べる物にも困窮(困り果てる)していました。
しかし、誰かが亡くなればお葬式をしなければなりません。群馬でも多くの方が経済的に困窮していました。そのような状況であった為、贅沢を控え経済的に苦しい時を乗り越えようという目的から始まったのが「新生活運動(=新生活)」です。
また、香典の額を抑えることで少し余裕が出ますよね。個人を見送った後のご遺族の新しい生活を応援するよ!という思いが込められています。なんだか、温かいですよね。
引用:終活ねっと
新生活の場合はいくら包むの?香典の書き方は?

〇いくら包むことが妥当なの?
具体的な額としては千円から3千円程度がいいです。少額であっても、香典返しをするか迷ってしまう5千円は避けた方が良いですね。新生活の目的は、ご遺族と参列者の経済的負担を軽くする。ですから!
以下の記事で、一般的な金額についてまとめてありますので見てみてください。
〇新生活の香典の書き方は何?
表書きは、宗派に合わせてお書きください。「御霊前」は宗派問わず使えますので、故人の宗派が分からない場合はそのように書きましょう。一般的によく書かれている表書きに一筆添えるのが新生活の特徴です。
新生活の場合、表書きの左端に「新生活運動の趣旨に添って 香典返しを辞退致します」と香典の辞退の旨を書きます。もし、スペースに不安がある場合は「新生活」のみでも大丈夫です。一般的な書き方は以下2つの記事で詳しく説明していますので、そちらも併せてご覧ください。
引用:終活ねっと

当日は一般と新生活に分かれて香典を提出するので、誰に香典返しをすべきか遺族側はわかりますが、新生活で頂いたものに「新生活」の記載がなかった場合は500円程度の品物でお返しをしましょう。
群馬のご香典は特徴的であり、広く知られている文化なので大きく取り上げてみました。他にも故人の子どもの人数分位牌をつくる位牌分けや頭陀袋に桑の枝を入れる、長寿を全うした方の出棺時に小銭をまくなど多くの特徴的な風習があります。
しかし、群馬県全体でこのような事をお葬式の時に行っているわけではないので今回は省かせて頂きました。
もし、自分自身が喪主になった時の予備知識

では、最後に自分自身が群馬で喪主になってお葬式を執り行う際の予備知識をご紹介します。今後役立てそうなものを2点選びましたので、目を通してください。
まず、1点目は皆さんが一番気になるであろうお葬式の金額についてです。
いい葬儀という会社が公表している平均金額は103万円ほどだそうです。ちなみに、この会社は群馬県に[128件]の式場を有していますし24時間365日相談無料の窓口がありますので、気になることがありましたら是非相談してみてください。
群馬県のお葬式相場 | |
葬儀の平均金額 | 103万円 |
家族葬 | 29万~ |
火葬式(火葬のみ執り行う) | 12万~ |
参考:いい葬儀
2点目はお葬式のお手伝いさんです。地域にもよりますが隣保班(隣組)という、お手伝いをしてくださる組織があります。きっと、皆さんの役に立つと思います。しかし、若い世代が増えた地域ではこのような組織は無くなりつつあるそうです。
もし、近隣の方が手伝ってくれるようであれば、相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。友人から群馬のお葬式に関して聞いていたので結構詳しいと思っていたのですが、改めて知っていくと群馬のお葬式の奥の深さを感じました。
そして時代の変化により生活様式が変わっていったように、お葬式もそれぞれの家族の形に合わせて変化しているなと思いました。
私が、どうしても伝えたかった群馬の御香典は「一般(香典返しあり)」「新生活(香典返し無し)」に分けられることが分かったでしょうか。これを読んだ、皆さんが役に立ったよ!と思って下さったら幸いです。
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おじいさんが亡くなった当日、一緒に自宅に帰り一晩共に過ごしたそうです。
お葬式が二日後でしたので、翌日は数人の近しい親類や友人が慰問に訪れたようです。そして、二日後に葬儀が執り行われ、その日のうちに火葬まで済ましました。
このようなスタイルのお葬式も最近では増えてきているそうですね