通夜返しって何だ??香典返しや会葬御礼との違いを教えます!!

レミ
あのー、この前「通夜返し」っていう言葉を初めて聞いたんですけど、「通夜返し」っていったい何ですか?「香典返し」なら知ってるんですが、「香典返し」とは別物ですよね?
儀不斗
なんでも学ぼうとする姿勢は偉いよ!そうそう「通夜返し」と「香典返し」は違うものだよ。また、「通夜返し」は「通夜返礼品」とも呼ばれるよ。
レミ
なるほど。「香典返し」についてはたくさん教えてもらったので理解したつもりなんですが、「通夜返し」については全然で。また教えてください!
儀不斗
OK!前向きな姿勢で素晴らしい! 僕が「通夜返し」についてと、「香典返し」など他の返礼品との違いについて詳しく教えてあげるね。

実は、お葬儀で頂く返礼品の種類には、通夜返し(通夜返礼品)・香典返し・会葬御礼(会葬返礼品)の3つがあります。ここではそれぞれについての特徴と、違いについて説明していきます。

 

通夜返し

通夜返しとは?

通夜返しとは、通夜に参列した弔問客へのお礼の品物の事です。昔は、通夜振る舞いという通夜の会食に欠席された方にのみ、お渡しする品物のことでした。

しかし最近では、通夜振る舞いを欠席されたかどうかには関係なく、通夜に参列された方全員に通夜返しをお渡しするのが一般的となっています。

また、最近では告別式に参列せずに、通夜のみに参列される方が増えた為、葬儀(葬式)や告別式と同じ「会葬御礼」を「通夜返し」として渡すことも多くなってきています。

レミ
え!ちょっと待ってください!いきなり出てきた「会葬御礼」ってなんですか? あと、「通夜」「告別式」と「葬儀(葬式)」って別物なんですか!?
儀不斗
会葬御礼も聞きなれない言葉だよね。まずは、「通夜」「葬儀」「告別式」の違いについて、その次に「会葬御礼」について教えていくね。

そもそも通夜とは?

通夜とは、親族が夜通し線香や灯りを絶やさずに故人と過ごす最後の夜のことです。葬儀の前夜祭であり、一般的には、午後6時~7時に始まり、僧侶による読経→焼香→喪主の挨拶といった流れで進行し、最後に通夜振る舞いの会食をいただき終了となります。

本来では、通夜よりも告別式の方により弔問するべきなのですが、

  • 通夜は夜
  • 告別式は昼

ということで、昼間の参列ができない人が多いこともあり、最近では告別式に参列せず、通夜にだけ参列するというケースが増えています。

通夜とは
通夜(つや)は、仏教等で葬儀前に行う儀式のこと。通夜はもともと故人を葬る前に親族や知人が夜通しで死者を守ることを意味した。古くは葬儀に至るまでの夜を通して通夜と称した。しかし、時代の変化とともに、2時間程度の半通夜が一般化してきており、僧侶を招いて読経とともに線香を行うという葬儀に準じた儀式となっている。

引用:wikipedia

そもそも葬儀(葬式)とは?

葬儀とは
葬儀(そうぎ)あるいは葬式(そうしき)とは、人の死を弔うために行われる祭儀の一部である。宗教儀礼である葬儀では僧侶が主導するのに対し、告別式は、喪主が主導する。僧侶などによる葬儀が終わると出棺が行われ火葬場に向かう、多くの参列者とは別れるのが一般的である。

引用:Wikipedia

葬儀(葬式)は一般的に通夜の翌日に行われ、仏教の場合は主導は僧侶になります。

そもそも告別式とは?

告別式とは
告別式(こくべつしき)とは、葬儀の後、あるいは葬儀の代わりに行われる式で、故人に別れを告げ、参列者・社会に挨拶をする式。一般的には通夜の後(翌日の昼)、葬儀の後、出棺の前に執り行われる。

引用:Wikipedia

告別式は、一般的に通夜の翌日に行われ、喪主が主導します。葬儀がある場合は葬儀の後に告別式を行い、また、葬儀を行わずに告別式だけを行うこともあります。

レミ
なるほどー!私は、通夜と告別式をまとめて「葬儀・葬式」って言うんだと思ってました!とんだ間違えをして生きていくところでした(汗;)
儀不斗
いやいや、日ごろは馴染みのない事柄だし、よく知らない人も多いと思うよ。 つぎに「会葬御礼」についてと、もうレミちゃんは勉強して知ってると思うけれど「香典返し」についても、特徴や「通夜返しとの違い」について説明していくね。

 

通夜返しと、「香典返し」「会葬御礼」の違いとは?

香典返しとは?

香典返しとは、お香典をいただいた方にお渡しする品物のことです。頂いたお香典の半分の金額を目安に「半返し」という形でお渡しするのが一般的です。

基本的には四十九日が経った忌明けから1か月以内に、郵送や手渡しにて香典返しをするものでしたが、近年では香典を頂く葬儀や告別式当日に、香典返しを渡すことも増えてきています。

会葬返礼品とは?

会葬御礼とは、葬儀に足を運んでいただいた弔問客に対して、お礼の気持ちとしてお渡しする品物のことです。挨拶状と一緒に葬儀・告別式の当日に渡します。香典返しとは別で、会葬御礼として渡します。

最近では、香典返しを葬儀・告別式の当日に渡すことが増えているので、会葬御礼と香典返しを混同してしまいそうですが、会葬御礼は、香典返しの予算には含めずに、香典返しの有無にかかわらず、弔問客全員に用意するものです。

つまり通夜返しとの違いとは?

つまりは、通夜返しと、香典返し、会葬御礼はそれぞれ別物として渡す品物です。

3つの違い
  • 通夜返し→通夜の弔問客全員に渡す
  • 香典返し→香典をくださった方に渡す
  • 会葬御礼→香典の有無にかかわらず、葬儀・告別式の弔問客全員に渡す

しかし最近では、上記でも述べたように、通夜にだけ参列して、葬儀・告別式に参列しない方が多くなっているため、通夜においてもお礼を「会葬御礼」として渡すことが増えてきました。

そもそも「通夜返し」と「会葬御礼」の相場や品物は同じような物でしたので、「通夜返し=会葬御礼」というように、会葬御礼は通夜返しも含むという認識が、新たに広がってきています。

 

通夜返し・会葬御礼の実態

通夜返し・会葬御礼の相場は?

通夜返し、会葬御礼として用意される品物の相場は、500円~1000円が相場になっています。地域によって違いはありますが、一般的にはあまり高価なものにしません。

通夜返し・会葬御礼で渡す品物は?

品物は、砂糖、お菓子など飲食品の詰め合わせや、タオルやハンカチなど日常品が多いです。通夜振る舞いを盛大にする地域では、通夜返しが折り詰めなどのお弁当ということもあります。

通夜返し・会葬御礼と一緒に、お清めの塩と、お礼状をつけて渡しします。お礼状には、忙しい中、葬式に参列くださったことへのお礼と、故人が生前お世話になったことへの感謝などを書きます。

 

通夜返しの渡し方

通夜返しはいつ渡すの?

一般的には受付を済ませた後に渡すことが多いです。受付を済ませた時に引換券を渡し、帰りに引換券を通夜返しと交換して渡すところもあります。

通夜返しを渡す時、受け取った時のお礼の言葉は?

通夜返しを渡す時には、お礼の言葉を入れるようにします。参列者が多い場合は、言葉が長くならないように気を付けます。

お礼の言葉の例
  • お参りいただき、ありがとうございます
  • お忙しいところ、ありがとうございます
  • ご弔問、ありがとうございます

また、通夜返しを受け取った時のお礼の言葉は、「ありがとうございます」ではなく、「恐れ入ります」という言葉を用いると、場にふさわしくなります。

 

知らなきゃ損!通夜返し・会葬御礼は相続税の礼品費用控除になる!

実は、相続税を計算する際に葬式費用を控除することができます。しかし、被相続人の葬式に使った全ての費用が対象になるわけではありません。

税金の控除にならない費用
  • 香典返しに要した費用
  • お墓や墓地の購入費・借入費や仏壇などの仏具、お寺への永代供養料
  • 初七日や四十九日など法要の際に要する費用や遺族の喪服購入費用
  • 遺体解剖費用など

上記の中に、「香典返し」の費用は入っていても、「通夜返し・会葬御礼」は入っていません。

理由としては、香典返しは「香典へのお礼で渡す返礼品」であり、一方、通夜返し・会葬御礼は、香典の有無にかかわらず「来ていただいた方へお礼の気持ちで渡す返礼品」であることから、「通夜返し・会葬御礼」の費用は葬式費用としての控除が認められているのです。

  • 香典返し費用 → 控除対象外×
  • 通夜返し・会葬御礼費用 → 控除対象〇
レミ
え!!じゃあじゃあ、当日の「香典返し」を、「会葬御礼」として渡してしまえば、費用が節税になってお得になるのでは!
儀不斗
こらこら悪いことを考えているね!そう上手くはいかないよ(笑)会葬御礼費用が発生した後に香典返し費用が発生していない場合、会葬御礼が香典返礼と見なされるんだよ。
レミ
えー!そうなんだー!やっぱりそんな抜け道はないですよね。すみません;

まとめると以下です。

  • 通夜返し・会葬御礼+香典返し → 通夜返しは控除対象〇
  • 通夜返し・会葬御礼のみ → 香典返しと見なされるため、控除対象外×

まとめ

レミ
いやー、通夜返しと香典返しとの違いや、それぞれの特徴がよく分かりました!通夜返しや会葬御礼の費用は、相続税の計算の時に控除されるとか、知らないと損なことも聞けて良かったです!
儀不斗
お役に立てたのなら良かった!日ごろは馴染みのない分野のことだし、聞きなれない言葉や、知らないことが出てくると不安になるよね。また分からないことがあれば何でも聞いてね!
「通夜返し」「香典返し」「会葬御礼」の特徴や違いについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか。まとめると以下です。
まとめ
  • 通夜返し→通夜の弔問客全員に渡す品物
  • 香典返し→香典をくださった方に渡す品物
  • 会葬御礼→香典の有無にかかわらず、葬儀・告別式の弔問客全員に渡す品物

しかし、最近では「通夜返し=会葬御礼」という認識が広がっている。

相続税の計算上においては、

  • 通夜返し・会葬御礼+香典返し → 通夜返しは控除対象〇
  • 通夜返し・会葬御礼のみ → 香典返しと見なされるため、控除対象外×
それぞれの特徴を理解して、いざという時に戸惑うことなく、対応することができたらいいですね。いつまでも故人を偲び、残る方に心遣いを忘れないようにしたいものですね。あなたにとってこれからもよりよい人間関係が気づけますように。
 

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