あなたの元に突然やってくる訃報やお葬式の案内状。お葬式に参列し遺族の人達を見ると忙しそうで、いつか親や自分が死んだらあんな風にお葬式をするんだろうなぁ。そんなことを考えていると一つ疑問が、お葬式はどれぐらいお金が掛かるのだろう。
働いている自分が事故で死んでしまったら、家族はどうやって葬儀費用を準備すればいいのだろう?もしもの事を考えて何か負担をかけなくてもいい方法はないのだろうか、貯金はどれぐらいしておいた方がいいのか。人の死は突然です。その人の死に対して備えをしている人はどれぐらい居るのでしょうか。
皆さんはお葬式にはどれぐらいのお金が必要か、相場はご存知ですか?お葬式のお金は下記の部分に使用されます。
費用内訳 | 備考 |
---|---|
ご遺体の搬送・安置料 | 搬送用シーツ、ご遺体保存のための衛生管理、納棺、安置料、遺体保管料など |
通夜、葬儀・告別式の企画・進行管理 | 準備や後片付け、遺影準備、受付設営など |
宗教用具一式 | 祭壇、棺、枕飾り、白木位牌など |
利用料 | 葬儀会場(音響・照明設備含む)、火葬料および火葬場休憩室料など |
物品代 | 供物供花、遺影写真、骨壺ならびに骨箱、返礼品など |
車両費 | 寝台車、霊柩車、マイクロバス、ハイヤーなど |
飲食代 | 通夜ぶるまい、精進落としの食事代および人件費など |
印刷物代 | 会葬礼状など |
各種サービス紹介 | 斎場や宗教者の紹介など |
各種手続き代行 | 死亡届、火葬許可証申請、駐車場確保、道路使用許可申請など |
各種物品貸し出し | 喪服、受付・待合・お清め用のテントセットなど |
葬儀会社のレビューサイトを参考に金額を見てみるとプランなどにもよりますが、最近増えてきた家族葬であれば50~80万円以内で十分可能なケースが多いようですね。しかし、参列された方へのお料理やお礼の品の購入など、葬儀の場以外で必要なお金が必要な場面も多々あります。
参考:葬儀レビ
もしかしたら必要なのはお葬式の費用だけではありませんよ。

引用:e-stat
上記のグラフは厚生労働省の人口動態調査による結果から亡くなった人数とその時の場所をグラフ表記にしたものです。近年では自宅よりも病院で亡くなられる方が多いのがお分かりいただけると思います。このグラフの様に病院で亡くなる方が多くなっているということは、お葬式の為の貯金が入院費になっている人も居ます。





名義人が逝去した後、銀行などの金融機関の口座にあるお金は逝去の瞬間から相続財産(遺産)になります。家族の誰かが故人の口座から勝手に引き出すと、後々遺産相続で揉める事は間違いないでしょう。
そのため、相続財産を守るため金融機関がその名義人の逝去を確認した時点で、その口座は凍結されます。凍結を解除するにも様々な書類が必要となり、場合によっては数週間以上の時間が必要になります。
相続を知った日(被相続人の死亡日)から10カ月以内に相続税を納める必要があるなど、葬儀と並列して手続きを行うなど不可能なほどに慌ただしくなります。通常、葬儀代金は施行後1週間程度で精算しなくてはいけませんが、故人の口座から代金を支払うのは極めて難しいでしょう。
大事なお葬式の費用、いざ必要になった時に慌てずに済むにはどうすればいいのでしょうか、今回の記事を是非参考にしてみてください。


お葬式も補助される時代、葬儀保険とは?

「終活」という言葉はお聞きになったことはありますか?この先必ず訪れる自分の死に対して前向きに、人生の最期を自分らしく迎えるための準備を行う方が増加しました。そのときに考えるのは、やはり残された家族のことです。
あなたが亡くなれば、あなたの持つお金や車、使っていた腕時計、住んでいた家や土地など様々なモノが遺産となって家族や親族に受け継がれていきます。しかし、お葬式は遺すのではなく、払うものです。しかも場合によっては200万円以上の高額を求められます。正直な意見として、この金額を支払うのは家族の負担でしかありません。
その家族の負担にならないようにと生まれたのが「葬儀保険」です。あまり聞きなれない保険ですが、加入を検討する方が近年になり増えた保険でもあります。加入を検討されている人が増えているその背景として、葬儀費用の高さがあります。
上の表にあったように、葬儀には様々な部分で費用がかかります。さらに、遺留品の整理や新たに墓地を建てる費用なども発生する可能性があります。葬儀保険は事前に加入しておけば、こういった高額な費用を賄うことが可能です。
葬儀保険ではなく生命保険、特に「死亡保険」を用いて葬儀の費用を準備される方もいらっしゃいますが、終活を始められた頃には年齢の問題や健康の問題で加入出来ない場合があります。
ですが、葬儀保険は一般的な保険と異なり、厳しい書類審査があるわけではなく、葬儀保険を扱う会社からの簡単な告知審査を経て契約を締結する場合や、告知すら必要のない場合があるなど、一般の保険よりも加入し易いことが特徴です。
加入が可能な年齢も一般的な生命保険、特に「死亡保険」の場合、加入可能な年齢の上限が満65歳から満75歳ほどのことが多く、高齢者の方であると加入できないこともあります。しかし、葬儀保険の場合は、保険によっては満89歳まで加入ができます。
年を重ねてこれからお葬式の費用はどうしたら、なんて悩んでる人にもおすすめですね。日本は今「超高齢社会」と呼ばれる事態になっているのはご存知でしょうか。超高齢社会とは日本の総人口の21%以上が高齢者(65歳以上)になるとそのように呼ばれます。

厚生労働省が発表した「平成29年年簡易生命表」を見ると平成2年以降、年々75歳を超える方が増えてきています。日本では75歳を超えることが自然な事になってきているんです。通勤途中でよく見かけるあの元気そうなご老人、もしかしたら75歳を超えているかもしれませんよ。
自分はまだ元気だからと日々を過ごしていいると、保険の加入制限の年齢はあっという間です。
葬儀保険は普通の生命保険と何が違う?
葬儀保険というものが現在の超高齢社会にとって加入しやすい保険であることは理解いてもらえたと思います。でも自分は生命保険や死亡保険に加入してるから平気、と考える方もいるでしょう。基本お葬式などの支払いは施行から1週間以内とされています。
現在加入されている保険でお支払いが可能ならそれも正解だと思います。ところで、その保険金は振込されるまでにどれぐらいの期間を要しますか?通常の生命保険等は受取人等が保険金請求のため、書類を保険会社に送付するのですが、審査等の確認に時間を要するため、書類が到着してから、およそ5営業日程度かかります。
葬儀保険は、葬儀費用に対する加入者の不安を解消すること、素早く保険金が支払われることで葬儀費用の負担を軽くすることを目的にしています。このため、葬儀保険業者の場合は、書類到着後、原則翌営業日に保険金が支払われます。
それでも、自分の保険は一生涯も付いてるし、こんなオプションもあるから安心してるんだ、と考えている方もいらっしゃるでしょう。
毎月の保険料はどれぐらい支払っているのか、死ぬその日までその保険料を支払い続けれますか?

引用 公共財団法人 生命保険文化センター 平成28年度「生活保障に関する調査」
年齢により生命保険の支払い金額は上下しますが一番最近となる平成28年度の全体の保険料支払いは平均して一人あたり年間19.7万円を支払っています。毎月約1.7万円を支払っていることになりますね。定年退職後は年金生活ですが公的年金の受給開始年齢は、原則65歳からとされています。
ちなみに年金生活後の高齢者の1世帯の貯蓄は幾らほどになるのでしょうか。きっと若い頃から頑張って働いて、夫婦で頑張って貯めてきたからすごい金額なんだろと思います。
高齢者世帯の貯蓄現在高は1世帯当たり2386万円、中央値は1560万円
引用 総務省統計局
あなたが65歳になり定年退職で2386万円の貯蓄を用意できました、日本の平均寿命、男性が81歳、女性は87歳ですが、間をとって夫婦二人とも25年生きるとしましょう。生命保険は年齢よって金額も増減しますが夫婦合わせて単純計算で約985万円の支払いです。
普段の生活にもお金は必要ですねよね。新しく趣味を始めて日々を過ごすのも素敵ですね。退職後は夫婦で旅行や美味しいものを食べに行くのも楽しそうです。さて、体が衰えてきたら家をリホームしたり、老人ホームに入ってゆったりするのも考えれますね。
もしかしたら、ご友人たちのお葬式に参列する日もあるでしょう、香典はしっかり用意しないといけませんね。あなたが病気や事故でいきなりお金が必要になるかもしれませんよ。通院やお薬、入院にもお金は必要になります。
生命保険があれば病院のお金は問題ないかもしれません。ですが、それは病院にお世話になるまでづっと保険料を支払い続けてきたからですよね。死ぬその日までその保険料を支払い続けれますか?葬儀のお金は準備できてますか?
葬儀保険は加入しやすく支払い料金は50歳の誕生日までに契約すれば保険料が月払750円の保険商品もあり、50歳以上69歳未満でも1,000円程度と、かなりリーズナブルな料金設定がされています。繰り返すように人の死は突然です。若いも老いも関係ありません、今これを見ているあなたも家族も、この先どの様に未来を進んで行くのかは誰にも分かりません。
ここまでは葬儀保険のメリットを紹介してきました。
葬儀保険のメリットは?
・保険料金が終身保険と比べて格安
・請求から支払いまでがスムーズ
・保険へ加入しやすい基本的には積み立てタイプの保険と思ってもらって大丈夫です
葬儀保険は、加入時に医師の診断や傷病歴の告知が不要なので、比較的簡単に加入できるのもメリットでしょう
— 終活.com (@syukatsudo_com) September 8, 2019
ですが葬儀保険はデメリットも存在します。
葬儀保険のデメリットとは?
・年齢が上がるにつれて保険料が上がっていく
・保証金が安い
・保険料控除が適用されない年齢によっては葬儀保険に加入したら損になるケースがあります
これが1番のデメリットです
加入前に保険料と保証金を見比べて、損をしないか必ず確認するようにしましょう
— 終活.com (@syukatsudo_com) September 8, 2019
年齢が上がるごとに保険料も高くなりますが、それでも加入のし易さに比べ一般的な保険料よりも遥かに安いです。

引用 保険市場
また、保証金が一般的な生命保険に比べ低いと言われますが、生命保険には様々な免除や遺族へのサポートが含まれているため、相応に保険金が高くなっています。

引用 価格.com
お葬式のためだけの保険に比べれば貰える保険金には差が出ますが、葬儀保険も葬儀屋と提携して行われている商品が存在しますので、生命保険には無い強みもあります。入院中に亡くなれば医療費の清算などが発生することもありますが、実はそういった費用についても保障してくれる、入院時の保障が付いた商品もあります。
葬儀保険は充実した内容の商品を選んでもらうことで、亡くなったときだけでなく、入院時の負担を少しでも減らすことが可能です。保障される金額も会社によって異なりますので、納得のいく保障額の商品を選ぶことが重要です。
保険料控除が適用されない事に関しては法的な問題で、葬儀保険は「少額短期保険」に該当するため、所得税法上の生命保険または損害保険料控除の対象とはなりません。忘れてはいけないのが保険業法では、保険会社が破綻した場合に保険契約者を保護するために「保険契約者保護機構」が規定されています。
しかし、葬祭保険を取り扱う業者は、扱う保険商品の金額が小さいため、大手の生命保険会社が加入するような「保険契約者保護機構」のような組織はありません。つまり、その葬儀保険の会社が倒産すれば、代わりにどこかで保険金を保証してもらうことは出来ません。
ですが葬儀保険の会社は加入予定者からの信頼を得るためにホームページ等で決算等を公表している場合があります。これを確認することや、心配ならばカスタマーセンターに電話して確認をとるなど、信頼のできる業者かどうかをしっかりご家族と一緒に判断してくださいね。
まとめ
葬儀のことはなんとかなるだろう、などと気軽に考えていては何も進みません。葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。あなたの人生に後腐れや不安を残さないためにも、絶対に避けては通れないあの人の、そしてあなたのお葬式という存在。
どんなお葬式で送り届けて欲しいのかを話し合い、それはどれだけの金額になるのか。それに合う保険は存在するのか、それが無理の無い支払いが出来るのか。振込まれるタイミングで何か問題は起こらないだろうか。いざという時のために備えておきたいという方は、月々の費用負担が少ない葬儀保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
終活を考える事に早いも年齢も関係ありません。人生のエンドロールがどうか素敵なモノとなるように、いまから就活を始めましょう。
【徹底厳選】もう迷わない!!オススメギフト専門サイト
おこころざし.com
香典返しや、法事・法要返しに特化した専門オンラインショップです。カタログギフトをはじめ、仏事の返礼にふさわしいタオル、食品等を多数ラインナップされており選ぶことができます。 おこころざしの三大サービスとして「挨拶状」「のしがけ」「送料」の無料サービスを実施していたり、出産・結婚等と異なり事前に十分に準備できるものではないためお急ぎの方でも、安心して依頼することができます。またマナーコンテンツなども充実しているため、情報だけでも十分に利用できるサイトです。