



実は、お葬儀で頂く返礼品の種類には、通夜返し(通夜返礼品)・香典返し・会葬御礼(会葬返礼品)の3つがあります。ここではそれぞれについての特徴と、違いについて説明していきます。
Contents
通夜返し

通夜返しとは?
通夜返しとは、通夜に参列した弔問客へのお礼の品物の事です。昔は、通夜振る舞いという通夜の会食に欠席された方にのみ、お渡しする品物のことでした。
しかし最近では、通夜振る舞いを欠席されたかどうかには関係なく、通夜に参列された方全員に通夜返しをお渡しするのが一般的となっています。
また、最近では告別式に参列せずに、通夜のみに参列される方が増えた為、葬儀(葬式)や告別式と同じ「会葬御礼」を「通夜返し」として渡すことも多くなってきています。


そもそも通夜とは?
通夜とは、親族が夜通し線香や灯りを絶やさずに故人と過ごす最後の夜のことです。葬儀の前夜祭であり、一般的には、午後6時~7時に始まり、僧侶による読経→焼香→喪主の挨拶といった流れで進行し、最後に通夜振る舞いの会食をいただき終了となります。
本来では、通夜よりも告別式の方により弔問するべきなのですが、
- 通夜は夜
- 告別式は昼
ということで、昼間の参列ができない人が多いこともあり、最近では告別式に参列せず、通夜にだけ参列するというケースが増えています。
引用:wikipedia
そもそも葬儀(葬式)とは?
引用:Wikipedia
葬儀(葬式)は一般的に通夜の翌日に行われ、仏教の場合は主導は僧侶になります。
そもそも告別式とは?
引用:Wikipedia
告別式は、一般的に通夜の翌日に行われ、喪主が主導します。葬儀がある場合は葬儀の後に告別式を行い、また、葬儀を行わずに告別式だけを行うこともあります。


通夜返しと、「香典返し」「会葬御礼」の違いとは?

香典返しとは?
香典返しとは、お香典をいただいた方にお渡しする品物のことです。頂いたお香典の半分の金額を目安に「半返し」という形でお渡しするのが一般的です。
基本的には四十九日が経った忌明けから1か月以内に、郵送や手渡しにて香典返しをするものでしたが、近年では香典を頂く葬儀や告別式当日に、香典返しを渡すことも増えてきています。
会葬返礼品とは?
会葬御礼とは、葬儀に足を運んでいただいた弔問客に対して、お礼の気持ちとしてお渡しする品物のことです。挨拶状と一緒に葬儀・告別式の当日に渡します。香典返しとは別で、会葬御礼として渡します。
最近では、香典返しを葬儀・告別式の当日に渡すことが増えているので、会葬御礼と香典返しを混同してしまいそうですが、会葬御礼は、香典返しの予算には含めずに、香典返しの有無にかかわらず、弔問客全員に用意するものです。
つまり通夜返しとの違いとは?
つまりは、通夜返しと、香典返し、会葬御礼はそれぞれ別物として渡す品物です。
- 通夜返し→通夜の弔問客全員に渡す
- 香典返し→香典をくださった方に渡す
- 会葬御礼→香典の有無にかかわらず、葬儀・告別式の弔問客全員に渡す
しかし最近では、上記でも述べたように、通夜にだけ参列して、葬儀・告別式に参列しない方が多くなっているため、通夜においてもお礼を「会葬御礼」として渡すことが増えてきました。
そもそも「通夜返し」と「会葬御礼」の相場や品物は同じような物でしたので、「通夜返し=会葬御礼」というように、会葬御礼は通夜返しも含むという認識が、新たに広がってきています。
通夜返し・会葬御礼の実態

通夜返し・会葬御礼の相場は?
通夜返し、会葬御礼として用意される品物の相場は、500円~1000円が相場になっています。地域によって違いはありますが、一般的にはあまり高価なものにしません。
通夜返し・会葬御礼で渡す品物は?
品物は、砂糖、お菓子など飲食品の詰め合わせや、タオルやハンカチなど日常品が多いです。通夜振る舞いを盛大にする地域では、通夜返しが折り詰めなどのお弁当ということもあります。
通夜返し・会葬御礼と一緒に、お清めの塩と、お礼状をつけて渡しします。お礼状には、忙しい中、葬式に参列くださったことへのお礼と、故人が生前お世話になったことへの感謝などを書きます。
通夜返しの渡し方

通夜返しはいつ渡すの?
一般的には受付を済ませた後に渡すことが多いです。受付を済ませた時に引換券を渡し、帰りに引換券を通夜返しと交換して渡すところもあります。
通夜返しを渡す時、受け取った時のお礼の言葉は?
通夜返しを渡す時には、お礼の言葉を入れるようにします。参列者が多い場合は、言葉が長くならないように気を付けます。
- お参りいただき、ありがとうございます
- お忙しいところ、ありがとうございます
- ご弔問、ありがとうございます
また、通夜返しを受け取った時のお礼の言葉は、「ありがとうございます」ではなく、「恐れ入ります」という言葉を用いると、場にふさわしくなります。
知らなきゃ損!通夜返し・会葬御礼は相続税の礼品費用控除になる!

実は、相続税を計算する際に葬式費用を控除することができます。しかし、被相続人の葬式に使った全ての費用が対象になるわけではありません。
- 香典返しに要した費用
- お墓や墓地の購入費・借入費や仏壇などの仏具、お寺への永代供養料
- 初七日や四十九日など法要の際に要する費用や遺族の喪服購入費用
- 遺体解剖費用など
上記の中に、「香典返し」の費用は入っていても、「通夜返し・会葬御礼」は入っていません。
理由としては、香典返しは「香典へのお礼で渡す返礼品」であり、一方、通夜返し・会葬御礼は、香典の有無にかかわらず「来ていただいた方へお礼の気持ちで渡す返礼品」であることから、「通夜返し・会葬御礼」の費用は葬式費用としての控除が認められているのです。
- 香典返し費用 → 控除対象外×
- 通夜返し・会葬御礼費用 → 控除対象〇



まとめると以下です。
- 通夜返し・会葬御礼+香典返し → 通夜返しは控除対象〇
- 通夜返し・会葬御礼のみ → 香典返しと見なされるため、控除対象外×
まとめ



- 通夜返し→通夜の弔問客全員に渡す品物
- 香典返し→香典をくださった方に渡す品物
- 会葬御礼→香典の有無にかかわらず、葬儀・告別式の弔問客全員に渡す品物
しかし、最近では「通夜返し=会葬御礼」という認識が広がっている。
相続税の計算上においては、
- 通夜返し・会葬御礼+香典返し → 通夜返しは控除対象〇
- 通夜返し・会葬御礼のみ → 香典返しと見なされるため、控除対象外×
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