
ある日のこと、レミが笑いながらこんな動画を儀不斗に見せてきました。それがこちら。



さすがにTKOさんのようなネタまで非常識なふるまいになることはないかと思いますが(笑)。葬儀でのお焼香は遺族や周りの人に見られながらひとりひとりが行うことですので、しっかりマナーを心得ておかないと実践の時にかなり焦ることになります。
しかも間違えて行うと取り返しがつないことになってしまいますよ。そこで今回は葬儀でのお焼香のマナーについてを紹介していきたいと思い
こんな方におすすめ
- 実際に葬儀でのお焼香をしたことがない方
- 葬儀での正しいお焼香の仕方を知りたい方
- ともかく葬儀の場で赤っ恥をかきたくなという方
Contents
お焼香の発祥はインドだった!?

まず皆さんに知っておきたいのが、
時は2000年前のお釈迦様が仏教を広め始めたころ。日々仕事で汗を流していた熱心な労働者が説法を聞くためにお釈迦様のもとに集まっていました。
元々インドは暑い国なので、昔は現在のようにクーラーなどはありません。これでは汗による体臭で部屋が臭ってしまい、お釈迦様が臭いで説法に集中できくなってしまいます。そこでにおいを消すためにお香を炊くようにしたのです。
実はインドは白檀(びゃくだん)という、お線香の原料となる甘い香りを持つ常緑樹が豊富な国。そのため香を焚く習慣が根付いていたたので、後に仏教とセットとなっていったといわれています。
また、インドの葬儀で遺体の腐敗臭が暑さによりひどくなってしまうので、遺体のにおい消しとしても香を焚くようになりました。お焼香と聞くと故人に向けて行うものだと勘違いしている方もいるかと思いますが、こういった背景から「心身を清めて穢れを払う」という意味が込められているのです。

葬儀の前の準備もとても大事!

さて、お焼香の由来が理解できたら葬儀の前の事前準備を再確認しておきましょう。作法も大切ではありますが、葬儀の前にも服装や持ち物など準備をしなければいけないことって結構あるんです。
いざ葬儀できるスーツを準備しようと思ったら「葬儀に着ていくスーツどこにあったっけ?」ってなることが結構あるんです。特にこれから葬儀のある方は、当日あわてて準備して困らないようにこちらでチェックしてみてくださいね。
服装(男性編)
まずは男性の服装について、以下のような服装を準備するようにしましょう。
- 喪服はブラックスーツで光沢がないか
- ワイシャツは白の無地でボタンダウンでないか
- ネクタイは黒の無地で光沢がないか(くぼみができないように注意)
- ベルトは黒でバックルや柄のないものか
- 靴下は黒の無地のものか
- 靴はエナメルやスエード素材でなく、金具のないタイプか
男性の場合スーツにもボタンの並びが1列のシングルか、2列のダブルのタイプか悩みどころではありますがどちらでも問題ありません。ですがワイシャツについては白の無地で、襟先にボタンのあるボタンダウンは避けておきましょう。ベルトももちろんバックルや柄物のような派手なものはNGです。
服装(女性編)
次に女性の服装について、以下のような服装を準備するようにしましょう。
- 喪服はブラックスーツでパンツもしくはワンピースで露出が高くないか
- アクセサリーは真珠のものか(ネックレスや指輪などは1連であるか)
- バックは黒ので光沢のないシンプルなデザインであるか
- ストッキングは30デニール以下の黒の薄手のものか
- パンプスはシンプルな黒色の布製のものでヒールが高くないものか
もし服装がワンピースの時は、スカート丈が膝もしくはふくらはぎ丈あたりのものが上品に見えます。女性の場合、服装だけではなくメイクやネイルも派手なものは論外です。
また、荷物がある時にサブバックがある方が何かと便利で活躍します。サブバックも黒の布製のバックを持っていくようにしましょう。
持ち物
葬儀の時に持っていくものがありますので、以下のものを持ったのかチェックしておきましょう。
- 数珠
- 袱紗(紫の袱紗は慶弔どちらの場でも使用可能)
- 香典
- ハンカチは黒か白の無地のものか
特に数珠については貸し借りは厳禁ですので事前に準備をしておきましょう。略式の数珠であればどの宗派でも対応できますのでおすすめです。
最近では100円ショップでも売っているところもありますが、安っぽく見えてしまうというデメリットがあります。急ぎであれば数日で届くインターネット通販という方法もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
香典もまた何も準備していないままだと「お札を包みたいけどピン札しかなくて持ち合わせがない」、「香典袋を買い忘れてお金を包めない」ということになりかねません。金額であったり包む際のマナーがありますから早めの準備を心がけましょう。

また、こういった準備をスムーズにするために葬儀で必要なものをまとめておく「葬祭ボックス」をつくって収納しておくのも良いでしょう。こちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
参考:日刊住まい
お焼香の正しい作法

さて、葬儀の前の事前準備が整えられたらお焼香の正しい作法を確認しておきましょう。お焼香には順番があり、個人との関係が深い方から行っていきます。そのため、喪主、親族、会社関係者、友人、一般の参加者というのが基本的な流れになります。
お焼香と聞くと立ちながら行うイメージがありますが作法はそれだけではありません。お焼香のスタイルは大きく分けて3つあります。それぞれ作法もスタイルによって変わりますので、何度も確認しながら流れを頭の中に入れておきましょう。
立礼焼香
椅子席が置かれてる会場で用いられているお焼香のスタイルです。皆さんがイメージするお焼香はこのスタイルが一番に頭に浮かぶのではないでしょうか。
流れとしては以下の通りです。
- まず祭壇へ進み、遺族へ一礼します。
- 次に祭壇前の焼香台の一歩手前まで近づき、遺影に一礼します。
- 焼香を右手の親指・人差し指・中指でつまんで目の高さまで持っていき、香炉へ入れます。
- ご冥福を祈って遺影へ一礼したら、そのまま2、3歩下がっって遺族へ一礼して席に戻ります。
座礼焼香
例えばお寺など畳式の会場で行われることが多く、正座の状態でお焼香をするスタイルのことを「座礼焼香」といいます。流れとしては先ほど説明した「立礼焼香」とほとんど変わりはありませんが、正座の状態で行う動作がありますので確認しておきましょう。
流れとしては以下の通りです。
- まず、焼香の順番が来たら立ち上がって前に進みます。
- 焼香台の手前で正座で座ってから遺族へ一礼します。
- 向きを変えて祭壇へ再度一礼し、立ち上がらずに正座のまま両手を使って膝をひきずりながら焼香台まで近づき合掌します。
- 焼香を右手の親指・人差し指・中指でつまんで目の高さまで持っていき、香炉へ入れます。
- ご冥福を祈って遺影へ一礼します。
- 膝をついた状態で後ろへ下がったったら遺族へ一礼し、立ち上がって戻ります。
立ち上がらずに正座のまま両手を使って膝をひきずりながら焼香台まで近づくこの動作を「膝行(しっこう)」、「膝退」(しったい)といいます。
回し焼香
特定の理由がある時にはこの「回し焼香」を行うケースがあります。例えば自宅など狭い場所のため移動がしづらくてお焼香をするスペースがなかったり、高齢者のや足の不自由な方が参列していたり、参列者が多い場合など、参列者の方の負担にならないようにという配慮でこの方法で行うことがあります。
名前の通りお盆に香炉がありますのでそれを回してお焼香していきます。流れとしては以下の通りです。
- 香炉が回ってきたら軽くお辞儀をして受け取ります。
- 自分の目の前に香炉を置いたら祭壇に向かって合掌しましょう。
- 焼香を右手の親指・人差し指・中指でつまんで目の高さまで持っていき、香炉へ入れます。
- ご冥福を祈って遺影へ一礼したら、次の人へ香炉を回しましょう。
焼香を右手の親指・人差し指・中指でつまんで目の高さまで持っていくこの動作を「おしいだく」といいます。


焼香のマナーは宗派によって変わる!?

お焼香を親指・人差し指・中指でつまんで目の高さまで持ってくこの「おしいだく」という動作ですが、宗派によってその回数が変わってきます。理由としてはお焼香の回数に込められた意味がそれぞれ違ってくるためです。事前に参加する葬儀の宗派も確認しておきましょう。
宗派 | おしいだきの回数 |
天台宗 | 特に決まりはなし
(形式的なことよりも感謝と供養の心を込めて念じる気持ちを大切にするという考えのため。) |
浄土宗 | 特に決まりはなし
(「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」を唱えれば極楽浄土へ行けるという考えのため。) |
浄土真宗本願寺派 | おしいだきはせずに、1回つまんだらそのまま香炉へ焚く
(お焼香は自分の身を清めるものという考えのため。) |
真言宗 | 3回おしいだく
(「仏」「教え」「僧侶」にささげるという考え、「身(からだ)」「口(ことば)」「心」を清めるという考え、3毒という3つの煩悩をはらうという考えなどの意味が込められているため。) |
真宗大谷派 | おしいだきはせずに、2回つまんだらそのまま香炉へ焚く
(1回目はお供えのために、2回目は自分の心に豊かな心を取り戻すため。) |
日蓮宗 | 1回もしくは3回おしいだく
(「仏」「教え」「僧侶」にささげるという考え、心理である「空諦」「仮諦」「中諦」の3つの心理にならうという考えのため。) |
曹洞宗 | 1回目はおしいだくが、2回目はおしいだきせずそのまま香炉へ焚く
(1回目のお焼香を主香、2回目のお焼香を従香といい、1回目は故人の冥福を祈り、2回目は主香が消えないようにという願いが込められているため。) ※曹洞宗の場合、お焼香をする際は必ず左手を添えて行います。 |
臨済宗 | 特に決まりはなし
(ただし、心を専一にして一心に故人の冥福を祈ることから、1回押おしいだきをするという説もあります。) |
各宗派でこのように決めごとはありますが、葬儀の場で「お焼香は○回でお願いします」とアナウンスでお知らせされることもありますので、その場合はその指示に従いましょう。


まとめ:気持ちを込めたお焼香を

葬儀への準備からお焼香のマナーまでじっくりご紹介しましたがいかがでしたか。
葬儀は大切な故人との最後の別れの場です。そんな大切な機会ですから、葬儀の準備から作法までしっかり心得ておきたいものです。落ち着いた気持ちでご冥福をお祈りできるよう、気持ちをこもった作法ができるようにしましょう。


【徹底厳選】もう迷わない!!オススメギフト専門サイト
おこころざし.com
香典返しや、法事・法要返しに特化した専門オンラインショップです。カタログギフトをはじめ、仏事の返礼にふさわしいタオル、食品等を多数ラインナップされており選ぶことができます。 おこころざしの三大サービスとして「挨拶状」「のしがけ」「送料」の無料サービスを実施していたり、出産・結婚等と異なり事前に十分に準備できるものではないためお急ぎの方でも、安心して依頼することができます。またマナーコンテンツなども充実しているため、情報だけでも十分に利用できるサイトです。