冠婚葬祭の中で、もっとも突然にやってくるのが、お葬式の知らせですね。
覚悟はしていたものの、とうとうこの時がやってきたかという知らせも、本当に予期せぬ知らせも、いずれにせよ重い気持ちに見舞われます。
そんな時必ず行うのが「挨拶」です。皆さんは葬儀に関する挨拶、ちゃんと言えますか。
事前に確認していても、いざとなると言葉が出てこないこともあります。そこで今回は最低限のポイントをおさえたうえで葬儀に関するマナーと覚えておくと助かる挨拶の言葉についてご紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- これから葬儀へ参加する予定のある方。
- 葬儀での挨拶について知りたい方。
Contents
葬儀参列時のマナー:覚えておくべき挨拶の5つの言葉

まず、葬儀全般を通しての心得を覚えておきましょう。
冠婚葬祭、とくに悲しみ深い葬儀は配慮すればするほど緊張します。緊張すると自分でも思いもよらぬセリフを口にしてしまうのが人というものですね。
ポイントはともかく多くを語らないことです。次の5つの言葉で乗り切ってください。
- 心からお悔やみ申し上げます。
- ご霊前にお供えください。
- 残念なことになりまして。
- そうなんですね。
- お疲れの出ませんように。
この5つの言葉で、受付もご遺族への挨拶も対応できるでしょう。
1.「心からお悔やみ申し上げます」
受付時または遺族への言葉がけに対応できます。宗教宗派にかかわらず、失礼になりません。
2.「ご霊前にお供えください」
受付で、お香典を渡すときの言葉です。
3.「残念なことになりまして」
遺族への挨拶、病後の訃報時に対応できます。この言葉は、病気や事故、ケースにかかわらず失礼になりません。
4.「そうなんですね」
緊張の場で、多くを語るとしどろもどろになりがちです。禁句を意識することも大切ですが、相手に共感の意を表すのみにすることも、配慮ではないでしょうか。
5.「お疲れの出ませんように」
遺族への配慮に対応できます。会場を後にするときのあいさつ覚えておきましょう。
家族なのか、ご近所さんなのか、仕事のお付き合いなのか。
シチュエーションは変わるとはいえ、悲しい気持ちに落ち込むと同時になぜこの忙しい時に明日の仕事をどうするかなどと、社会人としての立場にあたふたする自分もいますね。

挨拶だけではなく、こういった遺族を気遣う言葉がちゃんと伝えられるようにしたいものです。
葬儀の連絡が来たらすること・5つの流れ

葬儀の連絡は電話で入ることが多いですね。悲しみのショック・スケジュール調整の困惑が頭の中を駆けめぐることと思いますが、覚えておく流れは5つです。
- 確認
- 連絡
- スケジュール調整
- 準備
- 手配
1.確認
- 葬儀、お通夜の日時
- 葬儀の場所、連絡先
葬儀場の場合は、正式名称をメモしておくことが大切です。遺族に直接聞きづらいことでも、葬儀社を通して知ることができることがあります。式の形式・宗派・花・香典など、連絡で伝えられたことなどもメモしておきましょう。
2.連絡


親戚の一軒、会社のひとり、近所の一軒へ連絡した後は任せられるとずいぶん楽ですね。
3.スケジュール調整
誰にも、日々予定があります。仕事にしても、遊びにしても。
自分の代わりなどいないと責任を背負って生きていればいるほど、突然予定変更には当惑してしまいますね。不義理をして仕事をとるか否かと迷える立場でないこともあるでしょう。

4.準備
- 着るもの・履くもの
- バッグ・数珠・香典・ふくさ・ハンカチ
5.手配
- 花 (枕花、供花、花輪)
葬儀社経由で手配することができます。葬儀会場に葬儀社を問い合わせるとよいでしょう。
- 電報 弔電はこちらから
- 担当している場合は、車の手配(タクシー手配、洗車)
葬儀参列:準備編

冠婚葬祭には、お決まりのマナーがあります。
日ごろからマナー辞典などと付き合っていれば、頭でっかちであるとはいえ、急な参列にもドキドキせずにすむとわかっていても後悔先に立たずになってしまいがちですね。また、葬儀での服装などもきちんとできているかそうでないかだけでも印象ってかなり変わってきますよ。
今回の葬儀で感じたことは、挨拶と服装が大事ですね。言葉でキチンと挨拶するのも大切だけど、お焼香の時のお辞儀が綺麗に出来ていない人が意外と多かったです。落ち着いて優雅なお辞儀が出来れば、それだけで好印象なので、日頃から練習しておこうかなと思いました。 pic.twitter.com/oNkIwWbYDZ
— 森永タミー (@tammy_morinaga) June 19, 2019
葬儀前の準備もとても大切です。葬儀へ参加できるよう服装や持ち物などもここで確認しておきましょう。
葬儀参列時の服装&持ち物
訃報は突然訪れます。
冠婚葬祭セットとしてまとめておきましょう。衣類・小物・靴・持ち物など、セットで保管しておくと、あわてなくてすみます。特に衣類や靴については定期的にサイズの確認を怠らないようにしましょう。
自分で取りに帰ることができない場合もありますから、衣装にそのほかのものの置き場所のメモを添えておくと便利です。
男性 | 女性 |
ブラックスーツ・ダークスーツ
ワイシャツは白 ネクタイ・ソックス・靴は黒 ネクタイピンはなし。 控えめな結び方で。 ハンカチは黒・白、綿・麻・ポリエステル |
黒無地
ワンピース・アンサンブル・スーツ ストッキングは黒 アクセサリーは一連白真珠、オニキス、黒サンゴも可 バッグは布製黒 ハンカチは黒・白、綿・麻・ポリエステル ヘアースタイル まとめ髪 化粧 ひかえめ
|
平服での指定の場合、普段着という意味ではなく黒・紺・グレーと理解しましょう。この場合、ともに参列する人と意見合わせをしておくのが無難です。
あくまで「喪服じゃなくてもいいですよ」という意味であり、「喪服を着ないでください」という意味ではありません。
喪服でもいいですし、セットアップスーツやワンピースのようなものでも構いません。
引用:yahoo知恵袋
お香典・電報・花の準備
特に準備に戸惑うのがお香典ではないでしょうか。
お香典は必ず新札を一度折り目を付けて使用します。ピン札はNGです。相場については意見調整するのが得策ですが、金額に悩みましたら以下の表を参考にしてみてください。
法要のみ出席 | 会食にも出席 | ||
親族 | 1万円~3万円 | 2万円~5万円 | 年齢収入を考慮してよいでしょう |
親しい友人・知人・恩師など | 1万円~2万円 | 3万円~5万円 | 付き合いの深さ次第です |
友人・知人 | 5千円~1万円 | 1万円~3万円 |
会社関係のお付き合いになると、相手の地位・役職にもよります。前例を参照するのが望ましいでしょう。
そしてお金を包んだら大事なのが表書きです。宗教によって書き方が変わりますが、御霊前はすべての宗教に使えます。
宗教 | 一般的な書き方 | 備考 |
仏式 | 御香典 | 薄墨・水引あり・名前あり |
神道 | 御玉串料 | 水引 |
キリスト教 | 献花料 | 水引ありなしどちらも可 |
葬儀前の服装や持ち物に悩んだら、最近ではネットでも注文できますので、急ぎで準備をしたい方はこちらも参考にしてみてください。
葬儀参列:出かける前にすることは

急な知らせに、できる限りの連絡をして、同時に、着るもの・持つものを準備しなければなりません。こういううときにこそ、何をしたらいいかサッとわかる人になりたいものですね。
場所・時間の確認
お通夜・葬儀の場所・時間は、メモを取りましょう。葬儀場の正式名称がわかれば、タクシーを使うときも、花・電報の手配のときにも、伝えやすいですね。
約束
葬儀は、待ち合わせて出かけることも多いですね。所要時間・最寄り駅の確認をして、約束しましょう。葬儀場サイトのアクセス・経路の情報が便利です。
少し早めに集合して、お香典の相談・お花の相談などをしておきましょう。
葬儀参列時に使える挨拶の言葉

葬儀参列の折、最初に緊張する場面が受付で名前を書くこと。ただでさえ悪筆なうえ、この度はどうもと挨拶したあとのあのムニャムニャの部分の気恥ずかしさが苦手です。受付に対して、遺族に対しては以下のような挨拶が言えるように覚えておきましょう。
受付で
「この度は心よりお悔やみ申し上げます」
「どうぞ霊前にお供えください」
遺族に
「この度はご愁傷さまでございます」
「残念です」
「突然のことでなんと申し上げたらよいか…」
身近な関係であればあるほど、言葉に詰まっても当然のことですね。度を越して、取り乱したりしないようにの自制は必要ですが、自然に行動できるでしょう。
社会人としてのお付き合いほど気をつかう必要があるのが弔事の場です。たしなみは日ごろの勉強が必要ですね。
葬儀のあとで使える言葉

葬儀が終わったからと言って気をぬいてははいけません。葬儀の後も挨拶できるよう覚えておきましょう。
葬儀場を出るとき
「お疲れの出ませんように」
一礼と無口が配慮です。
葬儀に出られなかった場合
「お参りさせていただきたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」
後日、弔問に訪れたい場合は事前に連絡しましょう。
まとめ

悲しい場面では当事者でない方がいいですが、いかにマナーと言えども、社交辞令でない心のこもった言葉を出せるおとなでいたいものです。
葬儀の言葉は、使う言葉を覚えておきましょう。禁句を覚えると、かえって、緊張してしまいます。
服装は、ひかえめを意識して選びましょう。年齢・体調にあわせて多少変則的でも問題はありません。相手の立場から見た時、不快でないかを意識すると、自信を持っておだやかに行動できることでしょう。
こちらの記事でも葬儀でのマナーについて紹介していますので、当日しっかり自信を持って葬儀へ出られるようにしましょう。
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