


普段は落ち着いて会話ができていても、お金のことになるとケンカになりがちではないでしょうか?大切な方の葬儀は、ケンカなく穏やかに行ってあげたいですよね。
こんな方におすすめ
- 葬儀の費用でケンカはどうして起きるのだろうか?
- 葬儀費用が払えない時は、どうしたらいいのか?
- 葬儀費用が理由で身内とケンカをしないためには、どうしたらいいか知りたい
今回話す内容は、以下のようになります。
- 葬儀の費用でケンカがおきる理由とは?
- もし、葬儀費用が払えない場合はどうしたらいい?
- 葬儀費用でケンカしないために、やるべきこと4選
では、行きますね。
Contents
葬儀の費用でケンカが起きる理由とは?

葬儀の費用でケンカが起きる理由は以下の2点です。
- 誰が葬儀の費用を払うかが決まらないから
- 葬儀社の請求書が見積もりよりも費用がかかっていたため
では、詳しく説明していきます。
誰が葬儀の費用を払うか
誰が葬儀の費用を払うかがケンカの理由になることが多いです。
一般的には葬儀費用は喪主が支払います。喪主は基本的に故人の配偶者や子供、親族が行います。
しかし、喪主が費用を払えない場合に、誰がどのくらい払うのかが問題になってきます。費用を払えない場合の対処方法は、後ほどご紹介します。
また、喪主が費用を立て替えた後、故人の身内に請求した場合にケンカになることがあります。
例えば、平成24年3月29日の名古屋高等裁判所の裁判例で、「喪主が葬儀費用を払い、後から故人の親族に請求した」事例があります。
家族葬か火葬のみで葬儀をすると決めていたところを、喪主の判断で葬儀内容を変更したと記載されています。
裁判の結果、喪主には葬儀に対する決定権があるため、葬儀費用は喪主が支払うことになりました。
参考:最高裁判所 裁判例検索 裁判例結果詳細 事件番号(平成23(ネ)968)
葬儀の費用で争いが起きるのは悲しいですね。
家庭によって事情は変わると思いますが、喪主を引き受けて費用を後から請求する場合、ケンカやトラブルになりかねません。裁判となると、家族や親族との関係も悪くなってしまいます。



葬儀社の請求書が見積もりよりも費用がかかっていた
身内ではなく、葬儀社とのやりとりが原因でケンカに発展する場合もあります。
一番多いのは、見積もりと実際の費用が異なる場合です。「こんなにかかるはずではなかった」と後悔される方もみえます。
例えば、オプションをつけることで費用が増えます。オプションによって、料理や返礼品、お棺のグレードをアップすることができます。調べてみると、お棺の色や模様、材質を選ぶことができると分かりました。
予算で変わってきますが、故人の好きな色やイメージ合った材質を使うのも、亡くなった方の雰囲気が感じられる葬儀になりそうだと思いました。
また、どうしても必要なオプションもあります。
大きな棺を使用する場合や、棺のサイズアップにより寝台車・霊柩車を変更する場合
※身長180cm以上の方で長い棺、体重90kg以上の方で横幅の広い棺
引用:イオンのお葬式 葬儀プランと費用 セットプランに追加料金が発生する場合
「うちの夫は身長が高いわ」と、少しドキドキされた方もいるのではないでしょうか。ですが、もし、オプションが必要になったとしても、あらかじめ知っていれば、心に余裕に生まれますね。
このように、葬儀社の請求書が見積もりよりも費用がかかっていたことが判明し、ケンカに発展する場合もあります。
葬儀費用が支払えない場合はどうしたらいい?

喪主が葬儀費用を支払えない場合の対処方法は以下の4点です。
- 葬儀を行う家族や親族で費用を分担する
- 故人から相続した財産から支払う
- 葬儀ローンを利用する
- 給付金で一部をおぎなう
この対応をすることで、ケンカが起きてしまったとしても、辞めることができますね。
葬儀を行う家族や親族で費用を分担する
まず、葬儀を行う家族や親族で費用を分担することについて説明します。
なぜなら、葬儀費用は大金のため、一人で払うには負担が大きいからです。
葬儀費用は平均で約200万円かかります。簡単に用意できるお金ではないですよね。家族や親族と話し合い、だれがどのくらい支払うのかを決める必要があります。
家庭によってお金の余裕がないところもあると思います。「自分からはお金を出せない」と言い切って、押し通そうとする方もいるかもしれません。しかし、まず話し合うことで解決策がみえてくると思います。
なにより、お金を出す方も話し合いをすることで互いの事情を納得できるため、不満なく費用を用意できるのではないでしょうか?
葬式の費用は家族や親族で分担することで対応できます。冷静になって家族や親族と話し合いましょう。
故人から相続した財産から支払う
家族や遺族で葬儀費用が用意できない場合は、故人から相続した財産から支払うこともできます。
相続した財産で支払うことができれば、遺族の負担をなくすことができ、ケンカのない落ち着いた葬儀を行うことができます。
さらに、葬儀費用は相続税から控除できます。税金を減らすことができ、お得ですね。
ただ、相続税から控除する場合に、葬儀費用としては扱えないものもありますので、注意が必要です。
(1) 香典返しのためにかかった費用
(2) 墓石や墓地の買入れのためにかかった費用や墓地を借りるためにかかった費用
(3) 初七日や法事などのためにかかった費用
「相続税から差し引くことができるから、少しくらい豪華にしてもいいかな」と安易に考えるのは危険ですね。やはり、予算内で支払うことが大切です。
葬儀費用の控除については以下のサイトにて詳しく説明しています。参考にしてくださいね。
このように、相続した遺産で支払うことができます。
葬儀ローンを利用する
外部から借りる方法には、葬儀ローンがあります。
なぜなら、葬儀までお金がすぐに用意できない場合があるからです。審査が必要になりますが、手元にお金がない場合や、遺産の相続に時間がかかる場合に便利です。
よりそうお葬式では、最長で36回払いを選ぶことができます。さらに、受付時間内であれば、即日審査してくれるため、すぐに費用が費用な時は助かるのではないでしょうか。
詳しくはこちら▶よりそうお葬式 葬儀ローン
「ローンは利息がつくから、もったいないのでは」と思われる方もいるかもしれません。確かに、分割払いにすると手数料がかかります。しかし、葬儀の時期は予想することができないので、いざという時に利用されてはいかがでしょうか。
このように、葬儀ローンを利用することをおすすめします。
給付金で一部をおぎなう
給付金で葬儀費用の一部をおぎなう手もあります。
なぜなら、葬儀費用は高額です。給付金を申請して利用した方がお得です。国民健康保険や会社の健康保険に加入していた場合に給付金が受け取れます。
東京都北区で調べてみたところ、国民健康保険に加入していた場合、葬祭費として7万円を受けとることができると分かりました。
「どの給付金を使えばいいのか分からないよ」という方もみえるかもしれません。葬儀当日になって焦ることがないように、自分や家族がどの保険に入っているのかを事前に調べておくことをおすすめします。
このように、給付金で葬儀費用の一部をおぎなう手もあります。
給付金の受け取り方については以下のサイトにて詳しく説明しています。参考にしてくださいね。
葬儀費用でケンカしないために、やるべきこと4選

次に、葬儀費用でケンカを予防するために、やるべきことを4選ご紹介します。
- 故人が亡くなる前に葬儀費用を用意する
- 故人と生前に話し合いをする
- 葬儀の前に家族で話し合う
- 葬儀社との打ち合わせは慎重に行う
故人が亡くなる前に葬儀費用を用意する
故人が亡くなる前にやるべきことは、故人が亡くなる前に葬儀費用を用意することです。
なぜなら、事前に費用を用意しておくことで、ケンカを防ぐことにつながります。
調べてみると、「自分で葬儀費用を貯めておく」と考えている方もみえることが分かりました。前もって用意しておくことで、家族も安心できて、ケンカのない葬儀が行えると思います。
故人と生前に話し合いをする
次に、故人と生前に話し合いをすることについて説明します。
事前に、葬儀の要望を聞いておくことで、葬儀の形式や予算を決めやすくなります。葬儀費用で家族や親族とケンカになった場合に、「本人がOOな葬式にしたいと言っていた」と言えば、納得していただけるのではないでしょうか?
「故人と生前に話し合いをしておいても、実際の葬儀では費用が変わってしまうのでは」と思われる方もいるかもしれません。確かに、葬儀を行ってみないと正確な費用は分からないですよね。
しかし、葬儀費用について事前に話し合いをすることで、予算が分かり、前もって費用を貯めることが可能です。実際の葬儀では費用が足りないかもしれませんが、事前に用意があると安心だと思います。
このように、故人と生前に話し合いをしてケンカを予防しましょう。
葬儀の前に家族で話し合う
故人が亡くなった後にやるべきことは、葬儀の前に家族で話し合うことです。
ここで冷静に行動できるかで、ケンカのない落ち着いた葬儀ができるかが決まります。大切な方が亡くなると動揺してしまうと思います。なので、話しやすいようにポイントをまとめてみました。参考にしてくださいね。
- 予算はいくらまでにするか
- 葬式の形式はどうするか(例:一般葬にするのか家族葬にするのか)
- 葬儀社はどこにお願いするか
- どうしても必要なオプションはあるか
ここまで読んで、「お金をかけたくないけど、簡素なお葬式だと亡くなった方に申しわけないから言いづらい」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、葬儀の費用でケンカになるのは、予算内で葬儀を行わなかったからです。見えを張って豪華な葬儀をした結果、家族や親族とケンカになってしまったのでは、故人も偲ばれません。
納得できるまで家族や親族で話し合い、後悔のない葬儀を行いましょう。
葬儀社との打ち合わせは慎重に行う
次に、葬儀社との打ち合わせは慎重に行うことについて説明します。
見積もりと実際の請求が異なっていたことが原因で、ケンカになることがあります。葬儀ではオプションをつける場合が多いです。安易にオプションをつけてしまい、後から高額になってしまったと後悔する羽目にならないよう気をつけましょう。
私の友人の話ですが、葬儀のオプションが元々費用に含まれていると思い込んでいて、後から請求書を見て驚いたそうです。誰でも葬儀となると、動揺してしまって判断ミスや思い込みが起きがちです。
葬儀社からオプションを提示された場合や、オプションを追加したい場合は、即決するのではなく、一度落ち着いて決められることをおすすめします。
また、忙しいからと一人で決めるのではなく、家族や親族で話し合って決めることがトラブルを防ぐことになります。
このように、葬儀社との打ち合わせは慎重に行うべきです。
冷静に話し合うコツ

ここまで読んで、「お金のことになると冷静になれないかもしれない」と思う方のために、葬儀費用について落ち着いて話し合うコツをご紹介します。
- 何かを食べながら話す
- 相手の言葉に反論したくなっても、すぐに口を出さない。相手が話し終わってから話す
- メモを取りながら話す
お茶やお菓子を食べながら話し合うことで、相手への攻撃性を抑えることができます。また、食事という同じ行動をすることで、相手を思いやりながら話し合いができますね。
マシュー・ゲイリオットとロイ・バウマイスターの研究によると、ブドウ糖の摂取は複雑な脳の動きを活性化し、自制心を高め、偏見的な態度や攻撃性を抑制するという。他にもターニャ・チャートランドとリック・バン・バーレンの研究によれば、相手の行動を無意識に真似することは、より社交的な行動につながるという。一緒に食事をすることは、お互いに同じような動作を取るということだ。
引用:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 『交渉の席で「食事」をともにするのは、プラスかマイナスか?』
何も食べずに話すよりも、何かを一緒に食べながら話すことをおすすめします。
葬儀の際は、普段落ち着いている方も、気が動転しがちです。いつも飲んでいるお茶も良いですが、リラックス効果のあるジャスミンティーを飲みながら話し合うのも良いのではないでしょうか?
他にも、話を最後まで聞くことで、相手が「話を最後まで聞いてくれた」と満足してくれます。
そして、普段はメモを取りながら会話することは少ないと思いますが、書くことで話を整理しながら聞くことができます。会話だけだと、脱線したり一方の意見に偏ったりする可能性があります。
また、メモを残しておくことで葬儀後に「そんなことは言った覚えがない」と言われ、ケンカに発展することを防ぐことができます。


まとめ

いかがでしたか。
葬儀費用でケンカがおきる理由、葬儀費用が支払えない場合の対処方法、葬儀費用でケンカを予防するために、やるべきこと4選をご紹介しました。
以上のことを知っていることで、穏やかで落ち着いた葬儀が行えるようになるのではないでしょうか?
最後に、お金がない場合の葬儀費用の対処方法について、以下のサイトにて詳しくご紹介しています。参考にしてくださいね。
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