皆さんは『家族葬』という言葉を知っていますか?ニュースで聞いたり、葬儀社での葬儀プランで担当者から勧められた、という人もいるのではないでしょうか。


この記事では、最近よく耳にするようになった『家族葬』についてお教えします。特に現在参列や弔問を考えている方へ、家族葬の葬儀に関するマナーを詳しく学んでいきましょう。
Contents
家族葬とは
そもそも家族葬とは、親族やごく近しい友人を中心とした少人数での葬儀の総称です。明確に定められた定義はありませんが、現状としては概ねこの意味で間違いないでしょう。
家族葬(かぞくそう)とは、家族などの近親者だけで行い、近親者以外の儀礼的・社交辞令的な弔問客の参列を拒否する葬式のこと。家庭葬(かていそう)とも言う。
引用:Wikipedia
他のサイトによっては、親族のみで行う場合と、親族とごく親しい友人で行う場合と、という感じで二通りの表現がされていますが、実際に葬儀社へ問い合わせると、親族とごく親しい友人とで行う場合が殆どという事です。
密葬は同じ意味なのか
家族葬とよく同じ意味で捉えられがちな密葬。お呼びする方については家族葬と同じです。家族葬では葬儀~火葬まで全て少人数で行いますが、密葬の場合は葬儀後に日を改めて本葬を行います。本葬では一般の方も参列可能ですので、この点に関しては家族葬とは異なっています。
家族葬の範囲
家族葬に参列するのは、親族とごく親しい友人が殆どです。親族でも3親等以内の親族を呼ぶ遺族が多く、3親等以上の親族を呼ぶ事は少ないようです。ごく親しい友人についても、どうしてもお別れを言って欲しい方に絞り、お呼びしているのが現状でしょう。
家族葬の流れ
家族葬の式の流れは、一般的な葬儀(一般葬)と同じです。お通夜を前日に行い、翌日に葬儀、告別式、火葬を行います。家族葬だから、という理由で一般葬と異なることはありません。
家族葬における様々な判断



お通夜へは参列してもいいのか
家族葬は基本的に親族やごく親しい友人のみで行う葬儀です。故人の訃報を葬儀前に知り、お通夜に行かれる方もおられますが、家族葬でのお通夜への参列はマナー違反となりますので、注意が必要です。
家族葬を行う理由で挙げられるのは、「家族のみでお見送りしたい」や「静かに送ってやりたい」「葬儀費用が安いから」「多くの人と接するのが煩わしい」といった事がよく理由として挙げられます。
なぜ家族葬にしているのか、ご遺族の方の意思を汲み取ることが必要です。自分勝手な思い込みで行動すれば、自分だけではなく、遺族の方にも迷惑がかかりますので、参列を考えている方はご遺族のほうへ確認を取ることをお勧めします。
弔問も控えた方がいいのか
一般的にお通夜前の弔問は3親等以内の親族まで、とされており、親しい友人でお通夜や葬儀に出られない方の弔問は一般葬では大丈夫な所もありますが、家族葬では親族以外のお通夜前の弔問は控えましょう。
葬儀後であるならば弔問しても問題ないと思われますが、弔問に行く前にはご遺族へ確認のお電話をした方がいいでしょう。辞退されたのならば、それに従ってください。
弔問以外にも弔意の表し方は様々あり、弔電、香典、供花などの方法でもお悔やみを述べることができます。弔問をご遺族が辞退されたからといって、諦めずにご遺族と話し合う事が大切です。
しかし香典や供花などはお返しが必要になります。お返しでご遺族が負担を感じることが多いようです。ご遺族が香典や供花を辞退している場合は、送らないようにしましょう。
香典は送ってもいいのか
弔問でも記載しましたが、香典だけでもと判断して送る方がいますが、ご遺族が辞退している場合は送らないのがマナーです。
香典や供花は頂くとお返しをするのがマナーです。センスの無いお返しをすると親族や友人から陰口を叩かれる事も多いので、ご遺族の精神や金銭にも負担が多くなりがちです。ご遺族が辞退している場合は送らない。このことはしっかり守りましょう。
参列願いがある場合のみ参列が許される
お通夜に限った事ではなく葬儀でもそうですが、家族葬へは基本的にご遺族から参列願いがあった場合に限り、参列するようにしましょう。勝手な判断や思い込みなどで参列する事はマナー違反ですし、自分が恥をかくだけです。
3親等以内の親族であれば参列願いは必要ありませんが、3親等以上や友人である場合は参列願いがあれば参列できますし、無い場合は控えてください。
「家族葬で行います。」と仲の良い友人のお母様のお葬式の連絡が来ました。参列はした方がいいですか?お香典は包んだ方がいいですか?
私としては、父の時にお葬式に来てくれたので参列してお香典もつつもたいのですが、「家族葬」なので遠慮すべきなのか悩んでいます。このような経験をされました方、どうぞ教えて下さい。
引用:ヤフー知恵袋
参列を控えた方がいい場合
訃報の知らせで葬儀の日時が記載されていない場合
書面にて訃報の知らせを受け取ったが、葬儀の日時が記載されていない場合があります。その場合は記載漏れではなく、あえて記載していないのです。ご遺族の意思を汲み取り、参列は控えるようにしましょう。
また電話や最近はメールで訃報の知らせを受け取る場合が多くありますが、その時にもあえて葬儀の日時を教えないのは、参列を控えて欲しい、という意思です。知りたいから根掘り葉掘りしつこく聞く事は無いようにしましょう。
訃報を知らせで文言が明記されている場合
訃報を知らせで、「参列をお控え願います」「辞退します」といった文言が明記されている場合や、電話でハッキリと伝えられた場合は、参列を控えるのがマナーです。
それでも焼香には行きたい、と思われる方もいるでしょう。その場合は葬儀後にご遺族と連絡を取り合って、弔問などに行くようにしましょう。
家族葬に参列する時のマナー

服装は喪服で
家族葬に参列する時の服装は、一般葬と同じです。家族葬という言葉に惑わされ、ラフな格好で行ってしまい恥をかいた、という話を聞いた事がありますが、家族葬といってもれっきとした葬儀で間違いありません。
葬儀やお通夜は故人を偲ぶ場であります。服装は喪服を着用しましょう。フォーマルで来られる方もいますが、基本的に喪服とフォーマルは違います。フォーマルを着用する場合は、漆黒の色をした物を選び着用しましょう。
男性の場合はブラックスーツ。ワイシャツは白無地、ネクタイ、靴下、靴は黒一色で統一します。女性の場合はワンピース、パンツスーツやアンサンブルなどで黒色のみです。スーツの場合はインナーも黒を、ストッキング、パンプスも黒色が望ましいとされています。
また「平服でお越しください」と家族葬では言われる事がありますが、これは普段着という意味ではなく、「それ程かしこまらないで下さい」という意味です。服装としてはやはり喪服で参列するように。普段着で行くと恥をかきます。
香典を用意する
一般的な葬儀と同じく香典は用意しておきましょう。事前にご遺族から辞退されている場合は用意する必要はありません。
ご遺族にお悔やみを伝える
ここも一般的な葬儀と同じです。参列したらご遺族に対してお悔やみの言葉をかけましょう。不幸が続くような言葉、死を連想させる言葉、葬儀に似つかわしくない言葉は忌み言葉です。お悔やみの言葉をかける際は、忌み言葉に注意してください。
まとめ

- 家族葬は親族やごく親しい友人のみで行われる少人数の葬儀。
- 家族葬と密葬は根本的に違う。
- 家族葬へ参列する範囲は3親等以内の親族。それ以上はご遺族からの参列願いがあった場合のみ、参列が許される
- 葬儀でもお通夜でも勝手な判断で参列するのはマナー違反。ご遺族の意思を汲み取ろう。
- 参列を控えた方がいい場合は参列しない。
- 服装は喪服で。色は黒色で統一する。
- 平服の意味は普段着ではないので勘違いしないように。基本に忠実に喪服が無難。
- お悔やみの言葉は慎重に選んで。忌み言葉は使ってはいけない。


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